182・湯布院温泉 泰葉
温泉
施設入り口。湯布院の中でも山の手の別荘地にある高級旅館である。
成分分析表
泉質に注目。ナトリウム/塩化物・炭酸塩泉。
炭酸水素塩泉じゃなく、炭酸塩泉・・・?
概要
以前紹介した青い温泉の「束の間」と目と穴の先にある為、実はここの温泉も青い。
ちなみに、源泉は別。
オープンテラスな休憩スペースが用意されており、何匹かの猫がイチャコラしているという長閑な光景。隠れ家のような雰囲気だ。
濃縮した源泉をローションとしても販売しているのだが、実はこの商品の価値は入浴後にわかる。
総評
内湯と半露天の貸切があるとの事だったが、今回は他に客もいなかったので普通に内湯を利用。こうしてみると青く見えなくも・・・無い。
比較対象として再掲するが、束の間のお湯はこんな感じのブルー。少し白濁しているようにも見えるが、泰葉のお湯はそのように見えない辺り、露天風呂か否かというのも一つのポイントらしい。
両温泉はどちらも硫化水素泉では無く、この色は鉄輪のかまど地獄で学んだ液中のシリカ成分が光を分光反射して青く見えているものと推測する。内湯ではあまり青く見えないという事は、やはり曝気するというのも一つの呈色要因であるらしい。
驚くべきはこの透明度。まるでガラスのような液面ではないか!
「水晶温泉」とは北海道の屈斜路湖・仁伏温泉で聞いた言葉だが、まさしくここの温泉は水晶温泉の名にふさわしい美しさを誇っている。
特筆すべきはこの美しさだけではなく、浴感の素晴らしさにも及ぶ。pH9.3の液性は肌を優しく包み込み、ツルツル・スベスベとした浴感はまさに「美人の湯」そのものなのである。陰イオン中の炭酸イオンが炭酸水素イオンよりも多い点も、この浴感に関係していると思われる。
正直、
「湯布院なんてほとんど単純泉でしょ?」
とちょっと舐めてたが、こんな温泉見せつけられたらその考えは捨てざるを得ない。
お湯の美しさだけなら、過去最高レベルだと思われます。
マジモンの湯布院温泉、歪みねぇな。
美食
大分県に旅行をすると、とにかくひたすら地鶏の炭火焼きを食う事になる。
柚子胡椒をたっぷりとつけて、麦焼酎の水割りで。
しかしまたこれがうめーんだ。完璧な組み合わせといっても過言ではない。
飽きがこない・・・と言う訳でもないのだが、完璧なものは完璧なので、結局何度でも食べてしまうのである。