温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

252・別府・寿温泉~別府温泉お湯枯れの噂を追う

温泉

施設外観。オンボロ系ジモ泉で、めちゃくちゃ渋い。

 

成分分析表

ギリ1000mg/kg超えているので塩類泉となっているが、ほぼ単純泉に近い濃度。

 

概要

別府駅からもそう遠くはない。亀の井ホテルがある流川通り沿いにあるが、少し住宅地に入った場所にある。近くにはやよいの湯

13-2・別府温泉 やよいの湯(再レポート) - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

もあるので、併せて利用してみるとよいかもしれない。

 

総評

歴史を感じさせる浴場。色は一見青っぽく見えるが、この辺りの温泉は腐植質が微かに交じっている(あるいは混じっていた?)ため、浴槽にその色が染みついているものと思われる。床に染みた黒い色も恐らくその名残だ。

解説によると、常に43℃付近で供給されているとのこと。源泉は53℃とあるが、実際使用した感覚ではやはり43℃位の源泉だと思われる。

こうしてみると本当に青い色に見えるが、お湯そのものの色は全くの透明である。

お湯には使い込まれた配管に移った、土と腐植質の匂いがある。

しかしモール泉を名乗るほどの量ではないようで、お湯にとろみなどの要素はなく、あくまで塩類泉のそれである。

意外な事であるが、ここの温泉は常時掛け流しではなく、必要時に利用者が給湯するというシステムである。

 

「最後の方は止めてください!!」

 

理由は恐らく・・・お湯枯れを防ぐためかと。

栓を全開にすると浴槽の下部からお湯がゴボゴボ音を立てて給湯されるようになる。給湯バルブの上にある孔からはブシュッ!ブシュッ!と音を立てて湯が注がれるが、しばらく開きっぱなしにすると音がやんでしまうのを確認。

 

お湯枯れは起きているのか?

 

テレビでもやってたが、今回のリサーチから考えるに・・・別府のお湯枯れの噂はあながち嘘でもなさそうである。

 

別府は市内各所に共同浴場が点在し、その殆どが源泉かけ流しの温泉である。そのどれもが素晴らしい泉質を持っているが、ここ数年の過当な地熱発電開発により、これが別府の温泉は急速な湯量と湯温の低下を引き起こしているといわれている。

 

実は別府でも何軒か旅館やホテルに泊まったが、その多くが24時間の入浴を行っておらず、深夜にはお風呂を閉めてしまっている。

 

うーん、熱海やら伊東を思い出すなぁ。

あそこは温泉付きリゾートマンションの乱開発でお湯枯れを起こし、間欠泉は出なくなり、資源保護のために街中の温泉を集中管理に変えてしまったという経緯がある。

 

温泉とは少し話が変わるが、鶴見岳の裏側にある湯布院の塚原エリアでは巨大なソーラーパネル施設の開発が進んでおり、塚原温泉への影響も含め、日出生台エリアの環境への影響が懸念されている。

そもそも温泉って元は雨水だからなぁ・・・。土の保水機能が喪失するのは非常にまずい。

 

こんな行き当たりばったりの方法で継続的なエネルギー問題が解決するわけないのに・・・。ホントにね、日本の政治家ってマジでバカで無能しかいないのが分かる。

まぁ嬉々としてテレビに出てるような大学の先生らも大概だけどね。

 

そもそも文部科学省にも教育委員会にもアホしかいないので、完全に国家レベルでの国民教育の敗北だと思う。世襲や家庭の資産が若者の人生を左右し、外っ面がよければAO入試で余裕で中身のない学歴を獲得できてしまい、その空虚な肩書を引っ提げて政界に入り、無教養なままでも権利権力を得る地位になれてしまう。

 

そういやこないだ泊まったホテルはいよいよ歯ブラシが部屋に置かれなくなってましたね・・・。聞いているのかね!?小泉珍次郎くん!!

 

美食

温泉を出た後は、まずは1軒目で駆け付け一杯よ。

 

別府は結構美食の街。イカはこの時期ケンサキイカだそうで。

何度か飲み歩いているが、別府ではぼったくりっぽい店は今のところ遭遇していない。地場の健全な個人店が比較的残っているという事なので、良いところだなと思う。

 

対照として敢えて挙げるけど、東京は新宿だの渋谷だの池袋だの、管理者からして公衆衛生や料理の知識が貧弱な低レベルな店が多い。もちろん最高レベルの店もあるのだろが、そういうお店は地価に合わせて相応に料理のお値段も高い。

 

飲食店の数が多ければ必然なのかもしれないが、そもそも東京は気軽に入れる場所に半グレやヤクザが経営するボッタクリ店多すぎなんよ。緑色の密ですオババは真摯に反省しろ。

 

美食家は良い店を嗅ぎ分ける能力も求められる。

これは佐伯のトコブシだそうで、美食は定番のものに加えて、さりげなくこういうのを混ぜるのがいいのだよ。

 

日本酒が進むねぇ。

 

最近の都市部では食べる事を時間の無駄と断じて、栄養さえ取れれば良いって層も一定数いるようですが、料理は技術と知識で、食は教養・訓練であり、食べれる事そのものは生まれ持っての才能です。

 

人間、栄養流動食ばっかり食べてたらどうなるか・・・ちょっと考えればわかると思うけどね。まずは、美味しく食べれる健康に感謝。

 

今回ご紹介のお店は・・・

ホテルアーサーの近くにある一粋さんでした。

値段掲示てないから超高いんじゃないかとビビるけど、普通にいいものを適正価格で食べれたのでオススメです。