温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

番外編・蔵出し温泉紹介2

前回の続きです。記事に出来てなかった温泉を続々紹介していくぞ。

 

11.東前温泉 しんわの湯

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紹介したような気になっていたけども実は全然紹介できて無かったという温泉。

函館市の郊外、北斗市にある温泉で、車がバンバン走る国道沿いにある旅人の宿でもある。(宿泊も可能)

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温泉は市民開放のスーパー銭湯かと思いきや、飲泉も可能な本格的温泉であり、しかも二つも源泉持ってる上に掛け流しである。アルカリ泉の方はモール泉で、真っ黒ではないにしろ若干の黒い色を呈している。塩類泉はそこそこの塩分濃度を持っており、函館市内の温泉に近い泉質を持っている。

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こちらは単純泉の成分分析表。温度も適温で、加水の必要がない。

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こちらが塩類泉の成分分析表。函館市内の昭和温泉や花園温泉に近い等張泉であり、微量の鉄分を含むが色は茶色くない。むしろ薄緑色?温度が極めて高温な為、加水による提供と思われる。それでも源泉の良さは極力活かす形で提供されており、ここにもやっぱり45℃以上の浴槽がある。水風呂と交互浴でガッツリキマれる温泉だ。

ここはとにかく浴場の設備が非常に充実しており、ちょっとした健康増進施設である。種類豊富なサウナに、打たせ湯、なんと歩行浴用のプールまである。床屋も併設で地元の野菜などを買うエリアもあるので、やはり道南は温泉施設のレベルが総じて高い事が判る。

 

12.真狩温泉

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羊蹄山山麓に位置する真狩村は、本州で云う所の山梨県みたいな所だ。

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真狩温泉羊蹄山の登山者などもよく利用する温泉で、露天風呂はまさにこのようなロケーションで湯に浸かれるようになっている。

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源泉は複数あるようだが、どう使い分けているのかまでは不明。

少し色がついていたように記憶しているが、モールの様な黒い湯ではなかった。

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こちらは2号井。1回コッキリの入浴だったのであんまり記憶に残ってないが、透明な湯だったような気がするなぁ。お湯のインパクトはあまりなく、まぁ・・・温泉だな、という印象しか残ってない。ここは羊蹄山のイメージが強すぎるからね。

そんなわけで、ネタに乏しくお蔵入りしていた画像でした。

 

13.浜益温泉

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石狩市浜益区にひっそりと佇む温泉。個人的な縁で云えば20年くらい前から来てるね、ここ。密かに名湯。

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源泉温度もちょうどいい塩梅で、イオン型、ガス型ともに微かな硫化水素を含んだ単純硫黄泉。お湯自体は全くの透明だが、浴場全体に微かな硫黄の香りが漂っているのが特徴。柔らかな優しい湯で、道北方面の帰りには必ず立ち寄りたいお湯となっている。

あまり混んでないのも好き。

 

14.京極温泉

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京極町にある京極温泉だが、ここも移動時ついでの立ち寄り湯だった事からネタ記事に出来ず。ミネラルウォーターを産出する京極町らしく、一応泉質的には塩類泉にはなっているが、ほぼ単純泉といっていい、美しい透明なお湯であった。

設備も普通に整備された公営の公共浴場という感じで、特に印象には残らなかった。

 

15.天塩川温泉

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以前、雑なまとめ記事で紹介した事がある天塩川温泉だが、ここは秘湯というよりは秘境という感じですね・・・。

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秘境という割に温泉施設は普通に整っており、こんな感じのよくある浴場風景だった。

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泉質的には一応温泉は標榜できるものの、源泉は9.8℃と、ほぼ冷水状態。元々鉱泉を名乗っていたんですね。メタホウ酸がかなり豊富なのでそういう意味では珍しい湯といえなくもないです。炭酸水素イオンも豊富で泉質自体は悪くないと思うんですが、やはり加温やら循環のせいなのか、あまりツルツルとした肌触りもなく、特に印象に残らなかった温泉。色も写真で判る通り、透明でした。

 

16.雪秩父温泉

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何故ここを記事にしてないのか我ながら理解に苦しむが、恐らく鯉川旅館の記事書いた際に失念したものと思われる。ニセコ湯本の白濁硫黄泉を堪能できる名湯で、北海道内でも数少ない白濁硫黄泉の一つだ。

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ガス型の硫化水素炭酸ガスがメインの稀有な温泉で、数あるニセコの温泉の中でも特にメジャーな温泉だと思われる。この施設自体が写真の大湯沼から直ぐ近くにあって、もちろん大湯沼から直にお湯を引いている。色々と貴重な温泉だ。

 

17.ニセコひらふ温泉

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シャレ―アイヴィーとかいうひらふ坂付近にあるクソ高いホテルの温泉。夏場でも結構いい値段しました。恐らく冬場は外国人相手にウッハウッハと儲けたであろう。

ちなみに、このシャレ―アイヴィーはインバウンドパワーによって勢力を伸ばし、最近定山渓にも進出したみたいです。・・・まぁ、相変わらずクソ高いので、泊まる事はないと思いますが。

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自家源泉ではない筈なので、ひらふ温泉の配湯と思われる。

色はモールを感じさせる茶褐色だったが、モールというよりは泥炭なのかもしれない。

鯉川温泉とも近い筈だが、全然湯の印象が違っていたのが面白い発見だった。

 

18.雄阿寒温泉

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ラビスタ阿寒川とかいうハイグレード・ドーミーインの温泉である。

阿寒湖温泉の近くにあるリゾートホテルだが、どうも阿寒湖温泉の源泉とは泉質が異なるようなので、別物として掲載しておく。

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泉質自体は阿寒湖温泉と同じ単純泉だが、清浄に微淡黄色とある。

先の写真は部屋にあるプライベート浴場の写真だが、確かにちょっと黄色っぽい色付いてるんだよね。匂いも泥炭の様な香りがした。モールとは少し違うと思う。

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ホテル自体はかなり高級志向で、どの部屋からもこのような渓流の景色を望めるようになっている。でも館内着はドーミーインと同じ。

まぁ、好きですけどね、ドーミーイン。静岡ではよくお世話になりました。

 

19.屈斜路 三香温泉

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和琴半島の近くにあるマニアックな温泉。個人経営の温泉で、手作り感のある浴槽が特徴。個人経営だけに若干手入れがアレなので、藻の様なものが浮いていたりするが、ガチの生源泉を堪能する事が出来る。

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単純泉であるが、独特の黒ずんだ湯は近くにあるコタン温泉に似ていると感じた。配湯状況としては源泉ほぼ手付かずなのだろうから、泥炭系?の様な気がする。

 

20.帯広天然温泉 ふく井ホテルの湯

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JR帯広駅前の一等地に立つビジホなのに、ガチの自家源泉を持つふく井ホテルの湯。

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帯広駅近辺のホテルのランニングコストを著しく上げたと言わざるを得ないふく井ホテルの功罪。ここが自家源泉を持つガチンコの温泉大浴場を有するものだから、周辺のホテルは十勝川温泉など近隣の温泉から湯を運んできたりして対抗している。

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ただ、自家源泉掛け流しできるってのはマジでつえー。

ここは泉質が良すぎて、もうここで完結しちゃえばよくね?ってなる程度には湯の活きも浴感も素晴らしい。十勝川温泉のウリであるモール泉を駅前にして完全に引き当てており、泉質だけなら十勝川温泉のそれと全く遜色がない。

敢えて惜しい点を挙げるなら、大浴場が地下にある為、露天風呂が無いという点ですかね・・・。

 

 

今回も10件ほど蔵出しのネタを紹介したが、まだまだ引き出しはあるので、ネタが続けば次もやります。