温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

205・指宿温泉

温泉

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浴場入り口。

満を持して…っという事も無いのだが、一度行ってみたかった温泉の上位に入る指宿温泉、いよいよ初体験です。

加えて、人生で初の鹿児島県の温泉となります。

 

成分分析表

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今回入ったのは砂蒸し会館の温泉。

砂湯ではやけどしそうなほど熱いと聞くが、泉温は79℃と確かにかなり熱い部類に入る。これが砂浜の下から自噴しているのか・・・。

海水温泉らしく、成分総計は12610mg/kgの高張性温泉であるが、通常の海水だと30000mg/kg前後はある筈なので、あくまで海水に由来する温泉であり、単に温まった海水とは異なる事が判る。

 

概要

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遂にやってきた九州南端の温泉、指宿温泉。

ここは全国的にも有名な砂湯がある事で知られているのだが・・・

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台風接近に伴い、まさかの中止。あと1時間早ければ入れたらしい。

アッー!!

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イーブイ…。

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実は道中、鹿児島市内を抜ける際に城山観光をしようと思ってちょっと寄り道したのが仇となった模様。まーワイは砂湯よりは温泉そのものに興味があるので、風呂さえ入れるならまぁ目的は果たしたともいえるんだけどね・・・。

台風の影響で櫻島もテッペンが見る事叶わず。

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そもそも今回の旅、鹿児島県自体が初訪問だったわけだが、鹿児島市桜島を中心に湾沿い一帯が市街地となっており、もしもあの桜島が山体崩壊したらエライ事になりそうだなーというのが率直な印象でした。

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薩摩志士が決起した地というだけあって、なかなか軍都の雰囲気が漂う。

この感じ・・・旭川にも通じるものがあるかもしれん。

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照国神社から望む街並みは古さとモダンさが入り混じっており、この辺は熊本市内にも通じる何かを感じる。結構多くの歴史的建造物が残っている印象。

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城山展望所には色々と観光スポットの紹介があったが、これ見て回るには1日じゃ全然足りないね。

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まー今回は指宿温泉がメインなので、鹿児島市内の紹介はまた次回以降という事で。

 

総評

というわけで、まさかの台風で砂蒸し湯ができなかった指宿温泉ですが、とりあえず温泉だけでも入る事が出来たのは良かった。

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台風とはいえ、浴場は利用客が多いので撮影不可能であったが、本来はこの掲示がしてある脱衣所で、砂蒸し浴衣に着替えて右下に振ってある番号に従って蒸し湯へ行くようになっている模様。

人数制限があるので時間枠があるらしい。通常の流れなら、まず内湯で身体を洗ってから、浴衣に着替えて砂蒸し湯に行き、その後砂を落としてもう一度内湯に入ってから脱衣所に戻るという仕組みらしい。

 

その為、本来は露天風呂かな?と思しき大浴場の出入り口の外は砂蒸し湯となっていて、途中に砂を洗い落とす湯桶が用意してあるという構造を取っている。内湯から外へ逆流する事は出来ず、本来は外から内湯へと誘導する流れになっているらしい。

 

さて、出来なかった砂蒸し湯は置いといて、本来の指宿温泉の泉質派というと、先の項目でも記した通り、やや濃い目のナトリウム/塩化物泉で、少しばかり重めの高張泉となっている。

源泉は79℃と非常に高温である為、恐らくは最初だけ加水による提供となっていると思われる。でもあとから徐々に源泉をフローする方式にしてはお湯の鮮度は悪くなかったので、やはり加水方式なのかもしれない。浴槽温度は42℃位と熱くはなく、ちょうどいい塩梅といった湯加減である。

 

改めて思った事だが、九州は単純泉が多い事から、高張泉である指宿温泉の泉質はかなり個性が際立つように感じる。加水でぬるめにはしてあるが、舐めればしっかりと塩味があり、ずしりと心に響く熱の湯の浴感がある。本来であれば浴後汗が引かなくなる泉質であるが、ここはサウナと水風呂もガッツリ完備してあるので、温まった身体をしっかりと水〆して出る事が可能である。

 

香りは独特のものであるが、モール感とはまた違い、極微量の有機物と豊富なミネラルを感じさせるサッパリとした磯の匂いといった感じで、例えるのは難しいが、石油成分はほぼ含まれてない。古代の化石海水といった印象である。

 

水風呂の効果もあって浴後は嫌みのないサッパリとした温まり感があり、暑い季節でも楽しめる温泉だと思いました。流石に名湯やね。

 

美食

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鹿児島はさつま揚げの本場です。練りチーズが入ってるのは秀逸。

ビール欲しくなるねぇ・・・。

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そして鹿児島の黒豚ラーメン。

ネギ、もやし、キクラゲと何系ラーメンなのかはよくわからん代物だったが、スープは長崎ちゃんぽんに非常によく似ていた。豚骨っちゃ豚骨なのかもしれないが、久留米や長浜系とはまた大きく違う印象。

ちゃんぽん系のスープは好みが分かれる味かもなー。野菜には異様に合うけど。