温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

298・武庫川 天然温泉熊野の郷&クア武庫川(別府~大阪さんふらわあの旅)

温泉

施設外観。

わざわざ旅行に出てここ狙うか?ってくらいにはスーパー銭湯然とした施設。

別名:鳴尾浜温泉ともいうらしい。

あ、単純泉なんだぁ…。

流石に大浴場の撮影はできないので、先に施設図だけ載せておく。

 

続いて本命、クア武庫川

ここは住宅地にある銭湯であるが、とんでもない泉質を誇る。(後述)

 

成分分析表

熊野の郷は単純泉ではあるが、どちらかというと重曹系の泉質。

色なども含め、後述する。

続いてクア武庫川。ほぼ海水クラスの強塩類泉。

まさかの住宅地にこのレベルの源泉があるとはなぁ・・・。

 

概要&旅行記

武庫川駅から徒歩圏にまさかこれほどの良泉が2つもあろうとは。

甲子園球場からも近い。

 

さて、今回は遠征につき、別府港から大阪に向けてさんふらわあにて出発。

とりあえずビールから始まる船旅。

ビュッフェは最初めっちゃ混むので、こうやって優雅に時間をつぶすのがプロの旅人の振る舞い。

お風呂も最初は混むので、少し時間をずらしてから入るのが正解。

まぁ私は既に乗船する前に温泉入っているので、敢えて入る必要もないのですがね。(でも入った)

船内のショップもチェック。湯布院のお土産なんかも売っていたりするので、湯布院に行かなくても湯布院に行ったふりができるぞ。(謎アドバイス

Are you SAIZON!?

中々ビュッフェが空かないので、追加のビールを注文する。

売店にはご当地ビールも売ってるのマジありがたいね。

ビュッフェでも飲んでる。2500円もするのでガッツリドカ食いしてやった模様。

さんふらわあは刺身のレベル高いと界隈では評判。

行きはプライベートベッドルーム。

まぁ響きは良いが実質簡易寝台みたいなもので、クオリティとしてはカプホレベル。

空調が微妙で、結構蒸し暑い。その為、あまり寝付けず・・・。

そうこうしている間に朝になり、大阪に到着。到着場所はトレードセンター前。

トレードセンターはさんふらわあの展示物もあってフナタビスキーにはなかなか面白い。見知らぬおっちゃんに「パネルをバックに写真撮ってくれ」と頼まれたりなどした模様。万博行きか?と聞かれたが、「西成で朝から飲むんや」と回答してやった。

ニュートラムに乗り換えて、いざ大阪の街へレッツゴー。

この後、弁天町で夢州行きのとんでもねぇ行列に遭遇。

が、辿り着いたのは何故かここ。

クォクォア…?

予告通り西成へ向かう。

居酒屋で覚醒剤を売るな!(一般常識)

いきなり度肝を抜く掲示に戦慄するが、ここはまだ表通りみたいなもんだったらしい。

とりあえず早朝から焼肉をキメて「場」に馴染むところから始める。

ドヤ街はドヤ街らしい振る舞いが必要よな。

(生ビール+レモンサワー2杯)

燃料が入ったところで街歩き再開。

昭和の建築物がまだしっかり残るこの商店街、マジで雰囲気あるなぁ。

色々歩いてみて思ったが、この辺は民泊も多く、結構な外国人がデカいバッグを背にそこかしこと歩き回っている。自分と同じように物見遊山に来たのか、でかいカメラを首から下げて通りを撮影してる陰キャっぽい兄ちゃんもいて、(危ういな・・・)などと思いながら街を歩いたが、結構カオスな空間だった。

当たり前のように覚醒剤が売られていたっぽいのがまた草。

ただ、この町の人自体は非常に働き者なんだなぁという印象。

朝から焼肉屋も飲み屋も食堂も開いており、価格も新世界の観光エリアに比べるとだいぶ良心的。早朝でも夜の仕事(深夜の工事業者等も含む)している人達にとっては晩酌なんだろな、って感じの雰囲気もあり、義理と人情の街とはよく言ったもんだなぁ、と。

あと、2時間くらい歩き回ったがあちこちで床屋をよく見かけたので、やはり生活感がすごくある町のように見えた。そら覚醒剤売られたら迷惑よな。

道路を挟むと向こう側の区画にはどんどん新しいホテル建設などが進んでおり、今まさに新しいものと古いものが混沌としている様が分かる。

パチ屋かよ。と思ったらスーパー玉出

特にこのエリアで見る玉出は独特の雰囲気あるわね。

床屋と同様に散見されたのが銭湯。風呂は生活の基本であり、健康の基軸でもあるからね。営業時間も朝風呂からやってる辺り、やはり深夜労働者のための街という感じがする。

酔っぱらってふらふらと歩いていると飛田新地に迷い込んでいた。

朝の時間でまだ営業していない店がほとんどだったが、焼肉食った後だし、酔っぱらっててTNTNもそういうテンションじゃなかったので、今回は散策だけにする事にした。

飛田新地は浴場組合じゃなくて「飲食店組合」らしいんですよね。料亭の名を借りた赤線地区の名残で、江戸時代の宿場あとの空気を感じる。

宿場でそういう性的サービスをする女性を「飯炊き女」とかいう言い方があったのを思い出すなどした。いわゆる中居さん兼、ソープ嬢だったんすね。

しかしまぁ、独特の猥雑さがある通りだ。このエリアはさすがに外人も歩いてなかった。

祭でもやるのか、提灯がやたら並んでいた。これデフォ?

色々道に迷って歩き通したのだが、特に印象的だったのがこの階段に倒れているおじいちゃん。飲んだくれて寝ているのか、死んでいるのかは不明だが、誰も見向きもしないって事は、こういう風景もここでは日常という事なのだろう。

内科の看板に「生活保護取り扱い」とあるのが印象的。

この他にもいくつかの訪問看護ステーションがあったりして、確実に高齢化の波が多い尽くしているのがこの西成という町なのだろう。

全てが生活保護ありきで回ってる感がすごい。

あいりん地区のハロワ周辺にはテント張って住んでる浮浪者もおり、特にこのエリアは治安が悪いと感じた。朝から地べたに座ってビールを飲んでいたり、クソデカペットボトルの焼酎を持ったままふらふらと歩いている爺さんもいて、明らかにここだけ日本の最下層といった雰囲気を感じる。それでもまだ、海外に比べたらだいぶ治安が良いのだろうけども。

炊き出しやってるっぽい公園もあったが、流石に怖いので撮影は控えた。

共産党くせぇ立て看板。色々臭いが、実際小便の匂いがプンプンするエリアでもあった。この辺は結核貰うリスクも多分高いので、長居は無用だ。

そんなわけで、2時間ほど歩いて次は通天閣の方を目指すことに。

 

通天閣、行こうかと思ったが人多すぎて別にいいや、という気分に。

天王寺動物園でも行ってみようかな?とも思ったのだが、既に歩きすぎて汗ダクダクな上に、足が疲れ果ててしまったのと、雨が降り始めてしまったことから、やっぱ休憩することに。

休むならやっぱここでしょ!?って感じだが、ここは以前行った事があるので今回はスルー。

いきなり日本酒をキメる事に。

2時間歩いたといってもまだ午前11時前、朝から飲む日本酒もマジ最高なんすよ。

https://maps.app.goo.gl/r6739pcj3Jtw3dFDA

飲んだのは恐らくここ。ちなみに酒は酔心です。

刺身は3品で2500円位しましたが、うーん、割高かな。

この他、日曜日限定のアラ汁とやらも頼んだのですが、普通に炙った干物を入れた汁でしたね。それはそれで美味いけどもさぁ・・・。

まぁ場所が場所だけに仕方ないのかもしれません。ショバ代の割には、というやつです。

この後は電車で武庫川に移動し、本命である温活(温泉活動)にシフト。

武庫川女子大ってここかぁ。女子大じゃなくなるとかなくならないとか。

この後、2か所の温泉&休憩をキメて、西九条で再び飲み直して、トレードセンター前に戻る。

帰りのさんふらわあセミスイート。これ船の上とは思えない豪華さで最高。

ベッドはやや小さいが、それでもこれは最高の船旅になる。

当然のようにクソ高い部屋だが、ゼロ泊プランだと帰りの部屋が半額になるので、これはお勧め。

しかもテラス付きなんすよ。部屋の冷蔵庫にはワインも完備だし、マジでいう事ないね。歩き詰めで疲れたので、帰りは爆睡。

船旅、20時間を超えるとクソ長いけれども、わずか12時間だとあっという間過ぎてなんだかもったいない感じもします。昔、舞鶴~小樽便も乗った事がありますが、当時は36時間くらいかかったもので、それに比べると本当に早くなりました。

てなわけで早朝には別府に帰宅。

そんなわけで、温泉の総評に入ります。

 

総評

まず熊の郷であるが、単純泉らしからぬ単純泉といった方が正解か。

単純泉でありながら、まるで重曹でも添加したかのようなツルツル具合に、緑茶のような色味、恐らく成分に載らない腐植質成分も含まれていると思われる。最初漬かったときは塩類泉かと思った。

浴感、肌触り共に良質で、2種類のサウナ、源泉かけ流し浴槽、シルキー風呂、ジャグジー、深さのある露天風呂、いい塩梅に冷えた水風呂、そして日曜昼間という事も相まってか、地元民中心の比較的行儀の良い客層等・・・総合的に見てなかなか好感度が良かった。

 

リクライニングルーム、休憩室では無料Wi-Fiも完備されていて、風呂上りにリクライニングソファに座ってノーパソ開いて調べ物していると疲労がぐっと出てきて、30分ほど意識消失してしまった。それくらい心地よかったんですよねぇ。

 

仮眠のあともう1回風呂に入り直して退館しましたが、本当に良い風呂でした。

 

続いてクア武庫川の温泉。

15時開館という事で、熊の郷で時間をつぶしてからここに来たわけですが、15時15分くらいに入館したところ、既に人でごった返しているという人気っぷり。

中身は普通の銭湯ながら、奥にある源泉浴槽には順番待ちの列が発生しており、とてつもない人気がある事が判る。

客層は地元の爺ちゃんが中心で、全身入れ墨入りの元ヤーさんもいました。うーん関西っぽい。

 

さて肝心の風呂であるが、成分通りガッツリ塩泉。ただ、源泉が60℃もあるらしいので、恐らく加水。湯口の湯をペロリと舐めてみたが、大分でいうことろの山香温泉に近いレベルの薄めっぷりだったので、恐らくは3倍希釈程度、成分にして10g/kg程度の濃度くらいまで薄められていると見た。泡付きも見受けられるように、遊離炭酸ガスも630mg程度と、そこそこ含まれている。

 

それでも塩類泉としては等張泉を超える充分な塩類泉であり、スベスベとした肌触りに加え、風呂上りには妙にさっぱりとした浴感に続いて、ナトリウムイオンの皮膚コーティング作用により身体深部を温める効果は抜群。

 

戻りの電車で汗が止まらなくなり、肌着に塩が付着するレベルの発汗が起こった模様。

 

しかしまぁ、関西都市圏の駅から徒歩数分でこのクオリティ、有馬温泉ほどではないにせよ、全然負けてない泉質に度肝を抜かれた。名湯は探せばまだまだあるもんですねぇ。

 

美食

朝一の焼肉屋が思いのほか美味かった。関西は焼き肉のレベル高いな?

写真はハラミで、あまりに美味かったのでお替りした模様。

https://maps.app.goo.gl/zfNZ46XzY9RF3DZo6

今回食べたのは恐らくここだが、近々朝時間帯の焼肉の提供はやめるらしい。

残念。でも西成には他にも朝から飲めることろ一杯あるので、次は別の店もチャレンジしてみたい。

 

続いて、帰る前の夕飯として立ち寄ったたこ焼き酒場。

https://maps.app.goo.gl/vawbhfigNNmu4hUn6

関西といえば粉モンなので、朝から焼肉→刺身と食べている事から、〆はたこ焼きに決定。

関西圏のたこ焼きは何処もちゃんと出汁を使ってくれているので、どの店で食べてもほぼハズレないんですよ。

ここではタコ焼き以外の一品物の他に、

たこ焼きも素焼きなど色々とバリエーションがある上に、2個ずつから注文できる。

 

温泉のあとで汗かきまくったとはいえ、レモンサワーからメガジンジャーハイボールを2杯も飲んで終了。ちなみに直前の温泉入った後も柚子レモンサワー飲んでいるので、この日飲んだ酒は・・・

・ビール

・レモンサワー×2

・冷酒

・柚子レモンサワー

・レモンサワー

・メガジンジャーハイボール×2

という結果に。

 

温泉は熊の郷で休憩挟んで2回、クア武庫川で1回、計3回+さんふらわあで4回目の入浴。1日4回入浴とか我ながらすげぇな、と思いつつも、これが正しい大阪の楽しみ方だ!!と声を大にして言いたい。

 

帰りの船では流石に酒は飲まず、緑茶と水をがぶ飲みして爆睡した模様。

起きたらクッソ寝汗かいてた。

 

そんなわけで今回の旅レポはここで終了。

関西温泉発見旅、クソ面白かったのでまたやりたいね。