温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

260・湯平温泉

温泉

今回泊まった宿は山城屋旅館さん。部屋数の少ない家庭的な宿。

 

成分分析表

町営の源泉。73℃あるので、加水調整してるっぽい。

なお、豪雨災害の影響もあるのか、どのくらいの湧出量が確保できているのかは不明。

 

概要

別府、湯布院、大分との位置関係はこんな感じ。

かなり山奥の秘湯で、気温も別府市内から比べるとかなり低い。

道は狭く、県道沿いの駐車場に停めてから歩きで宿へ移動する。

湯平温泉は男はつらいよのロケ地にもなったことがあるらしく、その時の記事を集めた資料室みたいなのがある。

こんな感じ。往年の映画ファンにはうれしいかもしれない。

 

なお、湯平温泉はモロに豪雨災害を受けて多くの施設が逸失してしまい、現在もまだ復旧中である。道が狭いこともあって重機が入らないそうで、完全に元の姿を取り戻すにはまだまだ相当な時間がかかる模様。複数あった外湯も全然復旧していないとか。

 

総評

雰囲気だけなら申し分ない浴場。

特にこの山城屋旅館は部屋数も少ない小規模旅館だけあり、全ての温泉が貸切方式となっている。これは露天風呂①。

露天風呂②には観音様がいた。ロケーションが申し分ないので、気持ちよく入れる。

内湯はこんな感じ。ここも貸切である。

お湯の色は透明で、無色透明。でもよく見たらちょっとだけ黄色いのかもしれない。

ツボ湯もある。後述するが、全て循環加温方式であった。

最初に匂いで気づいたが、明らかな塩素消毒臭があった。

前述の男はつらいよの資料室でもガス加温している匂いがあったため、おや?とは思っていたが、どうにも源泉供給量に問題が生じているのはガチっぽい。

源泉そのものが活かせなくなっているのは惜しいが、こればっかりは災害だからなー。まだ湯があるだけはマシなのかもしれない。

上記の理由から浴感はほぼ普通の風呂のそれに近くなっているわけだが、まーここはロケーションと料理を楽しむ宿と割り切るべきなのだろう。というか、マニアじゃないと掛け流しと加温循環湯の違い分かんないだろうし。

ツボ湯は比較的循環である旨は見破りやすかった(浴槽からお湯があふれていない)が、露天風呂は良い感じで循環っぽさを感じさせない設備になっていた。

まぁワイは見破るけどな。

 

さてそんなわけで湯平温泉。

加水&循環という事で浴感にせよ匂いにせよフツーのお風呂っぽいので、温泉としての評価は現時点では如何ともしがたいところであるが、災害のダメージを大きく受けている温泉地という事で一日も早い復旧が望まれるところ。土砂で逸失したとはいえ、掘ればまだ湯は出るのだろうから、早く完全な湯を味わってみたいものである。

 

美食

九州は山間部の旅館飯が美味いのよ。山椒の利いたタケノコとか、田舎料理が光る。

上記写真の他に大エビと天婦羅も付く。

更に豊後牛の焼肉も付くので、ボリュームは充分あった。

今回のMVPは揚げ茄子の田楽。甘辛い味噌ダレが絶秒に合って美味かったー。

デザートもあって満足度は非常に高い晩飯でした。

ちな朝飯。朝ごはんにはこれらと別にとり天も付くので、結構ガッツリ食べれる。

豆腐にかかった味噌ダレは購入することもできるらしい。

西日本の味噌汁は出汁が効いていて美味いので、関東から来た人はみそ汁の違いを感じてみてほしい。関東はやっぱ塩味が強く、しょっぱいっスよ。

 

今回は温泉はちょっとアレでしたが、入浴環境はプライベートが確約されており、ロケーション的には最&高であったので、飯もうまいし個人的にはまた来たい。

 

みんなもガンガン泊まって復旧に貢献、しよう?