温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

274・赤根温泉 湯の里・渓泉

温泉

施設外観。結構年季の入った旅館だが、中はまぁそれなりにキレイ。

 

成分分析表

温度も低め、成分も薄めの石膏泉。

微かに硫化水素の成分が入っている点もポイント。

 

概要

国東半島の山の中にある温泉故に、アクセスはかなり悪い。

しかし飛行機で来る際には大分空港からそれほど遠くはないので、レンタカーを借りればすぐ。とはいえ、県外の温泉好きがおんせん県大分まで来てわざわざここを選ぶか?という話である。ほぼ全員別府に行くよね、普通。

でも国東にはタコとか太刀魚もあるし・・・。

・・・いや、弱い。観光客は大体関サバ関アジに釣られるんだ。

でも国東は地味に良いところ。伊豆半島ほど大きくないので、ちょっと周遊するには良い土地。バイク乗りには地味にウケそうな地形です。まぁバイク乗りはそもそも飛行機で大分に来ないですけどね・・・。

 

総評

まず内湯。塩素系の消毒は使用されている模様。そこまで強烈に効かせてる感じではないが、循環させているのか内湯では硫化水素臭はほぼ感じられなかった。

露天風呂。お湯は加温提供だが、夏場だったのでややぬるめの提供となっていた。季節によって温度調節しての提供とのこと。こちらの方が微かに硫黄臭を感じることができた。

こちらは源泉?にほぼ近い温度の水風呂だったので、恐らく源泉ではないかと思われる。露天エリアにある為冬は寒くてきつそうだが、夏場は結構極楽。地元民が占拠しがち。

そしてこれは恐らくぼぼ源泉かけ流しと思われる一人用の壺湯(水風呂)である。

ここまでくると流石に硫化水素の気配を強く感じる臭いがする。

浴場は全体的に広くはないのだが、このように小刻みに浴槽が分かれているのでそれなりに違いを観察するだけのエンタメ性はある。

源泉量が豊富なわけでもないみたいなので全体的に利用者数に応じて湯は草臥れている印象だったが、元の泉質自体は悪くない。時間帯と季節によってかなり印象が変わる温泉だろう。山奥感のある施設であり、露天エリアのロケーションも悪くなかったので、そこも評価したい。

 

美食

山の旅館といったラインナップ。刺身に付け合わせてある海老は姫島産だそうだが、うーん普通に海老って感じだったね。陶板焼きの豊後牛は普通に美味。

この宿は立地が安い分、一泊あたりの価格も安いため、コスパは良かったです。

国東といえば西の関なんすよ。夏はこういう冷酒でキュッが最高ね。

 

全体的に地味な温泉旅館といった感じであるが、あまり外国人等に目をつけられていないという点において、どこかホッとする所でした。また夏になったら泊まりに来たいね。