162・麻生釣温泉 亀山の湯
温泉
小国町の山奥にある貸切専用温泉。
貸切風呂からの景色。山奥なので爽やかな木々の香りがする。
成分分析表
泉質はナトリウム/塩化物泉。濃度はそこまで濃くはなく、塩味もほとんど感じない程度。地味にメタケイ酸が豊富で、皮膚コーティング作用はそこそこあるかと思われる。
源泉温度は97.8℃もあり、メチャクチャ熱い。
概要
立地的には九重町から小国町に抜ける途中にある。標高はそこまで高くないが、そこそこ山奥感はある。宝泉寺温泉を抜けた先に突然出てくる感じ。先に壁湯温泉や宝泉寺温泉に入ってしまうとスルーしてしまう可能性もあるだろう。ちなみに宿泊もできるらしい。
総評
お湯張り中の様子。
コイン式の貸切風呂ではあるが、受付がいる間はお湯の開閉は受付で管理してくれるらしい。夜間はコイン管理になる模様。24時間利用できるそうだ。
源泉温度が97.8℃もある為、給湯時は水と一緒に注がれているようである。ドバドバと勢いよく湯は注がれて10分経たたずに浴槽は満杯となるが、そのまま入ろうとするとメチャクチャ熱くてビビった。多分46℃位に調整してあるようだ。
浴槽が満タンになってもしばらくはお湯を溢れさせながら勢いよく湯が注がれているのだが、程なくするとチョロ出しの状態に変わる。1回の入浴で60分は入れるので、時間一杯になるまではこの状態でお湯が継ぎ足しされ続けるシステムである。夜間はコインで万事解決のようだが、昼間は終わったら栓を抜いて貸切湯札を返却に行くルールらしい。最初はかなり熱いため、加水して温度を整えてから入浴する。
写真の通り、完全なる無色透明であり、全くクセのない温泉。ヒノキの浴槽だった事もあるが、お湯の香りも良く、やはり湯の鮮度は抜群である。
pHは8.0との事だが、あまりツルツル感はなく、かといって逆に塩分を感じさせるキシキシといった感じも、肌に張り付く感じもない。浴感はほぼ中性といってよい。
一応塩類泉ではあるが成分は薄く、かつ加水も伴って浴感はほぼ単純泉のそれである。湯の鮮度は素晴らしいので目立つ欠点のない温泉ではあるが、近隣の温泉が軒並み似たような泉質なので、個性面ではやや薄れるか。場所が場所なら絹の湯だの水晶温泉だのと呼ばれて重宝された事だろう。
美食
黒川温泉の近くにある夫婦滝のお土産屋さんで食べたサツマイモのパイ的なものと牛乳。甘いものと牛乳はよく合う。九州でも乳牛系の酪農は盛んなようだが、函館界隈の様なノンホモ製法のガチ牛乳は未だ遭遇していない。やはり牛乳文化は北海道が最強なのか・・・?