241・鳴神温泉 ななのゆ
温泉
施設外観。
結構立派な施設であるが、予約制の家族湯が大人気の模様。
成分分析表
源泉温度約28℃。pH10.1の超アルカリ性泉であるが、炭酸水素イオンが殆どないので、そこは浴感によく表れていた。
概要
ギリ佐賀県というロケーション。
いや、福岡界隈のライダーにはもしかしたらおなじみかもしれんな。
館内はしっかり休憩所もあってゆったりできる。
近くにはテニスコートもあって、ちょっとした保養所的な雰囲気だ。
pH10超えの温泉は全国でもそう数はないため、確かにこの煽り文句は認めざるを得ないが、果たして浴感はいかがなものか・・・?
総評
風呂場の写真は撮れなかったため、概要図で掲載。
結論から言うと、確かにスペックは非常に優れた温泉ながら、塩素消毒とガス加温の関係で元々の性質がだいぶ変質してしまっており、本来のpH10というスペックを殆ど活かせていなかったという印象。
まぁ確かに他に塩類成分もなくpHだけが高い軟水は非常に劣化しやすい、デリケートな温泉であるため、それ故に不特定多数の人間が使う場合には細菌汚染も進みやすい。保健所の指導の下に塩素消毒が必須になったという流れなのだろうが、それにしても惜しいなという印象。多少落ちてはいたが確かにつるつる感はあるため、源泉のpHが高いのは間違いないだろう。水風呂も用意してあったが、こちらは源泉ではなく普通に水だったので、そういったところで源泉をじかに味わえる設備があればなーと思った。
ただ、貸切風呂には入ってないので、そちらはまた違ったお湯なのかもしれない。
設備自体はきれいで快適なので問題はないが、お湯の評価としては前日に入ったヌルヌル有田温泉の方に軍配が上がるかな。
やはりかけ流しがあるのは強い。
美食
ご当地瓶牛乳を発見したのでトライ。
この手の牛乳は北海道内あちこち飲み歩いた結果、函館の鈴木牧場の牛乳が至高・・・という結論に至っているわけだが、ここの牛乳もなかなかのものでした。
牛の種類は恐らくジャージー種ではないのだろうが、ここもきちんとノンケ(ノンホモ)製法で作られているため、ミルクの中のたんぱく質が変性せず、牛乳本来の旨味をしっかりと味わえた。紙蓋の裏にネットリと乳脂肪分が付着する函館勢(鈴木牧場・山川牧場・駒ケ岳牧場)と比べると明らかにパンチ力に劣るが、サッパリとしていながらしっかり牛乳の甘い味わいが楽しめるため、これはこれで及第点かなーと思いました。
意外にないんですよ、低温殺菌製法で牛乳出してくれるところは。