166・大在温泉
温泉
ホテルの部屋。昭和を感じさせるが、妙に落ち着く。
成分分析表
大分県にしては中々の塩分濃度。といっても、等張泉ほどはなく、4554mg/kgのナトリウム/塩化物泉。しかしながら747mg/kgの炭酸水素イオンがあり、このぐらいの濃度がるとしっかりとツルツル感が感じれるようになってくる。
概要
大分県大在にあるビジホの温泉。かつての経営者からブリーズベイホテルグループになってしまったようだが、以前から続く温泉銭湯は今も継続しており、日帰り入浴も可能。お値段なんと300円。観光地ではないため、狙って来ないとまず入りに来ないであろう、街の温泉である。・・・が、素晴らしいので今日は早々に紹介する。
総評
少し熟成させた麦焼酎の様な淡い琥珀色の温泉からは、土の気配を感じさせる甘いピート香が漂う。そこそこの重曹成分がある事から、入浴時に感じる程よいツルツル感が素晴らしい。以前紹介した庄内温泉にもモール質の気配があったが、やはり庄内~大分市内に至ると各所でモール温泉が湧いているらしい。
この大在温泉はモールと呼ぶほどは黒くはないのだが、その甘い匂いは間違いなく有機物を感じさせるものであり、腐植質の存在は確かにある。
何より素晴らしいのはその源泉温度と加水無しの掛け流し提供環境である。
浴槽には47℃の源泉が惜しみなく注がれ、足を付けた瞬間にビリビリと痺れるような熱を感じる。九州に来て色々な温泉に入ったが、その多くは観光客の反応を考慮したぬるめの温度調整が大半であり、ここに来て初めてパンチの利いた高温泉に出会ったように思う。
激熱の主浴槽に対して、迫真の水風呂が我々を待ち受ける。
しかしながら北海道とは違ってここは大分県。井戸水と言えども北海道のようにキンキンに冷えきったような事はなく、これがまた冷たすぎず、ぬるすぎずの、いい塩梅の水風呂なのですよ。ちなみにサウナ完備。
タンク時点で塩素消毒は去れているとの事だが、お湯の供給量が半端ではなく、お湯からも浴場にも塩素の香りは全くない。ほぼ無添加掛け流しでやっているといっても過言ではないだろう。琥珀色の湯、お湯から漂う甘いピート香、重曹成分によるツルツルとした肌触り、湯冷めしにくい適度な塩分濃度、ガッツリ決まる熱さ、そしていい塩梅の水風呂・・・。まさしくキマる為の温泉・・・浸かるドラッグである。
観光目的で来るところではないが、とにかく湯は素晴らしい。高温泉でピシャッとキマりたい、全国の「浸かるドラッグ」愛好家の皆さんは、別府のついでに是非ともこの大在温泉に入りに来てほしい。
美食
てったこ
たこ焼てったこ中央店本店|昭和59年創業のたこ焼き専門店 (tettako.com)
のネギバタータコ焼きである。幸い大在温泉はビジホである為、こいつを買ってチェックインし、風呂上りにシュワシュワとしたアレと一緒に流し込もう。
あぁ^~たまらねぇぜ。