温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

80・阿寒湖温泉

温泉

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これは某ビジホの温泉だが、透明で柔らかい単純泉

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温泉街には1か所だけ公共浴場がある。

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これが公共浴場の浴槽だけど、やはり透明度の高い柔らかな湯。

施設の位置と源泉の位置からして同じ源泉だと思われます。

一部茶色く濁っているのは、恐らく給湯時に出る温泉の滓かと思われます。モール質なんじゃないかね、やはり。

 

成分分析書

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御覧の通りの単純泉だが、北海道らしく炭酸水素イオン(重曹)が入っている所がポイント。北海道の温泉は割と何処でもこの炭酸水素イオンの存在が目立つ。要するにカーボンの一種であり、地下に化石化した樹木が眠っている証拠だ。

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微妙にヒ素が入っているので飲泉には量の制限がある模様。

 

概要

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阿寒湖温泉は有名なので知っている人も多いが、道東では摩周の川湯温泉と並んで道東最大の温泉街です。

道東を観光するなら是非この阿寒湖、屈斜路湖摩周湖の三つは抑えて戴きたいところ。高速のインター出口から車で1時間くらい。

 

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まりもで有名な阿寒湖ですが、道東で最大規模の温泉街とあって土産物屋なども割と豊富。

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奥に見えるのが雄阿寒岳

阿寒湖温泉は云わば雄阿寒温泉でもあり、以前紹介した雌阿寒温泉(野中温泉)

sticknumber31.hatenablog.com

とは対になる温泉だったりします。あっちは相当な硫黄泉だったが、こっちは単純泉。泉質も対照的ですねー。

 

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道東はとにかく自然の豊かなところで、本州と違って河川もこのように森と一体化しています。土手などの河川整備がされてない手付かずの川であり、木々の中を川が流れている。阿寒湖温泉から車で5分も走れば、このような光景がそこかしこで見受けられます。

マジで鹿だらけなので、夜間走行は特に注意。

 

総評

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源泉は温泉神社のすぐ裏にありました。ここから周辺のホテルへと配湯されているようですが、他にそれらしい源泉地が見つからなかったので、大きなホテルとかは自家源泉を持っているか、或いは加水して埋めているかもしれませんね。

 

浴感はよくある単純泉。湯は柔らかく、癖のない良泉です。

しかし少しだけ含まれている重曹の為か、塩味を感じるという程ではないにせよ、単純泉ながら仄かにミネラル類の気配を感じる事が出来ます。匂いからして「あ、何かが入ってるな?」と感じる程度の微かな成分感。

 

ここは2度入りに来ていますが、古いビジホの温泉と公共浴場の温泉もそれぞれ堪能。

どちらも掛け流しで、全く同じ湯だと思われました。新鮮な湯が良いなら利用客のいないビジホがお勧めかな。

 

源泉は59.6℃あるので、結構熱いです。ビジホの風呂は少量フローでほぼ源泉をそのまま堪能できたので良かったが、公共浴場は少量ながら加水もあるかと思われます。それでも源泉の良さを殺さない工夫は充分されているので、どちらで入っても遜色のない浴感を味わう事が出来るでしょう。

 

美食

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以前にも野中温泉の所で載せているかもしれませんが、阿寒湖温泉では三軒位飲み屋をハシゴしています。この辺で食うとすれば、やはり鹿肉かなぁ。

 

飲食店はどれも観光地価格ですが、中には地元民向けの店もあるので、そういった店を探すのもこの温泉の醍醐味と言えるかもしれませんね。