温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

133・羽幌温泉サンセットプラザ

温泉施設

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施設外観

スマホのカメラが故障しているため、ロクな写真が取れないのはご容赦ください。

金がないので5Gのスマホが出たら買い換えます。

 

今回お邪魔した羽幌温泉は、昨年末(2019)の仕事納めの慰労一人旅で訪れた温泉であります。年の瀬という事であったが、まだ大晦日までは少し猶予があったのでちょうど漁協が仕事納めしたぐらいを狙いましたね。(その時期でないと魚がなくなる)

 

国道沿いからも目立つ所にある為、オロロンラインを走った人なら一度は見てるかもしれないホテルです。結構立派だけど、真冬は風雪の凄いエリアなので入口は海側にはない。

 

成分分析書

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画質が悪いので申し訳ないが、やはり道北エリアは目立つ火山が無いためか、地熱がそれほどないようで、ここ羽幌温泉も源泉温度約31℃というスペック。

加温ではあるが、泉質は塩分が濃く充分な温熱効果ある。

アンモニウムイオンも検出されているが、天塩温泉のような強烈なアンモニア臭はなく、また豊富温泉から南下するごとに徐々に薄れていくアブラ臭も、初山別温泉よりも薄く感じた。ある意味で強烈な個性が取れて入りやすい泉質に収まっているとも言えよう。

 

 

概要

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で、羽幌ってどこよ?そもそも羽幌とか読めねーよ!

という人もいると思うので、結構な広域地図でざっくりと場所を紹介。

 

羽幌(はぼろ)は札幌から石狩湾に出てオロロンラインを北上し、

増毛(ましけ)

→留萌(るもい)

→小平(おびら)

→苫前(とままえ)と通過したその先にある漁港です。

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※サンセットプラザの名の通り夕日が見えるホテルですが、年末はこの有様よ。

うーん、この場末感。

 

羽幌エリアを初めての北海道ツーリングをするバイクのソロライダーの気分で表現するなら、小樽のフェリー乗り場から

「今日中に稚内に行くぞー!」

と意気込んで北上を開始し、留萌辺りでは

(まだ半分も来てねーのかよ!)

と活きのいい一人ツッコミが入るわけですが、

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※こだいら・・・もとい小平(おびら)辺りだとまだ正気を保てる。

 

羽幌は更にそこからそこそこ北上した先にある町なので、走行距離も伸びて疲れも溜まり、

(あ、もう引き返せねぇな・・・)

と徐々に気持ちが弱くなり始めるエリアです。

 

このあと遠別、天塩を通過して、そしてやや内陸の幌延、豊富と抜けて稚内市内に入るわけですが、遠別過ぎて利尻島が見え始めた辺りで疲労と心身の冷え(夏でも寒い)と共に心が弱くなってしまい、

「やべぇよやべぇよ・・・エライ所に来ちまった・・・」

と急に不安に駆られてくるわけです。

何故北海道を走り回る本州のライダー達が異様に群れたがるのか、なんとなく解りますね?

 

・・・って何の話をしてるんだか。

 

まぁそれでも最近は道の駅も発達して、留萌を過ぎた後も苫前にも温泉があるし、ここ羽幌にも勿論ですが、この先の天塩にも豊富にも大変優れた温泉があるので、こまめな休憩も挟めて大分アクセスしやすくなっているかと思います。

 

夏に限らず、近年では毎年年末になると年越し宗谷岬キャンプをやるライダーが増えている(実際にこの時も結構な数のライダーが宗谷岬を目指していた)ので、2019年はまだ暖冬で大分マシでしたが、実際はもっと過酷なエリアですので、2020年の年末も宗谷岬に行こう!ってライダーがいたら「やめとけ」と忠告しときます。

 

まぁ、行くのはともかく1日で行こうとはせず、スケジュールをゆったりと組んで、あちらこちらで宿泊しながら無理せず行こうや!ということですね。

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羽幌温泉ではマスコットの海老名愛ちゃんが待ってるぞ!

 

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ちなみに私はバイクじゃなく車で士別から山越えのルートで苫前に入ったわけですが、マイナス8℃の新雪モコモコロードでバイクと違う意味で不安になりましたね。スノードリフト楽しかったけど。

 

総評

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風呂場のレイアウトはこの通り。源泉掛け流しではなく加温放流循環方式。

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浴場は一般的な設備で文句なし。内湯、白湯、水風呂、サウナ、露天と必要なものは大体揃っている。湯の鮮度的には内湯・露天とさほど差を感じなかったが、風雪の吹き付ける露天風呂の方が若干熱めにしてあったので個人的には露天風呂を推したい。

 

道北エリア特有の強塩化物泉であり、モールとは違う若干の濁りのあるお湯だった。浴後は塩類泉特有の芯まで熱が通る感覚があり、ここまで塩分が濃くなると循環でもさほど入浴効果には影響ないね。香りの面ではやはり若干の草臥れは感じたが。

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地元向けでもあるのか、結構色々イベントも企画しているようなので、温泉と共にこういった催し物も楽しみに入りに行ってみたい温泉だなと思いました。(KONAMI感)

 

美食

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メインカメラが故障しているのでろくな写真が無いのが申し訳ないのだが、

今回は仕事納めの慰労旅行という事で、海席コースという一番高いコースで晩飯を取りました。写真にあるように名産の甘海老からつぶ貝、地元産のエゾアワビイクラまで完備の豪華刺身コースで、これ以外にも鍋物や天婦羅もつく何でもござれの豪華コースでした。

でもこれで2食付き14000円程度なので、安いもんです。なんといっても此処は日本海に面した漁港傍のホテルであり、地元の仕入れですからね。

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この画質で云うのもなんですが、狙い目は連休でも最初の方。

漁港で上がった地元産の海産物も仕入れの後は必ず冷凍されますが、冷凍した食材も日が経たなければより良い状態で食う事が出来ます。連休直前にはホテル側も客数を見込んだ仕入れをするので、どうせ食うなら最初の方が良いものがより多く喰える可能性が高いのです。

 

今回は以前利尻島に行った旅の帰りに入れなかった温泉に入るという目的で泊まりに行った羽幌温泉でしたが、年末に良い物が食えて大満足の年末になりました。

 

2020年は自分も宗谷岬行ってみるか。