温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

178・森の湯 くす

温泉

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施設外観。一見オシャレなカフェに見えなくもないが日帰り温泉施設である。

 

成分分析表

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ここは2源泉あって、これはその内の一つ。泉温53.2℃。

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もう一つは42.8℃。うーん、適温。

 

概要

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 立地的には玖珠町内にあって、別府と日田市の丁度中間地点。国道387号から耶馬渓に向かう県道の途中にあります。

 

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こんな感じで看板が立ってるので、車で行けばすぐにわかると思う。

看板にモール温泉と書いておる通り、茶色いモール泉が湧出している。

モール泉は大分市内方面に多いのかと思っていたが、意外に山奥にも沸いている模様。

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受付で料金を払い、奥の湯屋へ。

写真手前が貸切湯であり、奥に男女別一般浴場がある。

ちなみに貸切湯は別棟にもある模様。

 

総評

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まず内湯の色。東京のモール泉ほど真っ黒ではないが、とりあえず一目で判る茶色いモール泉である。モール泉は熟成年月で匂いなども変わってくるが、ここはややアブラ臭が強いので、割と熟成年月は長めの模様。

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こちらは露天の様子。普通浴場でもちゃんと露天風呂完備なのはありがたい。ただし、サウナと水風呂はない。

成分分析表によると2源泉あるわけだが、どうも混合しているわけでは無さそう。比較的内湯がぬるめであったので、42℃の源泉は内湯に使っていると思われる。湧出口の温度は結構熱いので、多分こっちが高温源泉。

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琥珀色ではあるが濁りは無く透明であり、お湯の鮮度も申し分ない。

ケツがタルュンと♪滑る程度にはスベスベの泉質。

 

価格的に550円という事もあってか、あまり混んでいないのは好感度が高い。

他県では温泉施設で550円という料金は標準的か、むしろ安い位であるが、大分県は大半の温泉が100円~300円以内なので、どうも生活浴場として使う地元民からしてみると選択肢に入ってこないらしい。

 

とはいえ、温泉には重要なポイントとして「湯の鮮度」があるのは温泉マニアにとっては常識で、掛け流しの湯になるほど利用客が増えればお湯は草臥れやすくなっていく。そういう意味では混雑が少ない温泉というのは源泉掛け流し温泉の入浴環境としては大きなメリットでもある。

 

この施設では基本的にぬるい湯での提供をコンセプトとしており、熱くしたい場合は内線で受付に電話を掛けるというスタイルを取っている。つまり、ここでは静かにゆっくりした時間を楽しんでもらいたいという事だ。

 

周辺の温泉から比べると数百円高いわけだが、良質な高温モール泉とゆったりした時間が楽しめるのであれば、これは決して高い料金ではないと思う。

 

美食

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受付の冷蔵庫にこいつが置いてあるのを忘れてはならない。

風呂上がりの定番は牛乳であるが、九州にはヨーグルッペがある。

ヨーグルッペは何故か私の高校(九州じゃないのに)の自販機にも当時の価格で60円で配備されていたという経緯があり、ほぼ毎日のように飲んでいた思い出の飲み物である。

 

北のカツゲン、南のヨーグルッペ。

この二つを制してこそ真の乳酸菌ドランカー。

温泉の後はコイツでゴキュッ!とキメよう!

177・九日市温泉 万年の湯

温泉

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施設外観。かなり年季の入った温泉旅館。

今は旅館営業してるのか不明だが、どちらかというとお温泉営業がメインな感じ。

割と珍しい露天風呂専科の温泉である。

 

成分分析表

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玖珠町の王道を往く・・・弱アルカリ性単純泉

若干の炭酸水素イオンを含むが、濁りなどもなく全くの透明。

温度も53℃といい塩梅で熱い。

 

概要

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温泉県恐るべしであるが、玖珠町内はこの狭いエリア内に

1.山田温泉(ビジネスホテル山田)

2.野田温泉

3.九日市温泉(万年の湯)

4.玖珠温泉

と、なんと4つも温泉があるのである。

しかもそれぞれ別源泉。とりあえず掘れば出るってやつなんですかねぇ。

前に紹介した山田温泉

159・山田温泉(玖珠町) - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)

も目と鼻の先にある為、泉質もほぼ同じと思ってもらっていいだろう。

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浴場の様子はこんな感じ。内湯という概念がない完全なオープン露天風呂で、この日の様な快晴だと実に気持ちええんじゃ。

奥の壺湯みたいなのがかけ湯桶で、これも温泉が加水されて注がれている。身体を洗うのはここで行う。浴槽は二つあり、奥上段の浴槽と、手前下段の浴槽の二種類がある。

温度はあまり変わらないが、手前の方が若干熱かった。

 

総評

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下段浴槽の様子。色や濁度は無く、完全に無色透明。

 

53℃という温度は実にいい温度で、適量の掛け流しでちょうどいいレベルの熱い風呂が再現できる温度となっている。上段の湯は流量を細くしてあって約42~43℃位。熱すぎる事はないが、しっかりと身体が温まる温度となっている。

手前下段の湯は43℃台で、アチチ!という程ではないが、ガツンと芯に伝わる熱さの温泉となっていた。

 

湯は単純泉である為に塩気は皆無で、むしろ甘い。湯からは古い岩盤に磨かれた匂いがして、若干の炭酸水素イオンを含むものの、有機物を感じさせるような香りはない。

 

水風呂はないが水の出る蛇口はあるので、水浴びをしながらの交代浴は可能な模様。

基本的に熱くしてあるので夏はしんどいかもしれないが、暑い夏に熱い温泉でドバドバ汗かくのも、たまには良いもんである。

 

温泉としての個性はそこそこながら、いい塩梅の源泉温度が掛け流しレベルを高めており、開放的な石造りの露天風呂は結構好感が持てた。周りに競合温泉が多いので比較的空いているのもポイントやね。

 

美食

この辺りではまだラーメンしか食べてないのでネタ無し。

176・別府 永石温泉

温泉

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施設外観。別府駅からは若干歩くが、まぁそれなりに繁華街からは遠くない市中温泉。

 

成分分析表

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成分総計938mg/kgの弱アルカリ性単純泉。泉温47.2℃。

完全掛け流しである。

 

概要

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別府駅との位置関係はこんな感じ。というか、別府駅周辺って鉄輪以上に温泉多くないっすか?竹瓦温泉を初めとして他にも何カ所か入ったが、数が多すぎて入り切れる気がしねぇ。

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こちらの別表では単純泉ではないという表記だった。番台のお婆ちゃん曰く、日によって温度や湧出量が目まぐるしく変化するらしく、それに伴って泉質も変化する模様。

もしかしてかなり浅い所から湧出してる可能性もある。温泉によっては直近の降水量で色の濁りが変化したりする温泉もあるくらいだしな。

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読み方からしてそんな感じがあるが、永石(なげし)温泉は歴史も相当に古いらしく、湯屋の構造も独特だ。建築構造的にも何だか時代を感じるものがある。どこか、湯田中温泉野沢温泉に似た雰囲気もある。

 

総評

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古典的な西日本式浴槽スタイル。壁側に浴槽を付ける東日本式と違い、九州では中央に浴槽がある西日本スタイルが主流。カランもあるにはあるが、おまけ程度である。

こちらでは浴槽の周りに座って浴槽の湯で身体を洗う方式が基本。タイルが小汚ない印象を受けるが、これは温泉成分によるものでああり、カビではない。

恐らく腐植質の類ではないかと思うが・・・。

 

温泉そのものは無色透明。掛け流しなので基本的に熱々であり、芯まで通る熱感がある。個人的にはもうちょっと熱くても良い気がしたが、その辺は流量等で調整しているらしい。当然ながら水風呂などもないので、最後はカランの水を浴びて出る事とした。

 

設備の古さから好みが分かれる温泉ではあるが、竹瓦温泉も似たようなもんだし、まぁ大体そんな感じ。

 

美食

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竹瓦温泉の前の飲み屋で食べたご当地セット。

鳥天とだんご汁とリュウキュウのセット。

 

別府は繁華街の近くに温泉が一杯あるので、ホテルにチェックインした後は外湯巡り&飲み歩きがとても楽しい。まーこのご時世はコロナコロナで何処も自粛ではありますが、所詮は複数人の会食が感染拡大の要因なので、国はさっさとボッチ向けに一人旅限定のGOTOトラベルを解禁しろ。

175・安心院温泉

温泉

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施設外観。何故か隣にジョイフルと一体化したホテルがある。

 

成分分析表

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The無難とでもいうべき可もなく不可もなくな泉質。薄めのナトリウム塩化物泉であり、ほぼ単純泉とおなじような浴感。

 

概要&美食

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あ、あんし・・・安心院大分県の中でも割とスルーされがちな場所にあるが、別府界隈でも標識は出ているので、地名だけは見た事あるって人もいるかもしれない。

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今回この街に行くと決めたのはこの縣屋酒造の焼酎に興味があったから。

しかし観光するところというよりはほぼ静かな田舎の住宅街であり、特に見るものは存在せず。現在ではこの縣屋酒造の焼酎よりも何故か安心院ワインの方が名前が知れ渡っている模様。冬は意外に寒い所なので、ワイン栽培に適しているのかな?

 

縣屋酒造公式サイト|あがた屋|大分麦焼酎 (agataya.jp)

縣屋酒造は九州で最も古い酒蔵と言われており、そこの安心院蔵という麦焼酎が何故か伊豆にいた時の行きつけの飲み屋に置いてあり、いつもこれをボトルキープして飲んでいたという思い出がある。

 

料理にもよるが、豚肉や鶏肉など塩ベースの焼き料理とよく合い、ジュースなど甘いもので割ったらアルコール臭さだけが際立ってクソ不味くなるので、基本は麦の甘さを活かす水割りか、緑茶割で飲むのがベストである。正しい飲み方をすれば安くて美味しいので好き。

 

焼酎もこういうので良いんだよ、こういうので。

 

総評

利用者は多く浴場写真は無し。

基本的には透明な温泉であるが、極わずかに黄色の要素もあるような気もする。

 

浴感はまさに単純泉のそれであり、味も殆ど塩味は無かった。

源泉が42.6℃でそのまま源泉掛け流しなのかと思ったが、割と公的な施設であるという事もあり、しっかり塩素消毒と冬場に対応するための加温もあるようである。この辺は源泉との距離で湯温も下がってしまうので、安定したお湯を提供する為には仕方ない感じかな。

 

施設全体的な雰囲気としては、街の公営浴場といった感じである。露天があるのかと思いきや内湯しかなく、水風呂も無し。洗い場は一般的なカラン&シャワー完備で、色々な意味で無難な設備ではある。泉質もあまり個性がないので眺望やらサウナやらで個性があればなーとは思ったが、焼酎同様に「こういうので良いんだよ・・・。」を体現したような温泉だなという印象でした。良くも悪くも普通ですね。

174・天ヶ瀬温泉

温泉

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駅の様子。初めて来たんだが、豪雨災害により深刻なダメージを受けていた模様。

 

成分分析表

今回入ったところは唯一残っていた簡易浴場で、掲示物など一切なかった。

恐らく酸性硫黄泉だと思われる。

 

概要

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天ヶ瀬温泉は日田と豊後森のちょうど中間にある温泉地で、硫黄を含んだ泉質の良い温泉と、玖珠川を望む風光明媚な景色が有名な温泉地であったという。

 

道の歴史から察するに、昔の街道沿いにある温泉地なので、天領である日田と別府を結ぶ宿場から発展したと考えるのが自然か。

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ザビ家の皆様も応援しているジオンの滝もこの玖珠川下流方向にある。

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このジオンの滝にはその由来に関して昇竜伝説的な話が残っている。

天に上った龍がその土地の人々への恩返しに豊かな水を与えてくれた、というお話ではあるのだが・・・。

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おぉう・・・突くぅ^~!!

ここ最近の降水量はチョーっとやりすぎじゃないですかね・・・。

上流の天ヶ瀬温泉では川の中にあった露天風呂が豪雨により完全に破壊されてしまっていた。

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濁流が襲ったであろう河川敷から温泉街側を見た景色だが、あのデカいホテル、完全に廃墟状態ですよ・・・。

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橋の上からの光景。土手がまだガタガタになってるのが見て取れる。川沿い右手奥の青い部分が駅前温泉であり、とりあえず何処からか温泉を引っ張ってきて浴槽に湯を張っただけというほったらかし温泉状態。川のあちこちにある巨石は、豪雨で流れて来たものもあるのではなかろうか。

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別の端からもパシャリ。右手の温泉街はもう殆どの旅館が営業していない。

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廃墟と化した巨大な古ホテル・水光園。

スイコウ旅館といえば若おかみは小学生!ピンフリちゃんですね・・・。

この水光園も恐らく町で一番の大型旅館だったろうに。

今はもう、マジで街に活気がない。

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緑のゲートの奥が駅前温泉である。

恐らく上の廃ホテルらしい所からお湯を張ってるだけの露天風呂で、ほぼ野天風呂といってもいいかもしれない。

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お湯張ってるだけなので入浴料も格安。

源泉はかなり高温なので、どこからか水も引き込んであったが、飲用不可!と派手に書いてあったので、これも山から引いてきた水なのかもしれない。

 

総評

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お湯の様子。白濁~やや緑がかった硫黄泉で、匂いもガッツリと硫化水素臭がしている。キンタマにピリピリとした刺激があったので、酸性泉ではないかと推測する。

青いホースからは水が注がれており、温泉は浴槽の底からのフローである。

源泉はメチャクチャ熱く、70℃位と推測する。

浴感はトロトロ系でもなく、皮膚に刺激のあるThe酸性硫黄泉という印象であった。浴後は結構疲れる。洗面器で水を浴びながら休み休み入るのがベスト。

 

川を挟んで向こう側にはせせらぎの湯という露天風呂があったらしいが、豪雨災害の為ぶっ壊れてしまっている模様。

 

ここは完全に露天風呂のみの温泉だが、完全混浴であり、生活浴場としての側面もあるらしく、歯を磨いてるおっちゃんとか普通にいるのがアレ。(別に歯磨きは禁止にしていないらしい。)

 

ウィキペディアによると外湯の入浴マナーは厳しめという話ではあったが、壁にかかれた血文字の様な掲示といい、観光客である私に対して不快そうな態度(入ってくんなよ感)を見せた地元民(夫婦)がいたりと、排他的な印象を受けた温泉だった。仕方ないやろ・・・他に湯巡りできる温泉ないんやし。

 

入浴料100円で源泉掛け流しの湯が楽しめるなど、料金面では良い事は良いのだが、あまりハードルが下がると地元民も含めて利用客の層も悪くなりがちであり、地元浴客と観光浴客はやはり分けるべきなのではないかと一考するに至った。

 

ウリが露天風呂なのはわかるが、まずは男女別で洗い場がちゃんとある公共浴場を早急に用意してほしい。

 

泉質は良いんだけどね・・・。

 

美食

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豊後森にある「うまか亭」のチャーシュー麺&チャーハン。

恐らく久留米ラーメンの流派と思われる、中細麺の豚骨ラーメン。

替え玉システムあり。

チャーハンはチャーハンとあるが、店構え的に実態は焼き飯なんじゃね?というのを期待して注文してみたら、まさしく焼き飯感満載のチャーハンが出てきて予想的中。油でコテコテのチャーハンも嫌いじゃないが、個人的には軽く米におこげが付く焼き飯の方が好き。

ラーメン単体の価格も安く、まさに「こういうので良いんだよ。」の極みである。

北海道では結構コッテコテの観光客が喜びそうなラーメンが多かったので、こういう日常感を感じさせてくれるラーメンは久々に食べた気がする。

 

美食とか言いながら最近ラーメンばっか食ってんな。

173・別府 みかえり温泉

温泉

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入口の看板。

サウナ付き家族湯で1000円とかやっすぅい!

鉄輪温泉とは違うが、鉄輪からほど近い所にあるローカル温泉。

 

成分分析表

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スペック的には鉄輪温泉に準じる3000mg/㎏前後のナトリウム/塩化物泉。

源泉は83.2℃。湧出量はお察しで、蒸し湯が出来る位には豊富。

 

概要

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地獄との位置関係はこんな感じ。鉄輪温泉のくくりにしてあるが、地名的に火売温泉とでも言った方が良いのかもしれない。

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見返り温泉は敷地内に複数の湯屋があって、入口で入浴料を払うと中庭を経由してそれぞれの温泉に向かう。中庭には遊具などが設置してあって、この写真奥にあるのは貸切湯(家族湯)である。

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みかえり温泉の由来はこの仏さんじゃないかと思うのだが、見返り地蔵尊とでもいうんかな?源泉の側にある仏像はまるでこの温泉の守護者のようである。

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源泉は中庭の奥にある。凄まじい噴気を上げており、やっぱここも地獄の一部ですわ。

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そして当たり前のようにある地獄蒸しの釜。料金を払えば野菜や温泉卵なども食べられるようになっているらしい。

 

総評

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浴場は至ってシンプル。温泉は少し茶色く濁っているようにみえる。若干鉄の匂いがあり、鉄輪で云うと谷の湯や渋の湯に近い印象を受けた。流量調整による掛け流しで、温度はやや熱いが適温。一般人でも入れない温度ではない。

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みかえり温泉のナイスな所は水風呂が完備されているという所。

水風呂といっても、温泉と水を混ぜた温水プールくらいのぬるい水風呂である。

個人的にはキンキンに冷えていてほしい所だが、こっちではあまり水風呂の文化が浸透してないようなので、あるだけありがたいといった所か。温泉と違って水は掛け流しではないので、一度張った水は止めてある。各自加水(ぬるい)も出来るが、使用後は止めるルール。時間の経過した水は若干痛んでいるので、そこはちょっとアレ。

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水風呂だけでなくみかえり温泉にはガッツリ高温の蒸し風呂まで完備している。

80℃を超える温泉の蒸気は肺に痛い程刺さるが、気道はガッツリ潤うので、花粉や黄砂の季節、あと喘息マンにはありがたい設備かもしれない。

 

ひょうたん温泉でも思ったんですが、ガチで高温の蒸し湯って乳首痛くなるんですね・・・。

 

美食

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別府の温泉は何度かに分けて行ってますが、行くとやたらと食べてしまうのが、国道500号沿いにある菊の屋のラーメン。なんやかんやで細麺の豚骨ラーメンは替え玉込みで食べてしまうのだ。

 

温泉探索活動は地味にエネルギー消耗するからね。

イカロリーなもん食べても仕方ないね。(レ)

172・別府温泉 おかたの湯

温泉

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看板。堀田温泉の近くにある貸切専用湯。

 

成分分析表

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源泉名は黎明荘温泉というらしい。かつての旅館の名前かな?

源泉温度は97.5℃。成分総計3371㎎/㎏のナトリウム/塩化物泉。

メチャクチャ熱いので、最初は水を入れろと言われる。

 

概要

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地味に鉄輪からも近い。山の手にある隠れた貸切湯といった感じ。

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早く大ちゃん!大ちゃーん!

ここは武蔵川部屋の後援会らしく、受付にはサインなど色々と展示してある。

ほぉら四股れ!!

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これは貸切浴場の掲示

ん?さっきと情報違わね?

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調べてみると、黎明荘はここにあり、お方の湯とは別源泉の模様。・・・という事は、おかたの湯は黎明荘温泉と現地の二つの源泉の混合泉だという事になる。なーるほどね。

 

総評

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お湯張り中の様子。店員の説明があった通り、最初に水で2割ほど埋めてないととてもじゃないが熱くて入れない。この熱量から察するに、この源泉の温度は60℃台ではなく、間違いなく90℃近くあるものと思われる。つまり、黎明時温泉の湯が比較的多く使われているという事だ。

もしかしたら貸切湯の種類によって源泉が違うのかもしれない。

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お湯を張った後の様子がこれ。完全に透明。味見してみたが塩味も特に感じず、ほぼ単純泉に近い入浴感。

 

よくある薄い温泉の貸切湯であるが、今回学習した事は、こういった単純泉ベースの貸切温泉の場合、工夫次第で楽しみ方が複数にわかれるという事。

 

まずは源泉割合を高めに45℃前後で熱い湯を楽しむ。

次に、水シャワーを浴びながら何度か交代浴を楽しむ。

そのあと水でお湯を薄めて不感温度に近い状態にして、その上に頭ごとぷかりと浮んで癒しを得る。

これでキマる高温浴から身体負担の少ない不感温度浴まで、温泉を最大限に楽しむ事が可能。貸切湯なので、お湯に髪の毛を漬けたっていいわけですよ。不感温度で無重力感覚を味わえるのは本当にプライスレス。

 

貸切湯なら一度はやってみよう、完全浮遊浴。

 

美食

今回も入浴のみでネタが無く、スルー。