温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

210・別府 柴石温泉(と血の池地獄温泉の足湯)

温泉

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施設外観。別府八湯の一つである。

別府八湯とは、別府温泉、鉄輪温泉、観海寺温泉、亀川温泉、柴石温泉、堀田温泉、明礬温泉、浜脇温泉の8つの温泉を指すらしい。データが残ってなくてこのブログでは紹介してないが、観海寺温泉は10年くらい前に杉乃井ホテルに7連泊して入った経験があるので、残るは浜脇温泉で達成という事になるらしい。ちなみに観海寺温泉以外の八湯は過去の記事にも紹介してあるので是非見てほしい。

 

成分分析表

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源泉温度87℃の激熱っぷりが別府を象徴している。

成分は他の別府温泉同様にそこまで濃くはなく、薄くて入りやすい塩化物泉である。

 

概要

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少し分かりにくいが、鉄輪温泉との位置関係がこんな感じなので、駅前からはかなり離れたエリアという事になる。別府八湯の中でも亀川温泉と並んでマイナーな部類に入るので、一般的な観光ではまず立ち寄らない温泉だろう。

ちなみに、柴石温泉はシバイシではなくシバセキと読むらしい。

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入口から外の道は狭く、離合ポイントあり。駐車場は何カ所かに分けて一応複数台停まれるようになっているが、道中は3ナンバーの車だとちょっと通りたくない位の狭さである。そこまで奥まってないから来れなくもないけども・・・。

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14時~15時が清掃時間であったため、15時前まで近くにある血の池地獄で時間を潰しました。いやはや、相変わらずヤベー色をした温泉だぜ。

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別角度から見るとこんな感じ。実はこの血の池地獄、お湯が赤いわけではなく、堆積した鉱泥が真っ赤になっているため、このような色に見えるのだ。

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以前は無かった足湯があったので時間つぶしに試してみたが、メチャクチャ熱い。

そして、湯自体は透明である事が判る。そこが赤茶けているので、堆積した滓が赤く染めているわけやな。

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一応成分分析表も載せておく。成分自体はやはりあまり濃くはない模様。ただ、pHが2.9と結構な酸性なので、成分中の酸化鉄が付着して赤くなるという訳やなぁ。鉄があっても硫化水素があるとこのような色にはならないと思うので、まー色々と条件が必要な模様。

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大昔の写真が売店掲示してある。ここの鉱泥は昔から採取されて色々な物に利用されていたようだ。例えば・・・

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薬である。これは真っ赤な鉱泥を用いた軟膏で、売店で買える。

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水虫なんかに効くらしい。

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中身こんな感じ。最近チンチンが痒いので試しに塗ってみたら、紅のブラッディチンポになってしまいました。

 

はい、関係ない雑談終わり!

 

総評

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清掃直後の一番風呂なので無人故に撮影できた。右がぬる湯で、左が熱い湯。

ぬる湯といっても普通に41℃位はあるので、あまり長湯できる感じではない。中央の部分から源泉が注がれている。

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色は鮮度の良い高温浴槽でこんな感じ。43~44℃位あるか?

浴槽の色に注目すると、清掃入っててコレなので、やはりこの辺の温泉はそれなりに赤茶けた色が付きやすい模様。柴石温泉は血の池地獄の上流にある温泉だからね。

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こちらは露天風呂。ガッツリ加水してかなりぬるめにしてあり、内湯や蒸し湯が熱いだけにこれはこれで非常に癒しを感じる。色の付き具合も薄い気がするね。

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露天エリアには蒸し湯も完備。中は87℃の源泉槽の上に木の板と竹が敷いてあり、蒸気が充満している。足元は竹の下がもう源泉なので、足がクッソ熱い。

気道が潤うのでCOPDや喘息の人には良いかもしれないが、この温度は小さい子供が単身で使うにはかなり危険な気がする。文字通り本格的な高温スチームサウナであり、この辺は流石別府といった感じだ。

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源泉は複数あるようだが、内湯での浴感はクセが無く非常に入りやすい。pH3.5とやや酸性に振った液性であり、この辺もなんか血の池地獄に似た印象を受ける。

元々高温という事もあり、酸性寄りの泉質はツルツル感こそないものの、高張泉にも負けない温熱効果がある。自分は毎回冷水を浴びて温泉を出る習慣があるが、浴後は冷水で〆た筈の身体からガッツリと発汗があったので、熱の湯としてはかなり優秀な部類に入るだろう。

 

地域の常連も集まりやすい温泉であるが、シャワーも完備だし、別府八湯の一つとして観光客にも入りやすい施設になっているのはありがたい。ちなみに、家族湯もあるのでファミリーなどはそちらを勧める。

 

美食

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今回ちょっと飯は食べはしなかったんですが、血の池地獄の隣に極楽亭ってレストランがあったんですよ。地獄の隣に極楽ってなかなか洒落た名前だなーと思いまして、紹介だけしておきます。地獄の極楽カレーとかあるらしいですよ。

極楽亭 | 血の池地獄 (chinoike.com)