温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

248・別府明礬温泉・湯の里温泉

温泉

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施設内の雰囲気。天然の湯の花を作っており、見学できるようになっている。

別府でも人気の高い観光地である。

 

成分分析表

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ここは造成泉ではなくガチの湧出硫黄泉で、pH2.3となかなか刺激的なスペックとなっている。

 

概要

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鶴見岳の麓にある明礬温泉は別府を象徴する含硫黄温泉であり、周辺には過去に紹介したいくつかの温泉のほか、秘湯として名高いへびん湯や鶴の湯もある。

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敷地はそこそこ広く、高台の上にある温泉とは別に明礬湯の花を取る複数の小屋と、家族湯設備の他、お土産屋や軽食の取れる施設などもある。

そこそこ駐車場はある施設だが、とにかく超人気エリアにつき、土日はとにかく車でごった返す。入り口もえびす屋旅館側の駐車場と勘違いしやすく、混雑しているのを目にしてスルーしてしまう人も多いかもしれないが、明礬温泉らしい白濁した硫黄泉はこのエリアにしか湧出していないため、寄れればぜひ立ち寄ってもらいたい施設の一つである。

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噴気から湯の花を取るにしても色々と工夫がいるらしく、展示品を交えて解説してあるので一読しておきたい。

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これが湯の花の結晶らしいが・・・。

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施設内にはなんと地獄もある。正確にはあった、というべきだろうか。

旧坊主地獄でも同じような話を聞いたが、現在ではここの噴気は枯れてしまっているようで、温泉の噴気や湧出は永久不滅というわけではない事を実感する。環境の変化で、消えていった温泉も色々とあるんやね。

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まだ湯が沸いている池もあった。

熱いのかどうかはよく分からなかったが、湧出部位付近は湯気が上がっていた。

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高台から見下ろす明礬温泉はこんな感じで、なかなか映え感がある。

ちょっとしたタイムスリップ気分やな。

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大浴場と貸切浴場の成分分析表はどちらも同じものだった。

湧出部位は何処なのかまではちょっと特定できなかった。

 

総評

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流石に利用者がいるので撮影はここまで。

 

お湯は曝気時間とともに白濁を呈する酸性硫黄泉で、しかしながらそれほど硫化水素の匂いはしないところが特徴か。同じ硫化水素泉でも東北の日景温泉や八甲田温泉なんかは、それこそ死のリスクすら感じるレベルでガッツリ硫化水素の匂いが漂っていたが、ここの温泉はそういったドギツイ気配はなく、匂いで中毒を起こすという事はなさそうである。まぁ、開放的な露天風呂だからというのも一つの点だろうが、違いがあるとすれば明らかに感じる皮膚への刺激である。

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↑これは手湯の写真だが、湧出直後の湯はやや白濁ながら透明度が高い。

 

浴中にまず感じたのはピリピリと刺すような酸性泉特有の刺激で、確かにpH2.3というのはまず間違いないなと確信した。液中の白濁は鉱泥成分が混じっているせいかもしれないが、湧出直後の湯は上記写真のように透明度があり、コロイド粒子が浮いていないという点から、人工造成泉ではないこともわかる。ここは確かに源泉をそのまま使った温泉なのである。

 

貸切湯は高めになるが、大浴場自体はそこまで高額ではなく、眺望も素晴らしいため、別府観光が初めての観光客には是非お勧めしたい。泉質面でもかなり酸性の強い強力な湯であるため、泉質重視のマニアも納得の温泉である。

 

かなり強い湯なので、皮膚の弱い人は注意。

 

美食

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別府駅前繁華街にある壱丁目ラーメン北浜本店。

別府で飲んだ後の〆といえばここらしい。

久留米系の流れを持つ豚骨ラーメンである。

なんというか、色々いじりすぎてないスタンダードなラーメンで、確かに〆には丁度良い気がする。あまりコッテリし過ぎると飲んだ後はリバースの危険性もあるからね・・・。