温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

251・花いろ温泉

温泉

施設外観。場所は国道からやや離れており、ぶっちゃけ見つけやすいところとは言えないが、施設は新しく駐車場もしっかりしていて利用しやすい。

 

成分分析表

泉質は素晴らしい以外の何物でもない。二種類の温泉が湧いており、どちらも似てはいるが、温度が異なる。

第2源泉も重曹炭酸ガスともに高いが、泡付きはそこまででもなかったため、もしかすると含有炭酸ガスは検査時よりもだいぶ飛んでしまっている可能性がある。

 

概要

豊後高田の昭和の街に近いところにある。エリア的には国東半島の麓にあって、恐らく水源はこの山々に降った雨であろう。別府湾から離れているため地熱はあまり高くないようだが、山に濾された源泉は豊富なミネラルを含んだ良泉となっている。

なお源泉湧出量は細く、かけ流しの浴槽は非常に小さい。

30℃源泉の浴槽は大人二人程度で埋まってしまうし、24℃の冷鉱泉は完全に一人用である。めっちゃぬるいために回転率が悪いのがネック。

温泉を使っているとあるが、内湯や露天の一般浴槽はほぼ普通の沸かし湯だと思われる。露天エリアにある源泉浴槽こそがこの温泉の本体だと思ってもらってよい。

その理由は総評にて後述する。

 

総評

浴槽の写真は撮れなかったのでなし。

 

露天エリアにある小さな2つの浴槽が源泉かけ流し浴槽である。

一つは30℃の温水プールくらいの温度であり、これが実にいい塩梅に気持ちが良い。

もう一つは24℃という事で、優しい水風呂といった風である。

両温泉ともに赤茶けた鉄と粘土質の混じった色をしており、独特の金気臭がある。

匂いで言えばニセコの黄金温泉や、大分では筌ノ口温泉や長湯温泉が近く、やはり炭酸泉に通じる特徴を有している。

明らかに他の浴槽とは色が違うため、温泉は恐らくこの2つの浴槽だけなのだと思われる。

 

塩味はそこまでではないが、鉄と粘土質由来の渋み・えぐみがあり、様々なミネラルが解けた温泉だという事がわかる。素晴らしいのは湧出時の源泉が直接注ぎ込まれているため、手つかずに温泉に入れるという点である。

不規則にゴボゴボと音を立てているのが小気味良い。

 

ただ、スペックほどの泡付きはあまり見られなかった(多少はある)ため、含まれている炭酸ガスに関しては地震などの環境変化で変わってしまっている可能性がある。

 

粘土系であって腐植質はなく、お湯にはとろみがなくサラッとしている。

基本水風呂に近い温泉なので、時間を掛けながら一般浴槽と交互に入ることで、ジワジワと効能を発揮させるのが理想的であろう。

 

血管拡張作用が強いため、浴後はかなり疲れた感じがした。

良い入眠効果が期待できそうな温泉で、間違いなく名湯だ。

 

美食

道の駅で食べた太刀魚の炙りと握り。

北海道ではあまり食べる機会がなかった太刀魚だが、こんな美味かったんだと驚いた逸品。国東半島はやはり海産物が豊富である。

地ダコのぶつ切り。

炊き込みご飯がお土産になっているように、この辺はタコも名産らしい。

おなじく道の駅くにさきで食べれるのでぜひ試してほしい。