200・赤松温泉
温泉
施設外観。非常にカルト感のある湯屋。
お世辞にもあまり良い環境とは思えない小さな小屋の中に犬が複数飼われており、恐らく猟犬だからではないかと推測。ドライブインも兼ねているのか、レストランも経営しているらしいが・・・。鹿肉とか食べれたりする可能性が微レ存?
成分分析表
古い物ですが、一応掲載してありました。
浴感との齟齬もなく、ほぼほぼこの通りの泉質だと思われます。
少し硫化水素っぽい匂いもしますが、かなりpHは高い印象なので、これは多分硫化水素じゃなくて水酸化ナトリウムに由来する匂いかもしれません。pHは9以上だと思われる。
概要
立地的には杵築市と日出町の境目にある。
国道10号線沿いにあるので、北九州方面から別府温泉に行った事がある人ならば、道中で目にしている筈の施設である。
逆に大分市内方面からのアクセスだとこのような別府湾沿いの景色を走り抜けた先の、サンリオキャラクター関連の遊園地の近くにあるので、それを目印にしてもらうと良いかもしれない。
赤松温泉は外に猟犬らしき犬が飼育されている等、何とも不思議な温泉施設となっており、独特の雰囲気を醸し出している。この感じ、函館の西桔梗温泉以来かもしれん。やたらと広い湯屋の中はさながら温室のようになっており、このような金魚や、
インコだかカナリヤだか、小鳥の類も色々と飼育されているようです。時々ピチョピチョと泣くので、まぁこれはこれでサウンドかな・・・。
余談ではあるが、内部BGMはコッテコテのド演歌ばかり。
うーん、マニアック。
総評
内部構造はこのような感じである。施設そのものはお世辞にもキレイとは言えず、少々不衛生な印象を受けるが、浴槽の状態は至って正常である。お湯変えもしっかりしているようであるし、奥の浴槽から源泉(高温・恐らく浴槽温度で43℃弱)、手前に行くにつれて溢れたお湯がフローされる仕組みで、中温、低温という風に温度が下がってくる。
ちなみに右奥は湧水らしき水を使った水風呂(この写真だと奥)であり、一番手前の浴槽はこの水も流れてくるため、恐らく38℃程度の超ぬるめ温度なっている。中温浴槽で40℃位かな。上部写真の手前の浴槽は源泉浴槽で、水風呂との境目付近に見える配管から源泉がフローされている。源泉温度は恐らく44~45℃位か。
この写真だと手前から高温・中温・低温と溢れたお湯が流れて行っているのが判る。
洗い場はこのような感じで5カ所ほどあり、シャワーなどは完備。
共用らしいあかすりなども見て取れるが、このご時世共用はちょっと・・・。
お湯の特徴だが、見た目は全くの透明で濁り等は一切無し。匂いからもモールの気配は無しと判断する。水酸化ナトリウム試薬のような匂いがあり、硫化水素とちょっと勘違いしそうになるような匂いがあった。
泉質は分析表の欄でも書いた通りのアルカリ性単純泉だが、入った印象ではかなりpHは高く、ツルツルスベスベ感はかなり強い。今のところリサーチした大分県内では、非モール泉でここまでのツルツル感があるのは、ここと津房温泉(ただし、津房館に限る)位のものであろう。
お湯の鮮度は云うまでもなく源泉浴槽が最も高く、ここは温度が高いせいか入る客も殆どいないので、かなり鮮度は良い。逆に水風呂と源泉が流れ込む低温浴槽では利用者も多い為か、お湯の草臥れが著しい。単純泉は鮮度が命というが、入り比べてみれば匂いからしてハッキリと違いが判るので、泉質ガチ道の人は是非試してみてほしい。
また、溜め水ではなく常時フローの水風呂があるのは大変高評価である。
源泉浴槽が44℃近くある高温湯である為、こうした水風呂でクールダウンしながら入れるのは非常にありがたい。湯屋自体も温室のように蒸し暑いため、ぬる湯で身体を馴染ませてから休憩がてら入るのもあり。特に夏場は水風呂も温水プールよりちょっと冷たい位の優しい温度になっているので、身体への負担も少なくて済む。
施設の古さや見た目から好みは別れるだろうが、個人的には何度もリピートしたくなる名湯であると評価する。駐車場も大型トラック上等って位に広いのもGOOD!長距離トラッカーの人々にも推奨したい。
美食
別府湾沿いにあるシーガーデン日出で面白い物を見つけた。
エイのレバ刺しである。薬味ネギの他、ご丁寧にゴマ油と塩が添えてあり、まさにレバ刺しの布陣。というか、食べた事ないぞ、エイの刺身・・・しかもレバ刺しとか。
牛レバ刺しなど、肉類の生食は禁じられてしまった昨今であるが、魚類の生食はセーフ!セーフである!!
味はというと、牛レバ刺しのような血生臭い感じはないが、味はしっかりレバ刺し。あっさりとした牛レバ刺し?といった感じだった。これは確かに珍味。
日本酒か焼酎か聞かれたら、間違いなく日本酒の一品であろう。
そのうち飲み屋で探してみるか・・・。