温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

261・明礬温泉 杜の湯リゾート

温泉

施設外観。宿泊する施設自体はよくある箱物感であるが・・・。

 

成分分析表

単純温泉…であるが、微かに硫化水素ガスを含む。

香りでわかるため、温泉感はしっかりある。

 

概要

立地も一等地。鉄輪と明礬エリアの境目にあり、地獄めぐりも近い。

交通量も多いエリアにある。

部屋の構造はシンプル。寝床としてはまぁ普通って感じかな。

 

なお、湯布院にある泰葉と同系列のホテルであり、その共通点は後述する温泉に表れている。

 

総評

大浴場はシンプルで、内湯と露天のみ。

サウナや水風呂はない。ある意味温泉に特化した施設である。

露天風呂のこの色。

青い温泉は湯布院の山の手にある系列の泰葉でも入れるわけだが、この美しい青白い湯は本当に珍しい。私も色々な温泉県を旅したが、これ系のケイ素化合物の光学散乱による青い湯が出るのは九州のみ。関東や東北にも青い湯はあるが、あちらはイオン型の硫化水素のものが多かったように思う。

光学系の反応により青を呈するので、夜に来ると青色は潜まる。

浴場全体に硫化水素臭はあるものの、直接湯から香っているわけではないのが不思議なところである。

浴感はツルツルとしていて、アルカリ性単純泉それである。だがこれはpH由来のものではなく、溶存する何かしらの成分由来のものと考える。(不溶性成分?)

杜の湯リゾートの最大の売りは、この広々としたプールゾーンである。

基本的に水着エリアであるが、翌朝は庭園として開放してある。

これらは温泉でありながら水着で入る温水プールであり、クッソ贅沢なプールとして遊ぶことが可能である。

浴槽は複数あり、熱めのからぬるい、冷たいのまで色々と分けてある。

いずれも小規模プール状態であり、家族別に楽しめるような工夫がしてある。

勿体ないが、ずっと掛け流しである。加水はしてあるんだろうけども・・・。

中央の大プールは驚くほど青い色を呈していて、そのインパクトはでかい。

何故この色の湯が出るのか考えてみれば、すぐ下には海地獄やかまど地獄があるため、共通する泉質が沸いているものと思われる。

この独特の色はやはり鶴見岳特有のもののようだ。

 

総評として、浴感は鉄輪よりもツルツル感があって良し。見た目の質感もロケーションも素晴らしく、単純泉であるため変化球の泉質ではないが、万人受けの泉質でもあるし、温泉としては本当に申し分ない。

 

ここで子供を遊ばせだら、間違いなく一生の思い出に残る事だろう。

 

美食

すき焼きを頂いた。ものすごく手の込んだ料理というわけではないが、ボリュームもあってデブにも満足感は高い。

クラフトレモンサワーで頂きましたが、風呂上りにこれ本当に最高ね。

地ビールもありました。

 

ちなみに朝ごはんはサンドイッチバスケット&ジュースを部屋まで持ってきてくれました。感染対策の一環だそうで。

 

安い宿ではないですが、エンターテイメント性はかなり高いので、ファミリー連れにはいいホテルなんじゃないかと思いますな。ただ、満室でビッチビチに混んでると風呂が足りなくなりそうな気もする。