温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

139・黒松内温泉

温泉

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施設外観。施設名がぶなの森といい、まぁ名前の通りブナの森に囲まれた、いかにも北海道らしい温泉です。なかなかの公金がブッ込まれているのか、館内もとてもきれい。

 

成分分析表

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水酸化物イオン(OH⁻)と微弱ではあるが硫化水素イオン(HS⁻)が検出されており、比率は2:1。pHは9あり、ツルツル系の王道の様なアルカリ性単純泉

ムホホ、良いですな。そしてやはり炭酸水素イオンが検出されてますね。北海道の温泉の特徴。

 

概要

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寿都の湯別温泉からハシゴ湯で訪れた黒松内温泉

札幌からはやはり遠いですね。道内では飲料水を販売している事で知られている黒松内は、湧水のきれいな所としても有名です。

アクセスも日本海側から来るか、内陸の羊蹄山付近を走り抜けて来るか、或いは太平洋側から来るかの3ルートがあり、ある意味函館方面をゆるりと旅する際の中継点としてはいいかもしれません。

ちなみにこの黒松内、温泉そのものも良いのですが、車でちょっと移動するだけで、

1.ウニも牡蠣も美味い寿都(温泉が良い)

2.スキーなどアクティビティも豊富なニセコ(温泉が良い)

3.新幹線の新駅予定地でカニ飯も旨い長万部(温泉が良い)

のハイパー温泉トライアングル地帯の中央に位置するため、案外住めば都かもしれません。そういえば新宿のカプホの風呂で全国的に名の知れた二股ラジウム温泉もこの近くなので、実際に住んだら飽きのこない温泉ライフが楽しめそうですね。まぁかなりの豪雪エリアですけど。

 

総評

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脱衣所入り口。通常の浴場の他、岩盤浴、家族風呂と充実のラインナップ。

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浴室も近代的で使いやすい構造です。

中には内湯の他、ヒノキの湯、外に出ると露天風呂にサウナ、水風呂も完備。

 

とにかく水質に定評のある黒松内温泉。温泉自体も透明度が高く、泉温が低く加温ながら、pH9となかなかのアルカリ性泉でした。ヒノキ湯に浸かれば尻がツルりと滑り、あぁこのツルツル感、良い単純泉だぁ!と感動を覚えましたよね。

 

若干の硫化水素も含みますが、この濃度ではほぼ硫黄感は無し。お湯の味は塩味もない甘い系ですね。とにかく湯の透明度が素晴らしい。露天のロケーションも良く、森林の中でゆったりと湯を楽しめる環境になっていた。水風呂の水質も素晴らしく、この辺の評価も高い。水風呂の水質で感動したのは、ここの他には北海道だと十勝岳吹上温泉の白銀荘のお風呂くらいかな。本州だと富士山麓の溶岩温泉とかも。

 

温泉も良いけど、とにかく水のキレイな所は水風呂がいい。流石はミネラルウォーターの採水地だけの事はありますね。

 

美食

今回は素泊まりだったのでなし。

昼に寿都で散々食べたからね。