温泉美食倶楽部活動報告書

元・伊豆の海原雄山です

19・咲花温泉

温泉

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エメラルドグリーンの色が美しい大浴場。

自分以外に湯客はおらず、貸切状態でした。

今回入ったのは山側に佇む一軒宿、一水荘。

www.issuisou.com

 

成分分析書

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少し見づらいが、溶存成分自体はそこまで濃い湯ではない。

 

概要

北海道ばかりが続いてましたからね。ここいらで捻りを加えた新潟県五泉市にある名湯・咲花温泉をご紹介します。

 

咲花温泉は阿賀野川流域に点在する無数の温泉地の一つであるが、旅の途中で偶然立ち寄ってみた温泉だった。

地理的に、新潟県民的にはどういう位置づけの温泉なのかはちょっと把握できませんでしたが、市内からもそう遠くなく、奥座敷といった言葉が似合う温泉地なのではないかと思われます。

新潟県内には他にも越後湯沢や月岡温泉を筆頭とした有名な温泉地が多数あり、この咲花温泉はその中でも決して派手さのない、静かな温泉地であります。意外とこうした昔ながらの日本然とした雰囲気は、外国人は好きかもしれませんね。

 

その特筆すべき特徴は美しいエメラルドグリーンの湯で、その見た目と湯の柔らかさは温泉の芸術品に相応しいポテンシャルを秘めているのである。

 

総評

温泉マニアの初心者に陥りやすいのは、とにかく強い湯、濃い湯を求めたがるところでありますが、この咲花温泉の湯は繊細でいて美しく、そして入り応えのある実に珍しい湯となっている。とにかく上品。

 

成分総計1028mg/kg。成分上は辛うじて単純泉を越えた位の薄めの温泉であるが、特筆すべきはその溶存型の硫化水素イオン(HS⁻)濃度である。

硫化水素(H2S)は分子性能としては水に非常に溶けにくく、多くの温泉でもガス型(H2S)として散見される事が良い。溶けにくい硫化水素が湯に溶ける為には強い圧がかかる必要があるわけだが、その圧の根拠は自然の重力・・・地面の重さによるものである。

 

H2S ⇄ H⁺ + HS⁻

※鮮やかな緑色を呈する温泉ほど、HS⁻が豊富な傾向がある。

 

化学的に考察すると、地下深くでできた温泉ほどH2Sは温泉内に溶けやすく、かつHS⁻に電離するためにはアルカリ性に液性が寄らなくてはならないので、硫黄があっても塩酸や硫酸の濃い泉質ではこの緑色の湯は見る事が出来ないし、海沿いのように地熱があっても温泉源が浅いところでは見る事が出来ない。稀有な湯なのである。

 

そして溶存したHS⁻は寿命が短い。この鮮やかな緑色は空気に触れる事で直ぐに白く濁って行ってしまうのである。

 

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右が源泉が注ぐ熱めの浴槽。左は右から溢れた湯が注ぐ、ぬるめの曝気浴槽。

透明な右に対し、白濁している左。おもしれ―。

 

これは(仮)の職業薬剤師としては非常に興味をそそられた温泉で、温泉というのは鮮度が命であるというのが目に見えて判るという、化学的学習要素の高い温泉なのである。

 

それでいて肌触りもヌルツルの硫黄系アルカリ性泉で、入り応えは充分ある。

硫黄原子は酸素原子と同族であるため、身体に吸収されやすい。そして細胞間質の水分子引き込み要員として働いてくれるので、保湿効果もある美肌成分なのでありますよ。

 

いやー素晴らしいですね。咲花温泉は知的で、芸術性が高い温泉だと思います。

 

美食

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米処・新潟ですからね・・・。

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栃尾の厚揚げは外せない。

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米粒がフカフカでたまらん。

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ホルモン焼きなども頂きました。

 

今回は攻めのラインナップですが、新潟市内で一泊しましたので、ちょいと繁華街で鼻を利かせてみたんですよ。数軒回り、〆張鶴大吟醸も呑みました。

まーコメドコロですからね、そら呑みますよ。米さベイシュか~飲ま飲まイェイ☆

 

新潟は結構広いので数日かけないとあちこち回れないのですが、市内でビジホ泊まってもこういう旨い楽しみ方があるんやで?というお話でした。

 

写真は新潟駅付近にあるてっぱん海戦家・海の料理です。

色々地元新潟の食材を使った料理を提供してくれたので、まー満足でしたね。

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