温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

189・塚原温泉 火口乃泉

温泉

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施設外観。温泉マニアには割と知られた温泉である。

 

成分分析表

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pH1.4の液性は酸性泉として秋田の玉川温泉に次ぐ日本2位の数値である。

 

概要

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別府鶴見岳の裏にある秘湯の一つである。

実は火口見学もあるのだが、有料なので何となくスルーしたままだ。

来れるうちに見に来た方が良いのかもなー。

ちなみに、直ぐ近くに奥湯布院温泉・無相荘184・奥湯布院温泉 無相荘 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)がある。

 

総評

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液性が強酸性であるため、湯屋は完全に木造。カランなどもなく、環境に配慮という事でシャンプーや石鹼の使用も禁止。完全に浸かるだけの温泉である。

 

さて、この塚原温泉に関しては色々と思う所もあるのだが、泉質は流石の強酸性。湯に浸かればヒリヒリとした浴感があり、芯に響く熱感がある。色は若干黄色みがあり、味は酸っぱい。

成分総計もなかなかの塩分濃度を秘めていて、強烈なお熱の湯である事は間違いないのだが、それ故にすぐにのぼせてしまうので、長湯が出来ないのがネックでもある。

実は露天風呂もあるのだが、内湯と露天風呂はそれぞれ別料金であり、火口見学も別料金、源泉を持ち帰るのも有料とあってか、なかなかの商売っ気を感じさせる温泉となっている。まー確かに資源が貴重なんだろうけどさー・・・。

 

pHが低いという事もあって、やはり玉川温泉と比べてしまうのは知ってしまったものの心情でもある。あちらは田沢湖の生物を死滅させる程にメチャクチャ湯量が豊富である為、このチョロ出しの温泉をどう評価してよいかは少々悩む所。

 

液性は確かに強酸性で珍しいっちゃ珍しいのだが、カラン給湯も出来ない程源泉が細いので、浴客で混めばその分湯の草臥れも顕著になってしまう。そういった面で、強烈なインパクトという面ではやはり1位である玉川温泉との差は大きいのかなー、という印象だった。

 

浴槽別に小刻みに金取られるのは再訪のテンションを下げるので、その辺はもうちょい考えてもらいたいかなー。

 

美食

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大分に来てこの酒はコスパが非常に良かったので紹介しておく。

亀の井酒造の玄亀・大吟醸は価格の割にスッキリとしてスルスル行ける上質な酒で、ぶっちゃけ獺祭に全く負けてない口当たり。というか、獺祭がかなり過剰評価な面があるので、美食家としてはこういったコスパの良い名酒をどんどん紹介していきたい所存。