81・鶴の湯温泉
温泉
施設外観。中は割と近代的。
浴槽写真は無し。
成分分析書
成分表だけを見ると非常に素晴らしいのだが・・・ここは個人的に色々と惜しい温泉だったりします。
何故惜しいかは徐々に後述されていきます。
含硫黄‐ナトリウム/塩化物・炭酸水素塩泉
惜しいその1。
施設が新しいためか、循環消毒方式。まーしょうがねーよなぁーこればっかりはー。
概要
惜しいその2。
判りますかね、この立地。新千歳空港から車で直ぐに来れる場所にありながら、国道234からも発見されづらい場所にある事から、スルーされがちな立地。
最寄り駅は早来になりますが、ゴルフ場とか近くにあるので多分そっち系の人向けの温泉なのではないかと思われる。
国道36号にも看板は出ているが、新千歳空港から南側なのでほとんど仕事で移動している車しか通過せず、ほぼスルーされている。
惜しいその3。
それは泉質・・・。
この成分分析表をみて「お?」っとなった人は恐らくいないと思いますが、硫化水素イオンが豊富な処に着目してください。
このブログでは過去にも咲花温泉
で書いたのですが、イオン型の硫化水素HS-が含まれている事に注目してもらいたい。このイオンが豊富な温泉は咲花温泉のように美しいエメラルドグリーンを呈する事が多いのだが、なんとこの鶴の湯はこの辺では珍しい硫化水素を含む温泉でありながら、それと同時に札幌や千歳圏でもよく見られる腐植質を含んだモール泉でもあるのです。
ある意味で二つの個性を持った稀有な温泉であるにも関わらず、せっかくの美しい緑色要素もモールの黒い色で濁り、優れた泉質を持ちながらその見た目の良さを完全に持ち崩している哀しい二刀流温泉なのです。
実に惜しい!!
惜しいその4。
源泉が14℃しかないので、水風呂での掛け流しも見送られた模様。惜しい!
惜しいその5。
メンテ上の問題か、露天風呂は無く内湯1つのみ。惜しい・・・惜しすぎる!!
総評
惜しい惜しいと散々書き下ろしましたが、この鶴の湯温泉はこの辺りでは珍しい硫黄成分を含んだ温泉です。
色は腐植質と混じって黒緑?のような毒々しい色をしていますが、匂いは確かに強い硫黄の香りを放っています。モール泉の独特な匂いと硫黄泉の匂いが混ざったような香りを放っているのが最大の特徴。
設備は内湯一つだけのシンプルな構造ながら、洗い場は近代設備で利用しやすい雰囲気です。近代的な設備とこの秘湯感のあるお湯の色が妙なミスマッチをしている感じ。ある意味でマニアックと言えばマニアックかもしれませんね。
基本は塩化物泉ながら、そこそこの炭酸水素イオンを含んでます。
炭酸水素イオンを含んだお湯は炭酸泉ほどではないにせよ、そこそこの血管拡張作用を持つので、浴後の温まり方は大したものです。硫黄泉特有の疲れも滲み出てきますので、泉質自体は悪くないんですよ。
お湯の見た目がね・・・。
美食
これは苫小牧で食べたものですが、支笏湖で春先に解禁されるチップ(サクラマス)の刺身です。シャケ程の脂はないが、淡水湖の魚らしい淡白なうまみがある。
支笏湖に行けば普通に食べれます。