温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

260・湯平温泉

温泉

今回泊まった宿は山城屋旅館さん。部屋数の少ない家庭的な宿。

 

成分分析表

町営の源泉。73℃あるので、加水調整してるっぽい。

なお、豪雨災害の影響もあるのか、どのくらいの湧出量が確保できているのかは不明。

 

概要

別府、湯布院、大分との位置関係はこんな感じ。

かなり山奥の秘湯で、気温も別府市内から比べるとかなり低い。

道は狭く、県道沿いの駐車場に停めてから歩きで宿へ移動する。

湯平温泉は男はつらいよのロケ地にもなったことがあるらしく、その時の記事を集めた資料室みたいなのがある。

こんな感じ。往年の映画ファンにはうれしいかもしれない。

 

なお、湯平温泉はモロに豪雨災害を受けて多くの施設が逸失してしまい、現在もまだ復旧中である。道が狭いこともあって重機が入らないそうで、完全に元の姿を取り戻すにはまだまだ相当な時間がかかる模様。複数あった外湯も全然復旧していないとか。

 

総評

雰囲気だけなら申し分ない浴場。

特にこの山城屋旅館は部屋数も少ない小規模旅館だけあり、全ての温泉が貸切方式となっている。これは露天風呂①。

露天風呂②には観音様がいた。ロケーションが申し分ないので、気持ちよく入れる。

内湯はこんな感じ。ここも貸切である。

お湯の色は透明で、無色透明。でもよく見たらちょっとだけ黄色いのかもしれない。

ツボ湯もある。後述するが、全て循環加温方式であった。

最初に匂いで気づいたが、明らかな塩素消毒臭があった。

前述の男はつらいよの資料室でもガス加温している匂いがあったため、おや?とは思っていたが、どうにも源泉供給量に問題が生じているのはガチっぽい。

源泉そのものが活かせなくなっているのは惜しいが、こればっかりは災害だからなー。まだ湯があるだけはマシなのかもしれない。

上記の理由から浴感はほぼ普通の風呂のそれに近くなっているわけだが、まーここはロケーションと料理を楽しむ宿と割り切るべきなのだろう。というか、マニアじゃないと掛け流しと加温循環湯の違い分かんないだろうし。

ツボ湯は比較的循環である旨は見破りやすかった(浴槽からお湯があふれていない)が、露天風呂は良い感じで循環っぽさを感じさせない設備になっていた。

まぁワイは見破るけどな。

 

さてそんなわけで湯平温泉。

加水&循環という事で浴感にせよ匂いにせよフツーのお風呂っぽいので、温泉としての評価は現時点では如何ともしがたいところであるが、災害のダメージを大きく受けている温泉地という事で一日も早い復旧が望まれるところ。土砂で逸失したとはいえ、掘ればまだ湯は出るのだろうから、早く完全な湯を味わってみたいものである。

 

美食

九州は山間部の旅館飯が美味いのよ。山椒の利いたタケノコとか、田舎料理が光る。

上記写真の他に大エビと天婦羅も付く。

更に豊後牛の焼肉も付くので、ボリュームは充分あった。

今回のMVPは揚げ茄子の田楽。甘辛い味噌ダレが絶秒に合って美味かったー。

デザートもあって満足度は非常に高い晩飯でした。

ちな朝飯。朝ごはんにはこれらと別にとり天も付くので、結構ガッツリ食べれる。

豆腐にかかった味噌ダレは購入することもできるらしい。

西日本の味噌汁は出汁が効いていて美味いので、関東から来た人はみそ汁の違いを感じてみてほしい。関東はやっぱ塩味が強く、しょっぱいっスよ。

 

今回は温泉はちょっとアレでしたが、入浴環境はプライベートが確約されており、ロケーション的には最&高であったので、飯もうまいし個人的にはまた来たい。

 

みんなもガンガン泊まって復旧に貢献、しよう?

番外編・温泉考「温泉はセブンセンシズを目覚めさせコスモを極限まで高める」

1.成分分析表が語る泉質は極一部

この温泉ブログは基本的には成分分析表を載せて、お湯の写真を撮り、分析表から予測しうる性質を実際の入浴体験と併せて淡々と評価していくスタンスで書いております。

過去の記事を読んでもらえれば分かりますが、成分分析表のデータからその温泉の特徴を言い当てる事はかなり難しく、実際には成分分析表には乗らない様々な要素が温泉の個性を決めていることが分かります。

所詮、成分分析表は採取時点でのデータでしかないし、そもそもこの評価項目に乗らない様々な成分が温泉には含まれている。

 

例えば、同じ泉質、同じpHでも浴感がツルツルした湯もあれば、もっとトロミのあるヌルヌルした湯もあるし、ねっちょりと肌に張り付く湯もあれば逆にサラリと肌に絡まない湯もあるわけです。

その原因は液中の炭酸水素イオン量だったり、腐植質(モール成分)だったり、不溶性の粘土質成分だったりするわけです。

 

成分分析表はあくまでその中の標準的な評価項目の一覧に過ぎず、これは飲泉に適しているかどうかを判断する要素の一つでもあります。当然飲泉許可が下りる温泉は非常に審査が厳格で、有毒なヒ素や重金属等がないかをみっちりと調べられるというわけです。そのため、ほとんどの場合、保健所は飲泉の許可を出しません。

 

まーこの辺は温泉の浴感とはほぼ無関係の項目なわけで、そういった意味でも成分分析表のスペックが浴感と乖離しているのは当然と言えば当然なわけですな。

 

2.総合的浴感を決めているのは地質と・・・?

コスモの力ですよ。(大嘘)

複雑な色や臭いは地質以外にも環境面の影響もある。

 

温泉の知覚的評価項目としては、即ち

・視覚的・・・透明度、屈折率、色・濁り等

・嗅覚的・・・匂い(硫化水素臭、アンモニア臭、土の匂い、金気臭、ガス加温の匂い、塩素消毒の匂い等)

・触覚的・・・ヌルヌル・ツルツル・スベスベ・ネッチョリ等

・味覚的・・・しょっぱい、甘い、酸っぱい、渋い、エグ味、鉄の味等

などが挙げられます。流石に聴覚的&第六感やセブンセンシズな分別はできそうにないので、こんなものでしょう。

 

ひとえに温泉といっても硫化水素臭だけじゃないというのは、大きなポイントです。

そもそも硫化水素を含んでない温泉でも、硫酸イオンなどを含んでいれば、排水管に住む微生物によって硫化水素の匂いを発したりしますからね。伊豆の熱川温泉などはまさにそれでした。(下水から硫化水素臭が発生し、観光客がそれを温泉の匂いと錯覚しているパターン)すごーい!温泉(下水)のにおいするねー!

 

つまり、真なる温泉の浴感と特性を知るには、実は多くの教養と知識が必要というわけです。

 

まー温泉は日本人にとって最も身近な娯楽の一つなので、ねー気持ち良かったねー!でも全然かまいませんけど、知識と教養を得る事でよりディープに知る事ができるようになりますが、気軽さを失わないこともある意味大事な要素です。

 

3.スペック厨にならないために

温泉を学び始めたころの私はまさにこのスペック厨でした。いや、今もまだ修行中だからそういうところはあるにはあるけども、温泉を知る上で本質的に大事なことは、そうした知識面も含めて、温泉全体の特徴を身体と頭を使って「感じる」事です。

 

温泉は1度入っただけで全てが分かるものではありません。メンテナンス直後の湯質が変わったり、大雨後の泉質が変わったりという事も多々あるわけで、日々その状態が変化し続けています。突然枯れる事もあるわけで・・・。

 

しかし遠方地の温泉はそう何度も入りに行けるものでもないですので、それ故にたった一度の入浴感覚を大事にする事が重要です。入浴前の洗体に使ったボディソープの匂いの影響とかも考えながら、この湯が自分に何を語りかけてくるのか・・・?

 

何度か顔に湯を浴びせ、匂いを嗅ぎなおします。檜風呂ならば浴槽の匂いはあるのか?建物の匂いはあるのか?外に置かれたボイラーの匂いは?古い配管であれば藻の類が付着した匂いはあるか?アルカリ性泉の場合では皮脂の量でヌルヌル感が変わるため、入浴前に洗い落とした影響が出ていないか?何度も皮膚になじませて注意深く観察するわけです。

 

温泉は科学でありますから、考察も交えながら入浴します。

皮膚からの熱伝導性も考慮します。浸透圧、塩分濃度、皮膚脂肪酸への陽イオンの付着度合い、浴後の発汗量、熱放散性、それら全てが入浴体験というわけです。

温泉の効能は基本的には温熱効果ですが、成分の他、様々な環境要因による副次的な効果も考えます。温泉地で食べる美食もまた温泉の一部であり、子宝の湯と呼ばれる遠因ともなっていると考えられます。昔は食が偏りがちだったからね。

 

そうなると、今度はその温泉の由緒や歴史についても考えるようになってくるわけです。まーそういう意味で、温泉は娯楽でもあり、総合学習とも言えるわけですな。

 

スペック厨はある意味で一部の知識を高め過ぎた事による視野狭窄の類ですから、広く浅く位で良いのかもしれません。

 

皆さんも、教養を高めて良い温泉ライフを。

259・人吉 華まき温泉

温泉

施設外観。

家族風呂もある辺り、この貸切浴というのは九州全体の温泉文化なのだろう。

 

成分分析表

発見できず。源泉は30℃位で、加温により40℃位にしてある。

 

 

概要

実は人吉温泉からはだいぶ離れた場所にある謎温泉。

めちゃくちゃ分かりにくい場所にあるが、駐車場はまぁまぁスペースある。

少し離れた人吉市内では、潰れたパチ屋が斎場にジョブチェンジしている辺り、九州のリアルな高齢化の現状を知ることができる。

このまま少子化が進んだら、日本はどうなっちゃうの・・・?

氷河期世代キンタマーニは二次元に捧げられてしまった模様。

すまんな。

貸切浴はちょっとした小長屋みたいになっており、裏手にはこんな庭がある。

うっかり成分分析表のリサーチを忘れてしまったわけだが、これが源泉。

温度は温水プールほどで、恐らく30℃位。絶えず泡がシュワシュワと出ている。

 

総評

貸切浴にて撮影。浴槽の色、香りから微かな鉄分の気配を感じる。

味はカン味、匂いは僅かに金気臭あり。土っぽい濁りはないものの、知覚的な面で炭酸泉の特徴はキッチリある。

別アングルから。湯口に微かな炭酸の泡が出ている。

加温済みの湯であるが、温度は40℃ほど。

泡付きの様子。入浴後2分くらいでこれ。

泡月さんの速度はそこまで早くはないので、

七里田温泉

157・七里田温泉 下ん湯 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

や小屋原温泉

73・小屋原温泉 熊谷旅館 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

に比べるとやや弱いかな?

温泉は化学だ!!そこで科学の実験!!

水シャワーをぶっかけるとその波紋と温度差で溶存されていた炭酸ガスが一気に気泡化する様が見受けられた!!たーのしー!!

あんまりやると出なくなったので、やっぱ溶存ガス濃度はそこまで多くはないみたいやなー。炭酸ガスとして300~600mg/kgじゃないかと推測。いや知らんけど。

 

総評すると、爽やかな浴感でまさに夏の温泉という感じでした。水風呂はないが脱衣所にはエアコンも完備されているため、エアコンでクールダウンしながら交代浴というのが正しい入り方かもね。

 

恐らく市内にあるThe人吉温泉とは泉質が全然異なると思われるので、泉質に一捻り入れたい方は是非どうぞ。

 

美食

松田うなぎ屋

炭焼きうなぎの松田うなぎ屋 (unagi-matsuda.com)

の特上うな重。大変な人気店で、入店まで30分、提供まで30分を要した模様。

このうな重は二段式で、上のお重にウナギ、下のお重にご飯という風に分けてあった。

身は香ばしく、しかしながらフワフワとしていたので関東式かもしれない。

タレはややサラッとしているため、その辺は関西っぽい気もする。

 

感想は、とても美味しかった・・・が、個人的過去一ではない感じ。

 

個人的な過去一は多分・・・伊豆半島河津の大川屋

うなぎの店大川屋トップページ (ookawaya.com)

かもしれん。

 

ここはうな重

の二層構造だったので、そこが好みに刺さった・・・。

 

まー後はタレの味の好みの差なので、人吉に来た際はここのウナギもぜひ試してみてくれよな!!

258・大野温泉

温泉

施設外観。立派な総ヒノキ造りの秀逸な湯屋で、浴場も含めて趣がある。

 

成分分析表

源泉31.2℃ということで、加温湯らしい。

直近の分析表。上の表とあまり変化は無いようであるが、どちらも相当成分は薄い。

微かに鉄イオンも出ているが、お湯の感じからはほぼその気配はない。

 

概要

大野温泉は芦北町の末端に位置し、芦北ICから人吉方面に向かう抜け道のような県道27号線沿いにある。

そもそも九州南部は北海道とはまた違った意味で道の開発が遅れており、例えそれが国道であったとしても、まったく油断ができない。以前に京町温泉

204・えびの 京町温泉 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

に行った時にサラッと書いたが、熊本と宮崎の山間部の道の険しさは異常。

 

関東圏で例えると、国道299号線の上野村~佐久の間みたいな感じだが、路肩があちこち朽ちてる辺り、九州の酷道はよりヤバさを感じる。

 

県道27号を抜けたあとは豪雨災害の影響で八代方面には抜けられなくなっており、現状では人吉方面に抜けるしかない。

施設前の風景はこんな感じで、露天風呂からもこの山々を見ながら入る感じになる。

大野温泉を抜けて国道219号に入ると件の豪雨災害で氾濫した球磨川沿いに人吉に向かうことになる。

普段から割と流れが速い球磨川

それにしてもこの色よ。山々から豊富なミネラル分が注ぎ込まれていることが分かる。

さて本題に入って大野温泉、館内は道の駅と併設の温泉施設であり、土産売り場の他、食堂も併設されていた。

入り口には大野先輩が鎮座。うーん、でかい。(再確認)

 

総評

浴場はこんな感じ。逆光で見えないが奥には露天風呂もある。手前にはサウナがあり、黒く見えているのは水風呂になる。

水風呂はかなり優しい感じの温度で、20℃以上はありそうな気配。

 

浴感は単純泉らしくツルツルもヌルヌルもしないサラッとしたお湯であり、まぁ泉質らしいといえばらしいかもしれない。匂いもほぼないに等しいのだが、微かに粘土質っぽい匂いがするかなー?といった感じである。

成分分析表を見る限り、陰イオン中の炭酸水素イオンの割合が高いため、ベースの地質としては金気臭があってもおかしくない重曹土類なのだろう。

施設構造はこんな感じ。

 

総評としては、透明度も高く湯の鮮度も良かったのと、ぬるめの露天風呂と優しい系水風呂が実にいい塩梅で癒し効果を発揮していたように思う。

 

泉質も雰囲気も含めて、大野先輩のイメージに近い温泉なんじゃないでしょうかね・・・。

 

美食

芦北町役場のすぐ近くにある熊本ラーメンもっこす亭。

なんか聞いた事あるので、もしかして有名店だったりする?

この年季の入った看板、惹かれるぅ^~。

チャーシュー麵を頼んだら麵が見えなかった。(歓喜

 

味は確かに九州っぽい豚骨系なんだけど、やっぱ長浜や久留米とはまた違った味なのね。長浜系は薄いスープにトッピングで味をつけていく感じのラーメンだが、どちらかというとこのラーメンは久留米に近く、豚骨スープの味がかなり濃い。白飯に合いそう。麺は博多方面のと比べるとやや太さがあり、茹で加減も少し柔らかめである。

 

恐らくこれと味千ラーメンが熊本のスタンダードなラーメンなんだろうけど、家系や札幌ラーメンの味も知ってしまった今の自分では、正直毎回これ系だと飽きるような気がしなくもない。

 

ともあれ、The王道系の熊本ラーメンを食べれたので、これはこれで満足でした。

257・計石温泉 放課後ていぼう日誌 聖地巡礼の旅

温泉

施設外観。それなりにちゃんとした入浴施設。

ていぼう部部室の近くにあるぞ。

 

成分分析表

成分総計4330mg/kg。湧出地が海中にあるとの事だが、その割には成分は薄い気がする。海水は約3%食塩水に準ずる浸透圧なので、約30000mg/kgと参照。

 

概要

広域写真ではこの辺り。前回泊まった日奈久温泉から高速道路で15分くらい、

芦北町役場の裏の橋を渡って芦北海浜総合公園方面の途中にあるぞ。

原作ではたこひげやこと、てんぐや釣具店。

橋に入る交差点の目印にしてもよい。

アニメ化の反響はかなりあったらしく、ファンの人も結構多く来るそうだ。

ていぼう部のTシャツとストラップなど買っちまったぜ。

釣りMAPと聖地巡りパンフレットをくれた。

自分は釣りはやらないのだが、こういうのマップは釣り好きにはありがたいのかもね。

店内には原作者の色紙などが掲示してあり、撮影自由だそうです。

これが例の部室・・・。リアルでは地元漁師さんの漁具置き場らしい。

あー、ここで色々食べてましたね。

ちょうどいいスペースですな。

鶴木山漁港の辺りからは天草がクッキリと見えて、海もベタ凪で本当に素敵なところでしたね。釣り好きには最高の場所なのではなかろうか。

温泉施設の近くはこのような停泊所になっているが、超ロングな堤防があって確かに釣りスポットには苦労しない場所です。

計石温泉の隣にある食堂施設えび庵に女狐部長発見。

ちなみにワイは夏海ちゃん推しです。

主人公の鶴木陽渚ちゃんは道の駅芦北でこぽんに、

大野先輩は道の駅大野温泉センターにおられました。

・・・が、夏海ちゃんだけ旅程の都合上もあり発見できず。ホアァァ!!

※大野温泉については後日記事書きます。

 

総評

まー聖地巡礼とはいってもワイは基本的に釣りやらないですからね。

今回は聖地よりもあくまでこの計石温泉が主役です。

施設の駐車場にはこの温泉の由緒である海底温泉についての記載があり、否応がなしにテンションが上がる。

内湯はこのように無色透明の美しい温泉。

湧出口の温度はほぼ成分分析表のスペック通りで、恐らく源泉かけ流しで間違いないと思われる。

給湯口にカルシウムの結晶が見受けられる。

見た感じ屈折率もあまり高くなく、大変優れた塩類泉といった印象だ。

 

浴槽温度は42℃程度と適温で、源泉は相応にしょっぱい。

最初スペックを見ないで舐めてみたが、等張泉とまではいかないにせよ、塩分濃度はスペック以上にあるのではないかと感じる。

 

香りも爽やかな海の香りがして、生臭い磯っぽさも殆どないので、気持ち良く入る事ができた。塩分相応に温熱効果もあるため、海水浴や釣りの後には(色んな意味で)染み渡る温泉なのは間違いないだろう。

 

元々の旅の目的地が日奈久温泉だったため、芦北に来るまでこの温泉の存在は知りもしなかったわけだが、色んな意味で来て見てよかったと思う。

 

美食

春から夏にかけて地牡蠣の季節らしいんですよ。

5個500円はやすぅい!!しかも試食用の牡蠣2個オマケしてくれた!!

計7個で500円!!芦北さいこー!

ちな道の駅の中のスーパーのお値段。ほぼこの値段通りで出してくれてますね。

芦北さいこー!

牡蠣めし250円にジャンボメンチカツ200円をオン!!

これで450円かよ!!芦北さいこー!!

オランダ揚げ・・・?

練り物の揚げ物でしたが、その場で食べると言ったら揚げたてを出してくれました!!すんごい気配り!!芦北さいこー!!

揚げ物食べたら口直しは必要ですよね・・・。

さわやかな酸味が口に広がるでこぽんソフトは、ソフトクリーマーには外せない逸品であしました!!芦北さいこー!

やはりキス天に並々ならぬ情念を燃やした陽渚ちゃんのいう通り、芦北町は美食の町ですな。芦北さいこー!!

 

芦北さいこー!!

256・日奈久温泉

温泉

柳屋旅館の浴場入り口。

ばんぺい湯の源泉。

松の湯外観。

 

熊本でもかなり古い部類に入る温泉。

 

成分分析表

柳屋旅館の成分分析表。各旅館での共同湯らしい。

ばんぺい湯は4つの源泉を混合して使用。

この温泉だけ硫化水素イオンが含まれている為、浴感が他の湯と明らかに異なる。

松の湯も柳屋旅館と同じ混合泉らしい。なるほどなぁ。

 

概要

今回は以前湯の児温泉

194・湯の児温泉(中村温泉) - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

の帰りに立ち寄るも、コロナを理由に他県者は入れなかった日奈久温泉にリベンジ。

ヒナグと読むらしいが、可愛くないのでピナキュー温泉に改名してほしい(キレ気味)。

 

今回泊まった柳屋旅館は日奈久温泉の中でもトップクラスの老舗らしい。

色々古すぎィ!!

部屋はこんな感じ。貞子のママが髪梳かしてそう。

噂によると120年以上前の建物らしいが・・・。

日奈久温泉は古くから外湯文化があったらしく、古い家の多くは自宅に風呂がないらしい。自宅に風呂があるのは最近建てられた家だけだとか。

ばんぺい湯、松の湯の他、東湯というのも発見した。

流石に湯あたりしそうだったから入らなかったけど。

入湯料は200円だが、昔は子供5円とかだったらしい。

ちなみにばんぺい湯も地元民向けの本湯と、観光客向けの大浴場に分けられている。

というか、この本湯は建物をじっくり観察しないと存在に気付かないため、意図的に観光客を大浴場の方へ誘導しているように感じる。

一号源泉の近くには由緒などが記載してあった。

露天風呂にいる時にボイラーの稼働する音が聞こえたので調べてみたが、建物の裏にこのような加温設備らしきものを発見。

奥の箱状の施設がボイラー室?なのではないかと推測。あるいは混合泉をプールしているタンクか。この箱状の施設は1階の内湯と2階露天風呂と隣接しており、大浴場と本湯はどちらも同じ温泉であることが分かる。

ばんぺい湯の建物の中にはこうした休憩施設があり、まぁ観光客向けよね、って感じはした。

大浴場は2階にあり、脱衣所を経て内湯、サウナ、水風呂、露天風呂がある。

入浴料は500円。

 

総評

柳屋旅館の大浴場。メッチャ年季入ってる。

奥に浴槽に被せると思われる湯蓋があり、恐らく冬は湯温を維持するために使用されているものと思われる。

混合泉のスペックを見る限り、日奈久温泉はそこまで高温ではない事から、冬場向けの対策なのだろう。

奥が源泉浴槽で、手前があふれた分のぬる湯。

曝気による濁りもなく、無色透明の温泉であることが分かる。

湯の注ぎ口には薄っすらとカルシウム結晶が見受けられるが、長い歴史がある割には結晶の育ちが弱いため、やはり成分の薄さを感じさせる。硫化水素や粘土系の匂いもなく、浴感もいたって普通のお湯である。

ばんぺい湯と松の湯は写真が撮れなかったので、足湯をさらしておく。

この写真だとわかりにくいが、内湯の源泉側の浴槽では微かな黄色みが見受けられた。

加温と塩素消毒があるため、pHに由来するツルツル感はだいぶ失われているが、影響を受けない硫化水素の香りははっきりと感じられる。

内湯は41℃位の温度であったが、露天風呂は加水によってさらにぬるめ調整にされていて、かつ曝気による微かな濁りが見受けられた。硫化水素イオンを含んだ温泉が曝気により濁りを呈するのは、新潟県の咲花温泉

19・咲花温泉 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

の記事でも紹介してあるので、参照していただきたい。

 

総評として、同じ温泉地でありながら異なる泉質がある為、観光した人によってはかなり印象が変わる温泉地なのではないかと思う。湯に香る硫化水素の匂いは、温泉地に来た実感をより強く感じさせるため、宿の風呂だけで終わらせるのは非常に勿体ない事であろう。

 

余談ではあるが、居酒屋で入手した噂によると最も硫化水素の匂いが強いのはばんぺい湯の裏にある幸ケ丘という旅館らしい。

 

美食

今回、日奈久温泉では色々と疑問符を呈する経験をしたので、料理の写真と価格を提示しておく。まずは1軒目。

刺身盛1500円。

・・・6切れでこれとか、クソ高くね?

カラスカレイの煮つけ。500円。

やや安いと感じるが、切り身2つという量を考えたら妥当か。

日奈久ちくわの磯辺。400円。

まぁ・・・妥当かな。

ちょっと飲みかけだけど、お冷入れる位の小グラスのジンジャーハイボールが400円。

これは明らかに高すぎィ!!

地元産トマト的の丸ごとサラダ。下がポテサラになっている。400円。

妥当っちゃ妥当か。

 

次、2軒目。

刺身盛り。700円。

さっきの1500円は一体何だったのか・・・。

馬刺し800円、レモンサワー400円。

そうそう、こんなもんでしょ普通。

噂の熊本県産あさりの酒蒸し。600円。

少し量が少ない気もするが、騒動後の流通量を考えればこんなもんかな。

 

日奈久温泉、つい最近まで県外者の外来入浴をお断りするなど、前回来た時もかなり排他的な雰囲気を感じていたが、店によって地味にボッタがある事を確認。

 

どこまで排他的なんだよ・・・と一瞬怒りが沸いたが、冷静に分析してみると、ボッタというよりも1軒目のお店に関しては客として経験値が低すぎるのではなかろうか・・・?アジフライ定食が700円と安めの設定となっている辺り、そもそも飲み屋の相場が分かってないような気もする。

 

あと、そもそも飲食店が殆どないというのも特徴。

何もないのが売り・・・という考え方もあるかも知らんが、今回は素泊まりなので、あまりに周囲に何もないと流石に困ってしまうやね。

昔はファミマもあったらしいのだが、今はコンビニの1軒もないという不毛の地になってしまっている。

 

高齢化の問題もあるのかもしれないが、流石に風前の灯火感があるな・・・。

温泉組合ももうちょっとマーケティングというか、観光地全体で街を盛り上げる工夫がいるのではなかろうか。

 

県外者の入浴制限にしても、地域住民のコロナ怖い!の声が観光産業の声を上回っているのでは?と分析する。

 

特に九州はライバルとなる温泉地は山ほどあるかな・・・。

前回の原鶴温泉が似た泉質で料理も良かっただけに、もっと頑張りましょう、ピナキュー温泉!!

255・原鶴温泉 泰泉閣

温泉

施設外観。原鶴温泉の中ではかなりの老舗で、古さは目立つがご立派な外観である。

 

成分分析表

アルカリ性単純硫黄泉。ガス型ではなく、イオン型の硫化水素が液中に含まれている。

ツルツル湯の要件を満たす泉質である。

 

概要

原鶴温泉の区画は結構明確に分かれている。

鵜飼が有名で、ウナギやアユなどの川魚が名物となる。

天皇皇后両陛下が宿泊したということだが、植樹された樹のサイズから察するに上皇陛下かな?

ホテルの部屋からは筑後川が見えた。プールもあるようだが、今後使われる事はなさそうやね・・・。

温泉街はしっぽりと静まり返っている。が、飲食店もある事はあった。

が、一時の隆盛は影をひそめてしまったようである。

川沿いはねっとりと湿度が高く、この辺が結構蒸し暑い地域なのだという事を知ることができる。この川で鵜飼漁が今も行われているようで、日田と並んでここでも観光資源となっているらしい。

 

総評

内湯はこんな感じで、一番奥にはサウナと水風呂がある。

水風呂は冷たすぎず、最高にいい塩梅。

無色透明の温泉は微かにヌルリとしていて、イオン型の硫化水素泉らしい肌触りである。しかしながら浴場の規模からして全てが源泉というわけではなく、恐らくお湯張りの時には通常のお湯も混ぜて給湯しているのではないかと推測。その後は源泉が少量ずつ掛け流しとなり、夜遅い時間になるにつれて源泉の割合が増していく感じである。

故に、夕方の食事前に入った浴感と、深夜終了前に入った浴感では明らかに差異があり、夜の方がヌルヌル感が増し、浴槽の給湯口にも白い湯の花の付着が目立った。

鮮度は早い時間の方が良いのだろうが、源泉割合は夜間の方が増すので、いつ入るのがベストかはなかなか甲乙つけがたい。

交代制でジャングル風呂なるものもある。これまた手のかかる設備を作ったものだ・・・。雨の日に入るとかなり雰囲気が出る。

こちらは小規模浴槽が複数あるので、比較的源泉割合は高かった。

青っぽく見えるがやはり無色透明。

 

総評すると、泉質の軍配で言えば前回入った筑後川温泉・つるき荘

226・筑後川温泉 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

の方が鮮度・給湯量の面で上のように感じる。まーこの辺は浴場規模の差というべきか。泰泉閣は大型の旅館なので、施設に応じた給湯方法をしているにすぎない。

つるき荘は比較的小規模旅館なので、その分源泉が豊富に使えるというわけだ。

 

また、硫化水素感も筑後川温泉の方が多いように見受けられ、あちらは光の加減で微かに青みがかって見えたり、匂いの面でも明らかに硫化水素臭が強く感じれたので、源泉の質という点でも、僅かではあるが筑後川温泉に軍配が上がるような気がします。

 

まーこれは給湯方式の違うもあるため、他の旅館とかにも入ってみないとどうとも言い切れませんが、ほぼ同地区にある二つの温泉を選ぶ際の参考にしてみてはいかがだろうか。

 

美食

皇室御用達というだけあって、旅館飯は流石のクオリティ。

やっぱ懐石は先付から煮物、焼き物、蒸し物、揚げ物など、一通りそろえてこそよね。

郷土料理。なんか餅入りの茶わん蒸しみたいなの。出汁が効いていてうんまいの。

鍋物は貝出汁の上品ですっきりとした味わい。

天婦羅、香物、ヒジキご飯。

小さい頃は苦手だったヒジキご飯だが、今では大好物。

ガキにはわかんねぇ旨さなのね、ヒジキご飯。

餡掛けの蕎麦も付く。こういうちょっとした炭水化物がないと、腹が落ち着かないのよね。

デザートは杏仁豆腐、地元のイチゴ添え。春らしくて良いねぇ~。

 

ここ最近別府の温泉旅館に泊まることが多かったが、料理のクオリティはやはりああいった競争過多の観光地よりもちょっとマイナーな温泉地の旅館の方が明らかに良い気がする。今回泰泉閣のご飯は完璧に近い布陣でありましたよ・・・。

量的にも巨漢のワイにちょうど良く、蕎麦焼酎の水割り1杯でちょうど食べきれる程度の量でした。色々バランスが良かったように思いますね。

 

西九州新幹線が開通するという事で、SAGA嬉野温泉&武雄温泉に注目が集まりがちな昨今ではあるが、福岡の奥座敷原鶴温泉筑後川温泉も喧騒を避けつつクオリティの高い休暇を味わうためには狙い目の温泉地だと思います。

 

こういった高クオリティな旅館がリーズナブルに泊まれるのはインバウンドが再開していない今だけ!!空いてるうちにみんなも来よう!