温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

145・南幌温泉

温泉

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施設外観。地味に好きな温泉である。

 

成分分析書

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浴用に適した温度で、濃度はだいぶ濃く、内陸部でありながらヨウ素臭素など、色々と謎成分まで含んでいる温泉である。浴槽温度はそこまで高くされてないが、その豊富な塩分と炭酸水素イオンで、かなりキマる系の温泉。

 

概要

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そもそも南幌って何処よ?

ってな話ですが、札幌から車で1時間弱の農業の町であり、江別の隣です。

江別市が札幌のベッドタウンの更にベッドタウンみたいなところだが、南幌はさらにそのベッドタウン・・・いや、タウンというよりもう農地です。行けばわかるさ、南幌町

 

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この施設は保養所兼地元の集会所兼旅人の宿的なところでして、統一感のないお土産のラインナップがなかなかシュールではある。

ただ、道内産の野菜やフルーツ類は異様に安かったりするので、見て回るだけでも意外に楽しい。

 

総評

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写真は撮れないので浴槽見取り図。

実はここの温泉は2ヶ所の浴場が和風露天風呂(円形檜風呂浴槽)で連結するという謎構造をしており、恐らく宿泊者用の内湯&露天風呂&ラドンミスト風呂と上記の外来浴客用の風呂を後から連結させたものと思われます。

それ故に、2ヶ所の浴場はそれぞれ別に脱衣所があり、しかし露天風呂で連結しているという、ちょっとした全裸ウォーキングも楽しめる風呂となっている。

 

泉質は成分分析書の通り、強塩化物泉で、モールの様な黒い色と、鉄の赤く錆びたような色が混じって、暗めのオレンジ色を呈しているのが興味深い。茶色ではなく、オレンジ色。黒っぽさがそこまででもないので、腐植質というよりは泥炭質の方が近いかもしれませんな。

 

ガッツリ溶け込んだ塩分は浴槽温度の割にガツンと身体に来る重さで、水風呂と交互浴を決めればあっという間にスピリチュアルゾーンに到達できる。その為、ここは札幌近郊の温泉としては個人的には高い評価をしている温泉でもある。北村温泉、新篠津温泉と並んでの札幌郊外の名湯の一つといえる。

 

美食

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農家直営なのか、とにかく地元の野菜や果物が安い。

このカットスイカなんか200円でしたよ。風呂上りにはカリウムが必要ですね。

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南幌温泉で買ったこのメロン、実は夕張メロンなんですよ。一番グレードの低い良品なんでしょうが、それにしても一玉600円ってあんたぁ・・・投げ売りですね。

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中身はキッチリ夕張メロン!半玉はそのまんま食べましたが、残り半玉は凍らせておいて・・・

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最終的に牛乳シャーベットにして食べたよね。うんまぁい!

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あと、この南幌温泉の名物といえばこのキャベツ天丼です。

キャベツが丸ごと天婦羅になっていて、圧巻のボリュームとなっている。

量もすさまじく、キャベツオンリーだと途中で飽きるので、ちょっとだけ小エビとかも入れてかき揚げ天婦羅みたいなのも入っていた。

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もう一つ南幌温泉の推しメニューにA5ランク平取牛重というのがあるので、キャベツ天婦羅とは別の日に食べてみた。普通に旨かったは旨かったんだけど、A5ランク・・・?という感じでした。1200円でA5ランク牛は出んやろ・・・。

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滅びたラーメンシリーズその2。むつみ屋に続いて札幌市内にはかつてラーメン初代一国堂ってチェーン店があったのですが、こちらむつみ屋と同じくラーメンブームに便乗して都内の駒澤大学前などに出店したり、意欲的に全国展開を推し進めたところ、案の定経営破綻。

現在はこの江別店と神奈川の相模原店を残すのみになっているらしい。

(写真は現在の江別店の正油ラーメン)

正油ラーメン好きにはなかなかたまんねーラーメンだったのですが、久々に食ったらなーんか違うラーメンになってましたね・・・。(背油は同じなんだけど、スープの色が違う。)ツンと利く醤油の風味が薄れ、背油が強くなっている印象。

 

今の一国堂はかつての一国堂とはだいぶ違うラーメンになってしまっていましたが、かつてすすきのラーメン館にラーメン十国堂ってのがありまして、そのお店はかつての一国堂の味を再現するため始めたらしいとの事。正直、個人的にこのお店のラーメンが最も過去の一国堂に近い味が再現されていたのですが、残念ながら十国堂もだいぶ前に閉店してしまっており、もはやあの味を堪能する事叶わず・・・。

 

むつみ屋の件といい、割と消えていきますねぇ・・・北海道のラーメン。

当時のラーメンブームの中で今も生き残っているのは、ラーメンてつやですかね・・・。

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てつやの醤油ラーメン。バランスの良いパンチ力のあるラーメンで、背油と後味がクセになる。郊外店しかないので、すすきのではお目にかかれないラーメンだ。