温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

134・ナウマン温泉

温泉

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メイン浴槽。十勝エリアにしては珍しい透明なアルカリ性泉。

 

成分分析表

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メインカメラ故障につき、引き続き雑写真で申し訳ない。

単純泉だが、水酸化物イオンとイオン型の硫化水素イオンが検出されている事に注目。

 

概要

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ナウマンゾウに由来するナウマン温泉だが、立地もなかなかナウい所にあります。

実はこの時、太平洋側のナウマン温泉に対してスタート地点が日本海側の苫前温泉だったわけですが、ちょっと画像を紛失したので今回は割愛します。

 

少し北の帯広界隈は黒いモール泉が数多く湧出するわけですが、広大な農地の最中にあるこの忠類町の温泉は、実に美しい透明なアルカリ性泉が湧出しています。

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道の駅の隣に併設されたこの施設ですが、中はこんな感じでなかなか美術館然としたオシャレな造りをしています。

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部屋もこんな感じで清潔感があり、入口もバリアフリーとなかなかいい感じでした。

 

総評

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脱衣所にあった温泉の解説資料。

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こういう風に積極的に情報を公開していく姿勢は好感が持てる。

 

泉質はアルカリ性単純泉。成分分析表からも判る通り、なかなかのアルカリ性である。硫化水素イオンも含んでいる事から、実際のpH以上にツルツルとした肌触りの感じれる温泉だった。

しかし、元々成分の薄い温泉は劣化が早い傾向がある。上の表で書いてある通り、この温泉は給湯しながらの循環ろ過方式なので、温泉らしいツルツル感は保持されているものの、お湯の匂い等から湯の草臥れは否めないという印象であった。

 

だが先程も書いた通り、こういう風にお湯の供給方式を包み隠さず公開していく姿勢は温泉マニアとしては好感が持てる。理由が分かれば、多少の湯の草臥れも納得して入れるものぞ。

 

浴室は内湯、ジャグジー、サウナ、露天、水風呂も含めて必要なものは揃っているので、設備面は申し分なし。

いずれにしても、北海道内としてはレアリティの高い透明なアルカリ性泉。設備もきれいだし、温かい目で見守りたい温泉ですな。

 

美食

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自撮りカメラで撮っているので、カメラ位置が定まってないので見切れてるんだよなぁ・・・。懐石風の旅館メシで、ステーキもあったよ。

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うーん、見づらい。でも美味しかったですよ。

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部屋のアテは苫前から十勝に移動する途中、層雲峡の上川大雪酒造で購入した秘蔵の一品。・・・と言いたいところだったのだが、移動時間が長すぎて草臥れて飲めずにそのままダウン。結局自宅に持って帰って飲みましたが、甘味が濃くてウマイ!!

酒米としては吟風の系譜にあたる「きたしずく」を使った酒との事ですが、繊細な口当たりでありながら米の甘みを強く感じれる酒でしたので、牡蠣とかに合いそうなお酒でしたね。

 

最近は北海道に限らず、各地で新しい酒米がどんどん出てきて日本酒界も面白くなってきていますので、コロナ等諸々の事情で旅行に行けない人は、通販で取り寄せて家で飲んだくれよう!!