温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

160・湯布院温泉 下ん湯

温泉

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湯布院町の岳本地区によって自治管理されている混浴温泉である。

脱衣所にも男女の差が無く、また仕切りもない。

 

成分分析表

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かなり古い分析表が掲示してあるが、単純泉であるため、今も昔もそう泉質は変わらないとみてよいと思う。源泉温度だけはその時々によって変動するが、大体50~60℃位ではないかと思われる。

 

概要

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別府が鶴見岳に由来する温泉だとすれば、湯布院は由布岳に由来する温泉だといってもいいだろう。ブラタモリでもやってたけど、湯布院は地形的に山の水が溜まりやすい地形である事と、地下に由布院断層があるということで、この断層の隙間から豊富な湯量の温泉が湧くようになっているのだそうです。

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そのため、温泉で検索すると公共浴場だけで5ヶ所くらいヒットする。それ以外にも自家源泉を持った旅館があちこちにあるので、確かに湯量が豊富な事は分かる。

なお、下ん湯は初見殺しレベルで判りにくい場所にあるのと、駐車場も少ないので、時間帯をよく選ぶ必要がある。

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下ん湯は金鱗湖に面した温泉であり、源泉掛け流しのお風呂となっているが、そのままドバドバだとメチャクチャ熱くなるため、適度に加水していい塩梅に調整してある。これは各々調整できる。

内湯ではあるが半露天であり、金鱗湖を見渡せる浴槽は少量フロー方式で大分ぬるめに設定してある。内側の主浴槽は源泉割合が高く、熱めにしてある。

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露天風呂から眺める金鱗湖は夜はこのような雰囲気で、なかなか風情があって良い。

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なお、朝だとこんな感じ。金鱗湖はあちこちから旅館の温泉排水が流れ込むため、普通の湖に比べて温度は高いらしい。仄かに湯気が立ってるのがまた良い雰囲気を醸し出している。

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なお、近くには鯉も泳いでいる模様。函館の花園温泉にも温泉浴びてる鯉いたけど、鯉って意外に温泉好きらしいな。

 

総評

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半露天のぬる湯。調整具合にもよるが、ほぼ体温と同じ不感温度にしてあり、永遠に入れる。まーこれは季節にもよるかもしれないが、ここで長湯をすると浴後にかなり火照りが持続するので、通常の温泉に比べて「入った」感が強い。

 

加水はあるものの総合的な浴感や泉質は悪くなく、空いていれば比較的鮮度の良い状態で湯を堪能する事が出来る。混雑している時は流石に湯の草臥れが出るので、源泉掛け流し温泉は結構運の要素もあるなーとは思う。

 

内側の主浴槽はやや熱めに設定してあるのだが、この下ん湯は観光客の利用も多く、中には勝手にお湯を止めたりするお客さんもいるそうで、マナー違反が散見される温泉でもある。それを嫌ってなのか、岳本地区の住人はこの下ん湯の近くに別途住人専用の公共浴場を作っており、観光客と完全に区別して管理しているようだ。

 

またガチの混浴でもある事から、意外に扱いが難しいのも特徴である。混浴というのはエロい目で見られる女性だけに留まらず、男性の場合もTNTNが反応してしまったりすると非常に気まずい思いをするものなので、お互いにスルー力が問われる温泉となっている。

 

しかし、元来日本の温泉ってこうだったんじゃねーかな?感は強く感じれる温泉ではあるので、末永く今の形を保ってもらえると良いなーとは思いました。(小並感)

 

美食

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湯布院はウナギの養殖もしているらしい。

養殖というよりは、湧水に晒して泥臭さを抜くっていう、富士山の湧き水に晒したウナギで有名な静岡県三島市的なアレらしい。確かに泥臭さはなく、身が締まっていてサッパリとした食べ応えであったが、その分脂のコテコテした感じは薄れているので、この辺は好みの様な気がしなくもない。

 

色々とお上品なお味といえるかもしれまへんなぁ。