２５０・鉄輪温泉 むし湯

温泉

蒸し湯入り口。

中には高温の温泉蒸気が充満しており、床には効能を高めるために石菖が敷き詰められてあり、浴衣を着てこの上に寝る。時間は約8分～10分。

成分分析表

ナトリウム塩化物泉。安心の超高温泉だが、今回の蒸し湯ではこの温泉を蒸気として吸い込み、体に浸透させる。もちろん入浴もある。

概要

鉄輪温泉の中心部に位置する、観光地としても別府の象徴的な温泉。

すぐ目の前には渋の湯温泉などもあり、とにかく風呂には苦労しないエリア。

昭和の雰囲気を色濃く残したこの周辺環境、たまらんね。歩くだけでも楽しい。

かまど地獄の駐車場からも歩けるので、地獄巡りと合わせて利用しよう。

総評

浴場は小さく、蒸し湯の前に身体を軽く洗うために入るのと、蒸し湯から出た後に汗を流すために利用する。

湯は透明で美しく、サラリとしている。匂いも爽やかなミネラルの香りがし、鮮度の良さも申し分ない。当然といえば当然か。

掛け湯の様子。高温なため、加水もしてある。

しかし美しい湯だぜ。

温泉の泉質は前回の豊温泉にも通じるクセのない、真っすぐな湯である。

塩類泉ではあるがその成分は薄く、肌に張り付く感じもない。汗を流すには最適の泉質で、なによりここのメインは蒸し湯であることを考えると、その相性がいいのは言うまでもない。

鉄輪温泉の蒸し湯はそこらのスーパー銭湯のスチームサウナなど比べものにならないほど高温で、敷き詰められた石菖の効果もあって入室後はあっという間に汗が噴き出してくる。５分ほどで顔や両腕には大粒の汗が滲み、７分辺りからこの蒸し熱さがかなりキツくなってくる。８分でスタッフから出るかどうか声が掛けられるが、自分は初めてではないので今回は１０分まで延長したものの、大抵の人は８分でもきついと思われる。

石菖のおかげで吸気にも微かに薬効があるようで、喘息やアレルギー性鼻炎には一時的な症状軽減作用があると思われる。浴後は肌についた石菖の藁を落としてからすぐ温泉に入るが、全身の血管が拡張し、水を浴びてもしばらくは発汗が持続する。

春から夏にかけて、暑い季節に適応するために発汗能力を促すにはうってつけの施設であり、５月の連休で別府観光を考えている人には、是非アトラクションとして組み込んでおきたい施設である。

美食

仕立屋甚五郎とかいう、何故か着付け屋にある唐揚げランチ。世界一美味いと豪語している。タレ手羽と塩手羽をチョイス。地獄めぐりの坂を上にちょっと車を走らせたら辺りにある。（歩くと遠くて無理）

揚げたてが出てくるのでまぁ美味いっちゃ美味いんだけど、手羽先４枚じゃデブには物足りないんだよなぁ・・・。

別の日に食べたものでは、ホテルサンバレーアネックスの隣にある山本ロースのトンカツを紹介しておく。鹿児島県産の黒豚らしいんだけども、地元でもめっちゃ有名なお店らしくて昼は結構並ぶ。トンカツの概念が覆るくらい柔らかくて美味。売り切れも早いため、穴場の人気店としてチェックしておきたい。