73・小屋原温泉 熊谷旅館
温泉
施設外観。恐ろしく辺鄙なところにあって、しかもかなり古い。
マニアが泣いて喜びそうな掛け流しの透明な炭酸泉。
溢れた湯が描く茶色の模様はもはや芸術よの。
成分分析書
自噴する炭酸泉。炭酸ガスとしては高濃度炭酸泉の指標でもある1000ppmは超えないものの、源泉も37℃と奇跡のようなぬる湯でプールせずそのまま放流しているので、スーパー銭湯などでよくある高濃度炭酸泉と遜色のない泡付きを堪能する事が出来る。
概要
場所はここ。三瓶山の裏手側にある小さな集落の奥にあるが、途中でかなり険しくて細い道を進む事になるので、細い道になれてない人や、デカい車では行かない方が得策だ。
炭酸ガス濃度としては長湯温泉などと比べるとそれほど驚く程のものではないが、此処は自噴であり浴槽に源泉を直引きしているので、この通り湧出口から湯が出た途端にシュワシュワと泡を吹いている。
一度湯に漬かればあっという間にこの有様だ。すごい(すごい)
ここの素晴らしさはこの透明度にもある。
炭酸泉は他のミネラルも多く、湧出時点では結構濁っている事も多いのだが、ここの湯はまるでラムネのように透明だ。
浴槽は4個室に分かれており、各60分以内で使うように指示される。
というのも、絶妙なぬるま湯なので何時間でも入れてしまうので、個人占有でロットが滞るのである。それでいて日帰り入浴の時間は短く、朝は早いが午後3時には終了となるので注意が必要となる。
さて、今回は三瓶山周遊のついでに出雲大社にも行って来たのでご紹介。
今回の旅では3か所目の世界遺産。
とにかく歴史が古く、神々の存在を感じれる場所。外国人の観光客も多かった。
裏からの本殿の様子。こうしてみると北海道にも開拓地には似たような神社がボチボチあるので、日本という国はつくづく神道の国なんだなぁと実感する。
ここは心眼を啓けるという眼のご利益がある寺で、ここに寄ったのには一つだけ訳がありまして・・・。
この寺はほうじ茶の生産を行っており、霊験あらたかなこのお茶は味も品質も抜群で、ここに来れば呑み放題です。とにかく上品な香りと味なので、是非お試しあれ。
お土産用の茶葉も買いました。
総評
今回の小屋原温泉、非常に判り辛い場所にあってしかも非常に険しい道のりでしたが、温泉の評価としては最上位ランクの上質な湯でした。
この佇まい・・・まさに秘湯。
一つの湯を独り占めにできる貸切システムと良い、透明でかつ自噴の炭酸泉。
場所が辺鄙な分、源泉からの距離も近くてお湯の鮮度としては申し分ないものがありました。今回の旅の最大の目的は前回記事にした池田ラジウム鉱泉でしたが、それを上回るだけの新発見となった湯でした。
こんな湯が出るのだから、山陰・・・侮れない。
やはり湯は泉質よりも鮮度が一番ですね。
美食
出雲と言えば出雲そばですよ。これはマスト。
久々に食べましたが、長野にも負けていない強い蕎麦の風味が特徴。
水も良いのかもしれないですね。この辺はワサビも美味しいので、尚良し。
そして食後には出雲ぜんざいを。
ぜんざいの起源はこの出雲にあるそうで、神西湖に由来する神西餅(じんざいもち)が訛ってぜんざいとなったそうですよ。
あぁ^~甘くて心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
てなわけで、今回の中国地方遠征編は終了。
原爆ドーム、石見銀山と併せると計3つの世界遺産巡りが出来ましたとさ。
山陰は泉質がマニアックで温泉がイチイチ侮れないと云う事がよくわかったので、関東在住の社畜の皆さんはカルトな温泉で心身ともに癒されなくてはならないので、残業が終わったら東京駅から出る寝台特急サンライズ出雲に乗るんだ!