253・原鶴温泉 杷木の風
温泉
施設外観。貸切風呂専門の温泉施設である。
成分分析表
単純硫黄泉とあるが、実際の浴感はかなり異なる。詳細は後述する。
概要
杷木インターを降りて、すぐ近くの川を渡ると筑後川温泉
226・筑後川温泉 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)
があり、右折して川沿いに進んだエリアが原鶴温泉がある。両者はほぼ同性質の泉質を有する温泉とされるが、今回入った杷木の風は比較的新しく掘削された源泉で、川沿いにある温泉とは少し異なる特徴を有している。
道の駅のすぐ前にあるため、場所もわかりやすいし、駐車場スペースも充分ある。
貸切風呂であるため、脱衣所も含めたプライベートゾーンが確保されている。
このソファふっかふかでめっちゃよかった(小並感)
安いお部屋で1時間2100円~でした。
総評
お湯はかけ流し。かすかな濁りがあるのが分かる。
源泉がぬるいため、微かに加温あり。
濁りはこんな感じ。白濁にも見えるが、硫黄系の濁りではない。恐らく土由来の濁り。浴感はツルツルでもサラサラでもなく、肌にねっとりと張り付く粘土質系。
泉質の通り微かな硫化水素臭もあるにはあるが、それよりも鼻につくのは金気臭であり、鉄のような匂いがする。実際、僅かではあるが鉄Ⅲイオンが検出されている。
寝湯スペースがあるのは素晴らしいポイント。映っている蛇口からは水が出るようになっていて、源泉部からは加温された湯が出ているので、温度調整用であろう。
スペック上は単純硫黄泉ながら、給湯部や肌にポツポツと泡付きが見られるため、実際は炭酸水素塩泉(重層泉)なのであろうと思われる。いわゆるニセコ黄金温泉や長湯温泉といった粘土系の温泉であり、受付のおばちゃんの話だと、ボーリングした業者もこの辺りでは珍しい泉質であると話していたという。
ゆったり1時間かけて入った感想としては、お湯はそこまで熱くしてなかったこともあり、炭酸水素イオン由来の血管拡張作用も感じられて、いい塩梅で身体をほぐすことができた。浴後はソファでゆったりと休む事もできるし、貸切浴ならではの良さが光る温泉であったように思う。
真夏であればほぼ加温なしで入れる源泉温度であるため、意外に暑い時期にゆったりと入るのも良いのかもしれない。
美食
道の駅で食べたエビゴボ天うどん。生卵とイナリを別注。
9歳の頃に讃岐うどんに洗脳された舌は「柔らかい麵はちょっと・・・」と長年思っていたが、歳とって胃が弱ってくると消化の良い柔らかうどん麺も許せるようになってくるから不思議だ。
あぁそうか、これはスローフード・・・。
福岡ではラーメンこそがファストフードなので、その対としてのうどんは・・・?
っぱスローフードよ。間違いない。