161・奴留湯温泉(熊本県小国町)
温泉
施設外観。
読み方はドリュッ・・・!ではなく、ぬるゆと読みます。
成分分析表
掲示無し
源泉温度38℃の単純硫黄泉との事。
概要
温泉県を自称している大分県であるが、黒川温泉や今回の奴留湯温泉などを擁する熊本県も大概卓越した温泉県であるという事だ。特に小国町は良い温泉が多く、本当に素晴らしい所だと思う。
浴場の駐車場には小国八十八か所巡りの古堂が残る。元々が公共浴場のルーツであり、その姿を今に残す奴留湯は歴史的にも大変価値のある温泉だと言える。
元々某国の殿様がこの村に宿泊した際に、お付きの奴さん達がこの地に湧くぬるいお湯に長々と留まった事から「奴留湯」という由来になっているそうで、「ぬるい」と「奴留」を掛けたダジャレみたいな由来らしい。気持ちよかったんやろなぁ、奴さん達。
総評
手前が源泉浴槽であり、奥が上がり湯となっている。
上がり湯は源泉浴槽から流れてきたお湯が溜めてあり、本来加温した温かいお湯であるが、もうこの時期では既にヒーターはオフにしてあり、むしろ源泉浴槽よりも冷たく、お湯の鮮度も悪かったので入らず。色も少し濁っているのがわかる。
こちらは源泉浴槽。硫黄に由来する湯の花が浮いており、結構な量の硫黄成分が含まれている事が判る。
さてこの奴留湯、成分分析表が無いのでアレだが、単純硫黄泉という泉質だけは判明している。透明なのでガス型ではなく、イオン型がメイン?
酸性だとは公称していないので、恐らくpHベースだと4~6位の弱酸性の硫黄泉なのではないかと推測。お湯自体にはツルツルとした浴感はないが、硫黄の匂いは確かにする。源泉は38℃であるが、浸かっていてもほぼ温感が無いので、身体の火照りを誘発する様な酸性度や、血管を拡張させる炭酸ガスなどの成分も殆どないものと思われる。その為、春先などは地味に身体が冷えて仕方がない。確かに、上がり湯がないとしんどい気がするな・・・。
しかし硫黄成分自体は結構な量があるようで、浴後数日は身体から硫黄の匂いがしていた。
総評としては、冷たい硫黄泉という珍しさという点だけでも評価には値する貴重な温泉である。浴感は冷涼でいて爽やか。どちらかというと身体を冷やす系の温泉だと思われるので、特に夏場は最高の浴感が楽しめるはずだ。今回はまだ春先という事で、思いっきり身体が冷えてお腹を下してしまった。入りに来る時期が悪かったかもしれない。
美食
今回はネタ無し。