236・夷谷温泉
温泉
施設外観。立地はかなり秘湯感あるが、施設自体は秘湯という感じではなく近代的。
成分分析表
泉質はカルシウム・ナトリウム/硫酸塩泉。
モールっぽさもあり、色は黄色~緑っぽい。
概要
国東半島の北はずれから県道653号を山に切り込むように入り込んだ先にある。
控えめに言って秘湯。
でも敢えて先に書いておくと、今回は美食がメインです。
総評
風呂場の写真は他の利用者がいたので撮影なし。
成分的にはそこまで濃いものではないが、ベースとなるイオンが硫酸カルシウム(石膏)である事から、同程度の濃度の塩化ナトリウムベースの温泉よりも高い温熱効果を有する。
この他にも湯に黄色い着色があることから、お湯にはミネラル以外の有機物の存在も推測される。浴感からして通常のモール質ではなく粘土成分っぽく、肌に張り付く作用があると思われ、これが温熱作用を増強させているのではないかと思う。
ただ成分が薄いためか、匂いはあまり土っぽくはない。
大浴場にはサウナと水風呂、そして露天風呂もあるわけだが、源泉が40℃程度ということもあって、内湯も露天もどちらも加温提供であるようだ。ただ、夏場は加温はしていないかもしれない。
国東半島はそこそこ変わった湯が出るイメージなので、今回の夷谷温泉もらしいといえばらしいのかもしれない。
美食
今回お邪魔したのは旅館梅乃屋。
温泉旅館ではないが、知る人ぞ知る美食の宿である。
国東半島は地味にフグが美味い。
というか、距離的にも下関近いんだから、良質なトラフグが取れないはずがないんだよなぁ。
今回はトラフグ三昧のプランで宿泊。
下関ではフグの旬は真冬らしいので、それに倣ってあえて冬場を選んでの宿泊。
ポイントはこいつ。ふぐ肝を潰したもので、これをあてにしながらポン酢で刺身やら寿司を食うわけですよ。あぁ^~たまらねぇぜ。
絶品だったのがふぐ肝の味噌漬け焼きと、白子の塩焼き。
ひれ酒とともにいただきました。
肝の味噌漬け焼きは口当たりからしてまさしくフォアグラに等しい濃厚さがあり、こんなの食ったらもうωがパンパンになっちゃうね。
白子の豆乳蒸し。なめらかでクリーミィ、とにかくωに効く薬膳よ。
から揚げ。から揚げは結構骨が多かった印象。
てっちり。
出汁は淡白ながら旨味がしっかりと出ていて、上品な口当たり。
〆はおじや。
ふぐの骨から出た出汁が煮詰まり、これを白飯で食えるという幸せよ・・・。
大分はとり天とかカボス推しが過ぎる面があるが、スッポンとフグという二大エースがいることを忘れてはならない。
今回はもう1か所、国東市にある麵処・錦さんを紹介。
ここは昼飯で食べました。
海汐ラーメン極。
鯛のアラやシイタケで出汁を取り、鶏チャーシュー、鯛の生ハム、国東の鱧を添えた郷土素材の象徴のような夢の塩ラーメン。きくらげやメンマなど、すべての素材が地元産だそうで、これが1000円で良いのはめっちゃ安いと思う。
これもフグに負けてないぐらい出汁が美味いので、フグの予算が厳しい方にはこちらをお勧めしたい。
いやはや国東半島、美食に温泉もキッチリそろっていて、なかなか奥が深くて面白いよ。