244・紺屋地獄(別府温泉保養ランド)
温泉
施設入り口。地元民はほぼ利用しないため、観光客向けのアトラクション的施設だと思ってもらえればよい。
成分分析表
採水場所が「浴槽」とあるため、造成泉の湯なのか、源泉と加水を合わせたもののスペックなのか、詳細は不明。
入り口の看板にもあるように「コロイド硫黄温泉」とあるため、蒸気を通して造成泉として提供しているのは間違いないと思う。
概要
明礬温泉エリアにある紺屋地獄はいわゆる天然の泥湯を堪能することができる施設である。
なんと混浴。泥だらけになるため浴衣などないので、全員等しくマッパである。
それどころか、環境保全のためにボディソープや石鹼の使用も不可である。
完全に浸かるためだけの野天風呂だと思ってもらいたい。
故に別府特有のアクティビティとしての側面が強く、地元民はほぼ利用しない。
あちこちから地熱蒸気が噴出しているため、蒸し湯もある。
この先に泥湯エリアがあるのだが、流石に撮影はできない。
泥湯は地面から直に湧出していて、場所によっては足元がめっちゃ熱い。
野天風呂ゆえ、足元には落ち葉や様々な砂利が落ちているので歩くのも結構大変。
受付で買った入浴券をここの番台に渡して浴場に入るスタイルである。
昭和の時代から変わらず運営されているため、かなり年季の入った施設である。
浴場はまずコロイド浴場があり、続いて屋内鉱泥浴場、そして野天泥湯へと通じている。要するに、石鹸とか洗い場なんて気の利いたもんはないからコロイド浴場でしっかり身体を洗ってから泥湯に入ってね?という事である。
番台がある部屋には由緒などが掲示してある。
泥湯はもう天然の湧泉地であり、地熱を直に受けるガチの地獄であるため、火山活動の変化で急激に噴火したりする可能性がある事も留意しておく必要がある。
総評
言うまでもなく、温泉通を名乗るなら避けて通れない温泉の一つである。
造成泉のコロイド浴はやはり熱めの設定で、のぼせやすい強い泉質を有している。
続く屋内泥湯はかなり使い古された施設で、手すりにつかまりながらドロドロの硫黄鉱泥につかるという謎性癖な温泉となっている。
野天風呂エリアは一応男女別エリアがあるが、互いに丸見えの構造となっている。
ここは自然の鉱泥湧泉地であり、歩いて浸かるのにちょうどいい場所を探して回る必要があるのだが、足元にはヌチョヌチョの鉱泥やら落ち葉やら砂利が転がっており、慎重に移動しなくてはならない。
こう書くと不衛生な印象を受けがちであるが、ここの温泉は身体を洗うための入浴ではなく、あくまで「温泉地のアトラクション」として頭に入れておくべきであろう。それにpHも2.9とかなり酸性寄りなので、お湯に雑菌が繁殖というのはあまり気にしなくてもいいと思われる。
高温の鉱泥泉で人間が浸かれる程度の泉温、泉質があるのはどう考えてもここだけで、確かに他に類を見ない温泉ななのは間違いない。
鉱泥の肌への影響も割と実感しやすい。多くの人が座って入るため、野天風呂から戻る浴客はみんな一様にケツがツルッツルになっている。ちゃんと洗い流すためのシャワーもあるが、昭和の施設であるためそこはまぁ、多少はね?
ま、アトラクションとしてはなかなか面白い施設であるが、お湯はガチなのでめっちゃ疲れます。
美食
春だったので居酒屋でフキノトウなどを食べました。
本州は北海道と比べてフキノトウの旬が短く、本当に春のわずかな間でしか食べれない食材です。逆に北海道はドン引きするくらいあちこちに生えてるし、道路沿いのフキノトウは誰も取らないから、食えるかどうかは置いといて、めっちゃ長い期間目にするんだよね。
うーん、春の味。