温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

番外編・蔵出し温泉紹介3

今回も画像フォルダに半端なネタが残っていた10温泉を紹介していくゾ。

 

21.モエレ天然温泉たまゆらの杜

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施設外観。

旧モエレ健康センターであり、札幌市の東区と帰宅の境目にあるモエレ沼公園の付近にある温浴施設である。成分分析表も撮影した気がするんだが、なんだか見つからねぇなぁ。という事で、お蔵入り温泉として紹介する。

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モール泉であり、黒い湯が特徴的であるが、月寒温泉の源泉などと比べると若干色が薄い。炭酸水素イオンを含んだ温泉で、それなりの血管拡張作用を体感する事が出来る。

 

ここの評価点としては、

1.24時間営業である。(外来入浴は25時まで)

2.薬湯がなかなか本格的で、かつては励明薬湯もやっていた。

3.水風呂が超優しい。

の3点があげられる。

 

1に関しては、ツーリングライダーにとっても予約なしで泊まれる宿場としてありがたいという点だ。北海道を目指すライダーは知っておくとマジで役に立つ。

 

2については、励明薬湯というものをまず知っているかが重要になる。励明薬湯とは励明園本舗http://reimeien.co.jp/product.htmlが販売する薬湯であり、強烈な温熱作用がある生薬製剤である。

浸かればその唐辛子による苛烈な刺激でチンチンがピリピリする事から、チンピリ薬湯の異名をとる。しかしその効果は絶大で、一度この湯に浸かると外気マイナス10℃でも全く寒さを感じなくなる程身体がホカホカと温まったものであるが、現在では昇竜薬湯という別処方に置き換わっての運営となっている。

昇竜薬湯は励明薬湯に比べると大分弱くなっているが、それでも若干のチンピリ作用があるため、他のスーパー銭湯と比べても若干効果は高いと思われる。

 

3については、ここの水風呂は温水プール並みに水温が高いので、長くゆったりと水浴を楽しむ事が出来るというメリットがある。水風呂初心者にも安心の優しさで、交代浴を知らない人にはぜひ試していただきたい施設ではある。ただ、長く入れるだけに競争率が高くなるのもまた事実なので、譲り合いの精神を持ちながら利用しよう。

 

他にも床屋なども入っているので、生活施設としてもなかなかアリな存在だ。

 

22.ふるびら温泉

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毎年ニーウーを食べる為だけに訪れる積丹半島であるが、実は温泉もボチボチ点在する。

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温泉だけなら余市町の方が鶴亀温泉だの余市川温泉だのと数は多いのだが、この温泉はそれらに対抗するかのように町の高台にポツンと存在する。

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そこそこの塩分濃度を誇っており、鉄分も豊富で茶色というか黒っぽい濁り湯。まぁ悪くない泉質ではあるのだが、ちょっと源泉量が少ない。ヘビーローテで循環された温泉はだいぶ活きが悪くなっており、臭いが気になったのがマイナス点。毎分50Lはちょっと少ないよね確かに。

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これ余市の寿司だったような気もするが、古平も寿司屋が非常に美味しいです。みんな夏にニーウーばっかり食べに行きますが、冬場にも美国や古平で店を開けている筋金入りの寿司屋はネタの仕込み方も上手でマジで美味しいです。ニーウー以外にも美味しいものは沢山あるので、みんなも食べに行こう(提案)

 

23.相泊温泉

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ググってもらいたいので敢えて地図は載せませんが、日本最東端に位置する温泉です。

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瀬石温泉の所でも載せたのですが、この時は台風被害で浴場がこのような有様だったので、入る事叶わず。行こうと思えば行けなくもないのでしょうが、あれ以来知床の外れまで足を運ぶ機会はなく、この記事を見た誰かにこの夢を託したいと思います。

 

24.盃温泉

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施設外観。

泊村にある温泉施設で、じゃらんでもよく検索に引っかかる温泉。料理が旨そう。

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泊村といえば原発。一度大停電があった事を踏まえると地味に重要施設なんだけども、今は稼働してるんですかね・・・?

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成分としては可もなく不可もなく・・・。

海沿いにしては控えめながら、少量の塩分を含んだ透明な良泉となっています。

見た目も透明でクセもなく、入りやすい湯でしたね。

 

25.北湯沢温泉 かわせみ荘

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施設外観。国道沿いにある、かなりの風格が漂う老舗旅館。

場所としてはホロホロ山荘のほぼ真向かい。

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こちらは旧・成分分析表。手書きで残したのか。

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こっちが新分析表。若干泉質が変化している事に注目。

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温度調整で加水している以外は完全に掛け流しで素晴らしい。

ここは北湯沢温泉の中でも最も老舗に入る旅館なのだが、渓流沿いに造られた露天風呂の解放感はなかなか圧巻なので、ぜひ行ってほしい温泉の一つ。浴場の写真が無かったのでお蔵入りしていた。

 

26.北檜山温泉

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桧山ライト!!

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こうして地図上で見るとなかなかの僻地に位置する北檜山。せたな町の一部にあたります。よく道南エリアは渡島・檜山地方とニュースで一括りにされてますが、どうやら檜山ってこの辺りの事を言うらしいですよ?

 

北檜山温泉はホテルきたひやまで提供されている温泉で、お湯の回し方、使い方、温度の加減を見るに、やはり函館の風呂文化に近いようで、源泉の良さを損なうことなく上手に温泉を使っている施設でした。ホテルなので設備面も良好。

色は透明な塩類泉で、かなりガツンと決まる系の温泉。日帰り入浴として地元の人にも愛されている感じのある浴場でしたね。

 

27.せたな温泉

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北檜山温泉とは目と鼻の先にある、せたな町の港エリアにある公営浴場。

泉質的には北檜山温泉の方に軍配が上がり、こちらは成分も薄く加温調整が必要な源泉となる。こちらが決して悪いという訳ではないが、設備、浴感共に北檜山の方が好印象だった。ここは何故か浴場の壁がトリックアートの様なデザインをしているので、そういう意味では面白かったが。湯は透明で、ほぼクセのない塩類泉。

 

28.鹿部温泉 鹿部ロイヤルホテルの湯

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入浴環境としてのロケーションは大変素晴らしい。

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鹿部温泉は既に亀の湯で紹介してあるので、成分分析表は割愛する。

温泉自体はかなり加水されていて循環運用なので、あまり温泉感は無くなっているものの、上記の写真のように入浴環境は大変素晴らしく、秘湯感を感じさせてくれる演出になっている。

 

かなり大量の中国人観光客が利用していたのだが、今はどうなっている事やら・・・。

 

29.知内温泉

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北海道最古の温泉。その風格を見せつけるようなガチンコの掛け流し。

ただ、この浴槽に関しては内湯のあまり湯なので鮮度は内湯の方が上。

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函館というよりはもう松前寄りなので、新幹線だと木古内からの方が近いです。

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掛け流しなので結構熱い。色も写真の通り少し緑がかった茶色で、モール感を感じさせない道南界隈の温泉って感じがする。

先にも書いた通り北海道で最も古い歴史を持つ温泉で、施設もなかなか秘湯感のある場所にある。その割には車でサックリアクセスできてしまうので、道南で秘湯感を味わいたい初心者には良いかもしれない。ただ、このエリアはライバルも多いのでなかなか目立たないのが惜しい所。泉質自体はかなり良いので、オススメといえばオススメ。

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知内といえば春先の僅かな時期に知内牡蠣という地元ブランドの牡蠣が水揚げされる。牡蠣小屋・知内番屋って所で食べれるのだが、残念ながらこの写真はその知内番屋で食べた釧路産の牡蠣。時期が合わなかったんやなー。惜しかった。

他にも知内町はニラもクッソ美味いので、ニラ玉醤油は是非食べに行ってほしい。

 

30.こもれび温泉

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知内温泉と同じ知内町内にある温浴施設。こちらは海沿いの市街地の中にある。

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こちらも括りとしては知内一号井という事で知内温泉という事になるらしいが、源泉温度も大分低く、知内温泉とは全然別物ですね。

地域住民向けの温浴施設といった感じで、可もなく不可もなくな無色透明の温泉でした。このエリアの他の温泉のクオリティから比較すると、少し残念な感じもした温泉。

 

以上、蔵出し温泉の第3弾紹介でした。

まだほじくればネタはありそうなので、そのうち続きを更新します。