137・伏白稲荷温泉(旧・陣川温泉)
温泉
施設外観。
元々陣川温泉という名称だったが、前オーナーが首を吊・・・ご逝去されたため、新しいオーナーの元で再スタートを切ったという色々といわく付きの温泉施設。
浴場写真は・・・公衆浴場なので無し!!
成分分析表
このスペックを見て温泉マニアがときめかない筈がないんですよ。
何故なら、単純泉ながらイオン型の硫化水素イオンが12.5mg/kgも溶けてるじゃないですか。一方で、ガス型の硫化水素イオンが無い。これは非常に珍しいタイプの硫黄泉です。これを見た時点で、色や浴感が大体想像できるようになったら一人前の温泉ソムリエやね。
概要
陣川エリアは五稜郭・・・じゃなくて、四稜郭とかいうマイナー史跡のさらに奥地にある住宅街です。地図上だとこのように市街地からはかなり離れた場所にある事が判りますね。
故に、観光客はまず来ないどころか、その存在すら知らないという温泉であります。そもそも名前変えて再開したのもごく最近ですからね。湯の川付近と違って標高も若干高いので、地熱もあまりありませんが、それでも泉温が28.1℃ある辺りは流石。
最初に書いた通り、元々ここは陣川温泉として経営していたそうですが、前オーナーがご逝去された事によって、経営者が変わってリニューアルしたという経緯がある温泉です。前オーナーも経営が苦しかったみたいですが、確かに場所が場所ですからねぇ。ワイの様な温泉マニア位しか狙って来ないような場所にあります。向かいのパークゴルフ場と同じ経営らしいので、まぁ地元民には利用しやすいのかもしれませんね。
総評
函館に唯一の硫黄泉があると聞いて前々から入りたいと思っていた温泉だが、先の事情で入れない状態が続いていたので、念願かなってようやく入れた温泉でした。
施設は出来たばかりで、ピカピカで云う事なし。
浴場には低温浴槽、高温浴槽、人工炭酸泉、水風呂、サウナと一通り揃っているが、何故か露天風呂はない模様。冬場のメンテを心配したのか、敢えて用意しなかったようですね。
泉質はアルカリ性の単純硫黄泉。先に書いた通り、イオン型の硫化水素が豊富な、稀有な温泉である。最初に気付くのは、やはり湯は透明ながら濁りは無く、しかし緑色がかった色調を呈している事である。
新潟の咲花温泉ほど鮮明な緑色ではないが、仄かに緑がかっている感じ。そして、やはり高温浴槽と低温浴槽とでは湯の色が異なるのである。加温が著しい高温浴槽では若干の白濁が生じていて、鮮やかなのはやはり低温浴槽の方だった。
肌触りにしても、やはり低温浴槽の方がヌルヌルツルツルとした触感が強い。この手のイオン型硫化水素泉は、やはり曝気・加温による劣化が著しいというわけやな。明らかに湯の状態は低温浴槽の方が良かった。
なるほど、同じ函館市内と言っても、ここの泉質は異質中の異質。ヌルツル系なので、市内の塩類泉のようにガッツリ決まる感じはないが、ゆるく長く入ってしっとりと硫黄を感じ取る温泉である。そもそも単純泉なので、普段ガッツリ塩類泉に慣らした市内の人間には少し物足りなく感じる浴感かもしれない。経営面で苦戦した背景には、地元民の泉質に対する嗜好も足かせになったのかもしれない。良い湯なんだけど、知らなきゃただのぬるい湯になっちゃうかー。
市内には高温の良泉があちこちに湧く函館界隈ですが、このような変化球の泉質も抱えている辺り、やはり面白いし、奥が深い。南茅部まで行けば豊富な硫化水素を含む白濁の大船温泉があるし、塩類泉は市内全域が対象。恵山にはアルミニウム豊富な酸性泉も出ているし、上ノ国にまで行けば炭酸泉もある。濁川はアブラ系だし、とにかく道南エリアは温泉のバリエーションが豊富なんですよね。
美食
函館といえばやはりこれですね。活イカ。コロナのせいで需要が落ちて値段が下がりまくりなの。イカ1杯で800円。やすぅい!!
頭部は生きて動いてますが、頼めば焼きにもしてくれます。
マグロやタコも旨し旨し。
特にマグロは、津軽海峡を挟んで大間も近い事もあってか、本当にいい品が流通しています。函館は美味い物が豊富やね。
あーあと忘れちゃいけませんね。鈴木牧場の牛乳は道内に於いて最強。
即ち、日本最強の牛乳です。
温泉のハシゴは当然なので、こいつは北美原温泉にも入りに行ったついでに飲みました。やはり北美原温泉は浸かるドラッグ。風呂上がりのこいつでシモからテッペンまでキマりまくりよ。もう気が狂う程、気持ちええんじゃ。
136・御宿温泉
温泉
今回宿泊した宿。大野荘さんです。民宿然としていますが、旅館です。
成分分析表
これは最初に入ったクアライフ御宿の温泉。日帰りで利用。
こちらは大野荘の温泉。恐らく自家源泉ではなく、この一帯の宿に流している集合源泉であると思われる。
2枚目。循環はないが、加水&加温&消毒あり。しかし大野荘の湯はあんまり消毒感は感じなかった。
概要
御宿って「OYADO」じゃないからね。
ONJUKU!だからね!!っと、左側に居る兄貴も背中で語ってますね。
御宿は千葉で最も美しいとされる浜があるそうで、月の砂漠とも呼ばれています。
砂漠・・・?鳥取砂丘と比べると砂漠感は薄れますが、流石にキレイな砂浜。しかもかなり広いの。ピークシーズンはここは毎年焦げ茶色のウェイ系トライブでビッチリ埋まるらしいのですが、今年はコロナで閑散としている筈なので、狙い目かもしれませんね。
金目鯛や伊勢海老など、伊豆半島と被る所の多い千葉県ですが、白い砂浜に関してはやはり千葉に軍配が上がりますね。まーでも新宿や渋谷方面から出てくる人にはやっぱしんどい距離いですけど。千葉駅から先の外房線は空いているので、千葉までの辛抱だ!!
総評
今回はクアハウスと大野荘の2か所の温泉に入りましたが、ポイントはどちらも豊富な炭酸水素イオンを含んだ重曹泉だという点です。この泡立ちはモール泉独特のとろみによるもの。炭酸水素イオンの濃度はクアハウスで約2300mg/kg、大野荘の源泉は1400mg/kgほど。どちらも成分総計では2000~3000mg/kg程度の温泉なので、溶存成分の大半が炭酸水素イオンというツルツル系温泉です。
濃度的にはクアハウスの方が濃く、大野荘の方も加水してあるため、ツルツル感で云えばクアハウスの方が一歩上という感じでした。しかしながら大野荘の方は加水ではありますが循環ではなく掛け捨て方式の給湯なので、湯の鮮度は大変良かった。お湯の色はどちらも写真の通り黒く、これも加水してある大野荘の方が若干薄い印象を受けた。この黒色は関東地方らしいモール質で、泉温が低いのも千葉っぽい。
御宿温泉は関東ではそう珍しいタイプの泉質では無いが、温泉名人の郡司先生も著書の中で推す程、ツルツル感は他のモール泉に比べると優れています。ロケーションも含めて、なかなか楽しめましたよ。
美食
もうほんとね、こういうところは旅館飯が最高なんですよ。
左上のから揚げは金目鯛ですし、
当然煮付けもつきます。
伊勢海老の鬼ガラ焼も付いた上に、朝食には伊勢海老の味噌汁も付きました。
しかもこれで1万ちょっとでいいんだから、安いのなんのよ。関東近郊でこの破格の安さ、ホント御宿っていい所です。まぁシーズンにもよるんでしょうが。
ちなみに千葉駅のビジホを朝早く出たので、時間が余りまくりで昼は勝浦を探検しておりました。見てください、この白ネギ、玉ネギ、青ネギの美しい彩を。汗だくになりながら街中を散策して、このクソ辛い勝浦タンタンメンを瓶ビールで流し込むわけです。それから電車で一駅、御宿に戻って塩を吹き始めたシャツを脱ぎ捨てて、温泉にドボン!というね。控えめに言って最&高。
なお、お土産は落花生羊羹にした模様。
御宿楽しかったー。
135・丸駒温泉
温泉
浴場の写真は摂れないので、休憩所バルコニーからの支笏湖の景色を撮影。
露天風呂の景色も大体こんな感じ。
成分分析書
二号井。内湯なのか露天なのかは不明だが、混ぜてあるかもね。
鉄分があるので茶色い滓が見られる。
一号井。こちらも二号井と似たような泉質だ。内湯か露天の湯だと思われる。
こちらが支笏湖に湧く地蔵岩源泉。内湯との違いは鉄分の差だが、こちらは支笏湖と一体化しているので、湖水の水位に左右される特殊な温泉。泉質が云々というよりも、湖の水質にも依存すると思われる温泉だ。
概要
温泉マニアの間ではそこそこに有名な丸駒温泉。近隣の支笏湖温泉と同一視される傾向があるが、直ぐ近くにある支笏湖温泉とは全く泉質が違う。
丸駒温泉は北海道内でも古い部類に入る温泉で、旅館の歴史もかなり古いです。
丸駒旅館は3つの自家源泉を持ち、日本秘湯を守る会の宿でもあります。
丸駒温泉は千歳市のふるさと納税で実現した「邪神ちゃんドロップキック」の2期アニメで、最終話として製作されたエピソードにてガチで社長と共に(市長も)出てきます。邪神ちゃんの中の人が千歳市出身って事に由来するのね。
中の人は歌もガチで上手いので、CHI☆TO☆SE愛歌を聴け!!
実際の支笏湖を観光する邪神ちゃん一行。
自宅から近いので早速聖地巡礼。まぁ、何度も来た事あるんですけどね・・・。
冬の氷濤祭りではこのような景色に様変わりします。北海道は冬の方が面白いんやで?
川側もなかなかいい雰囲気だが、写真だとなかなか伝わらないね。
泉質パワーアップした地蔵岩源泉がこれ。これはアニメ中のキャプションだが、ほぼこんな感じで湖と繋がっています。ロケーションは本当に素晴らしい。
総評
実は此処に入るのは2度目。前回来たのは4年くらい前かな・・・。
邪神ちゃんによる泉質パワーアップ効果を期待したかったところだが、この日は湖水の水位が低く、地蔵岩の湯は座って入るような有様でした。まぁここは温泉ではあるものの半分支笏湖みたいなものなので、温泉としての評価というよりはロケーションを楽しむ湯として利用して頂きたい。
温泉マニアとしての本命は内湯と一般露天で、内湯は宿泊客の好みに合わせるように温度を分けて3つの浴槽に分かれている。源泉は元が高温なので、加水による給湯だと思われるが、やはり高温泉が湯の鮮度が高い。
そして内湯に隣接した露天風呂だが、曝気するせいか濁りが強く、こちらは恐らく源泉100%の掛け流しだと思われる。鉄を感じさせる茶色い湯は、ツルツル感はなくキシキシとした肌触り。最近は近所の銭湯に傾倒していたせいか、浴後かなりの発汗があった。やはり銭湯とは違うわ。改めて温泉の効果を実感する。
成分自体はそれほど濃い湯ではないが、スペック以上に強い温泉力を感じるのは4年前も今回も同じだった。邪神ちゃんのアニメでは地蔵岩露天風呂推しだったが、泉質ガチ勢としてはこの内湯と一般露天風呂を推したい。マジで良い湯です。
美食
チップ!!(サクラマスヒメマス)
ふるさと納税作画比較用。
ヒメマスはサケ科ではあるがサケと違って河川型の魚なので、身のビジュアルはサーモンに似ているが、脂身は少なく大分お上品な味。回転寿司のサーモンのイメージで食べるとちょっと物足りない感じがするかもしれないが、魚の身の味が濃いので、トロに対して赤身を食べてるような感覚だ。
日本酒が欲しくなるねぇ。
134・ナウマン温泉
温泉
メイン浴槽。十勝エリアにしては珍しい透明なアルカリ性泉。
成分分析表
メインカメラ故障につき、引き続き雑写真で申し訳ない。
単純泉だが、水酸化物イオンとイオン型の硫化水素イオンが検出されている事に注目。
概要
ナウマンゾウに由来するナウマン温泉だが、立地もなかなかナウい所にあります。
実はこの時、太平洋側のナウマン温泉に対してスタート地点が日本海側の苫前温泉だったわけですが、ちょっと画像を紛失したので今回は割愛します。
少し北の帯広界隈は黒いモール泉が数多く湧出するわけですが、広大な農地の最中にあるこの忠類町の温泉は、実に美しい透明なアルカリ性泉が湧出しています。
道の駅の隣に併設されたこの施設ですが、中はこんな感じでなかなか美術館然としたオシャレな造りをしています。
部屋もこんな感じで清潔感があり、入口もバリアフリーとなかなかいい感じでした。
総評
脱衣所にあった温泉の解説資料。
こういう風に積極的に情報を公開していく姿勢は好感が持てる。
泉質はアルカリ性単純泉。成分分析表からも判る通り、なかなかのアルカリ性である。硫化水素イオンも含んでいる事から、実際のpH以上にツルツルとした肌触りの感じれる温泉だった。
しかし、元々成分の薄い温泉は劣化が早い傾向がある。上の表で書いてある通り、この温泉は給湯しながらの循環ろ過方式なので、温泉らしいツルツル感は保持されているものの、お湯の匂い等から湯の草臥れは否めないという印象であった。
だが先程も書いた通り、こういう風にお湯の供給方式を包み隠さず公開していく姿勢は温泉マニアとしては好感が持てる。理由が分かれば、多少の湯の草臥れも納得して入れるものぞ。
浴室は内湯、ジャグジー、サウナ、露天、水風呂も含めて必要なものは揃っているので、設備面は申し分なし。
いずれにしても、北海道内としてはレアリティの高い透明なアルカリ性泉。設備もきれいだし、温かい目で見守りたい温泉ですな。
美食
自撮りカメラで撮っているので、カメラ位置が定まってないので見切れてるんだよなぁ・・・。懐石風の旅館メシで、ステーキもあったよ。
うーん、見づらい。でも美味しかったですよ。
部屋のアテは苫前から十勝に移動する途中、層雲峡の上川大雪酒造で購入した秘蔵の一品。・・・と言いたいところだったのだが、移動時間が長すぎて草臥れて飲めずにそのままダウン。結局自宅に持って帰って飲みましたが、甘味が濃くてウマイ!!
酒米としては吟風の系譜にあたる「きたしずく」を使った酒との事ですが、繊細な口当たりでありながら米の甘みを強く感じれる酒でしたので、牡蠣とかに合いそうなお酒でしたね。
最近は北海道に限らず、各地で新しい酒米がどんどん出てきて日本酒界も面白くなってきていますので、コロナ等諸々の事情で旅行に行けない人は、通販で取り寄せて家で飲んだくれよう!!
133・羽幌温泉サンセットプラザ
温泉施設
施設外観
スマホのカメラが故障しているため、ロクな写真が取れないのはご容赦ください。
金がないので5Gのスマホが出たら買い換えます。
今回お邪魔した羽幌温泉は、昨年末(2019)の仕事納めの慰労一人旅で訪れた温泉であります。年の瀬という事であったが、まだ大晦日までは少し猶予があったのでちょうど漁協が仕事納めしたぐらいを狙いましたね。(その時期でないと魚がなくなる)
国道沿いからも目立つ所にある為、オロロンラインを走った人なら一度は見てるかもしれないホテルです。結構立派だけど、真冬は風雪の凄いエリアなので入口は海側にはない。
成分分析書
画質が悪いので申し訳ないが、やはり道北エリアは目立つ火山が無いためか、地熱がそれほどないようで、ここ羽幌温泉も源泉温度約31℃というスペック。
加温ではあるが、泉質は塩分が濃く充分な温熱効果ある。
アンモニウムイオンも検出されているが、天塩温泉のような強烈なアンモニア臭はなく、また豊富温泉から南下するごとに徐々に薄れていくアブラ臭も、初山別温泉よりも薄く感じた。ある意味で強烈な個性が取れて入りやすい泉質に収まっているとも言えよう。
概要
で、羽幌ってどこよ?そもそも羽幌とか読めねーよ!
という人もいると思うので、結構な広域地図でざっくりと場所を紹介。
羽幌(はぼろ)は札幌から石狩湾に出てオロロンラインを北上し、
増毛(ましけ)
→留萌(るもい)
→小平(おびら)
→苫前(とままえ)と通過したその先にある漁港です。
※サンセットプラザの名の通り夕日が見えるホテルですが、年末はこの有様よ。
うーん、この場末感。
羽幌エリアを初めての北海道ツーリングをするバイクのソロライダーの気分で表現するなら、小樽のフェリー乗り場から
「今日中に稚内に行くぞー!」
と意気込んで北上を開始し、留萌辺りでは
(まだ半分も来てねーのかよ!)
と活きのいい一人ツッコミが入るわけですが、
※こだいら・・・もとい小平(おびら)辺りだとまだ正気を保てる。
羽幌は更にそこからそこそこ北上した先にある町なので、走行距離も伸びて疲れも溜まり、
(あ、もう引き返せねぇな・・・)
と徐々に気持ちが弱くなり始めるエリアです。
このあと遠別、天塩を通過して、そしてやや内陸の幌延、豊富と抜けて稚内市内に入るわけですが、遠別過ぎて利尻島が見え始めた辺りで疲労と心身の冷え(夏でも寒い)と共に心が弱くなってしまい、
「やべぇよやべぇよ・・・エライ所に来ちまった・・・」
と急に不安に駆られてくるわけです。
何故北海道を走り回る本州のライダー達が異様に群れたがるのか、なんとなく解りますね?
・・・って何の話をしてるんだか。
まぁそれでも最近は道の駅も発達して、留萌を過ぎた後も苫前にも温泉があるし、ここ羽幌にも勿論ですが、この先の天塩にも豊富にも大変優れた温泉があるので、こまめな休憩も挟めて大分アクセスしやすくなっているかと思います。
夏に限らず、近年では毎年年末になると年越し宗谷岬キャンプをやるライダーが増えている(実際にこの時も結構な数のライダーが宗谷岬を目指していた)ので、2019年はまだ暖冬で大分マシでしたが、実際はもっと過酷なエリアですので、2020年の年末も宗谷岬に行こう!ってライダーがいたら「やめとけ」と忠告しときます。
まぁ、行くのはともかく1日で行こうとはせず、スケジュールをゆったりと組んで、あちらこちらで宿泊しながら無理せず行こうや!ということですね。
羽幌温泉ではマスコットの海老名愛ちゃんが待ってるぞ!
ちなみに私はバイクじゃなく車で士別から山越えのルートで苫前に入ったわけですが、マイナス8℃の新雪モコモコロードでバイクと違う意味で不安になりましたね。スノードリフト楽しかったけど。
総評
風呂場のレイアウトはこの通り。源泉掛け流しではなく加温放流循環方式。
浴場は一般的な設備で文句なし。内湯、白湯、水風呂、サウナ、露天と必要なものは大体揃っている。湯の鮮度的には内湯・露天とさほど差を感じなかったが、風雪の吹き付ける露天風呂の方が若干熱めにしてあったので個人的には露天風呂を推したい。
道北エリア特有の強塩化物泉であり、モールとは違う若干の濁りのあるお湯だった。浴後は塩類泉特有の芯まで熱が通る感覚があり、ここまで塩分が濃くなると循環でもさほど入浴効果には影響ないね。香りの面ではやはり若干の草臥れは感じたが。
地元向けでもあるのか、結構色々イベントも企画しているようなので、温泉と共にこういった催し物も楽しみに入りに行ってみたい温泉だなと思いました。(KONAMI感)
美食
メインカメラが故障しているのでろくな写真が無いのが申し訳ないのだが、
今回は仕事納めの慰労旅行という事で、海席コースという一番高いコースで晩飯を取りました。写真にあるように名産の甘海老からつぶ貝、地元産のエゾアワビにイクラまで完備の豪華刺身コースで、これ以外にも鍋物や天婦羅もつく何でもござれの豪華コースでした。
でもこれで2食付き14000円程度なので、安いもんです。なんといっても此処は日本海に面した漁港傍のホテルであり、地元の仕入れですからね。
この画質で云うのもなんですが、狙い目は連休でも最初の方。
漁港で上がった地元産の海産物も仕入れの後は必ず冷凍されますが、冷凍した食材も日が経たなければより良い状態で食う事が出来ます。連休直前にはホテル側も客数を見込んだ仕入れをするので、どうせ食うなら最初の方が良いものがより多く喰える可能性が高いのです。
今回は以前利尻島に行った旅の帰りに入れなかった温泉に入るという目的で泊まりに行った羽幌温泉でしたが、年末に良い物が食えて大満足の年末になりました。
2020年は自分も宗谷岬行ってみるか。
132・神代の湯
温泉
施設外観は撮らなかったのでなし。
浴室は内湯と露天風呂の各一つだが、とにかく泉質がスバラ。
成分分析書
ここは成分云々というよりも湯の鮮度と温度に着目すべき湯。
47.4℃は浴槽で適温になる為、加水無しでお湯が味わえるのが強み。
硫酸塩泉であるが、伊豆半島特有の火山性の地盤が湯を美しく磨き上げている。
概要
中伊豆にある神代の湯は伊豆スカイライン冷川ICの近くにあるマイナーお宿であるが、市街地からかなり入り組んだ路地を抜けるなど、かなりマニアックな場所にある。世間的にはマイナーながらなんやかんや東京からは近いので、東京界隈でも温泉好き界隈ではそこそこ知られてるかと思われます。
まー伊豆の秘湯という点では下田の観音温泉が世界的に有名になっていますが、この神代の湯は温泉美食倶楽部総帥・伊豆の海原雄山を自称するワイから見ても見劣りしない泉質を誇っています。
場所が場所だけになかなか行きにくい所ではありますが、宿の設備的にはハイクラスまでとはいかずともそこそこ高価格帯のお宿に分類される隠れ家宿です。
総評
ここの素晴らしい所はなんといっても湯の活きの良さと、その適温っぷり。
源泉は最初に述べた通り47.4℃で、浴槽に注がれると湧出口で大体43℃、浴槽では露天風呂で約40℃程度とリラックスするには最適の温度になっている。
伊豆半島の岩盤で磨かれた湯は有機物を感じさせるにおいが一切せず、とにかく清廉で爽やか。若干山奥にある為に環境音も静かな中、お湯が浴槽に注がれるチョロチョロという音がさらにその上質さを演出してくれる。
ちなみにこの湯屋は宿泊棟とは別棟となっており、小規模旅館という事もあり、浴場はこじんまりとしているが湯客でごった返す事もない。宿泊すればなおさらだが、日帰り入浴でも充分に贅沢な時間を享受する事が出来る。
この湯屋の良いところは内湯、露天とは別に温泉を用いたミストサウナも用意されている所だ。霧状の温泉を浴びながら静かに横たわる時間、特別な非日常を感じる事が出来るだろう。
純度の高い硫酸塩泉は潮気もあまり感じさせないので、海沿いの温泉に飽きた人にお勧めの一湯だ。
美食
今回はちょっとネタがないので、海老に関する小話を少し載せておく。
今回伊豆に来る際、新千歳空港でボタン海老を食べる機会があった。
それがこの写真。ボタン海老とイクラの併せ丼であるが、解凍海老ながらこれでも羽田空港内で食う解凍ボタン海老と比べてもまぁ普通にこっちが美味い。ただ、解凍海老は溶けた海老味噌から特有の生臭さが出るので、それを苦手とする人もいるかもしれませんね。
次に、道南・森町でワイがいつも食べてる飲み屋さんの活ボタン海老。
ボタン海老は解凍海老でも充分美味いのだが、活海老ともなるとさらにその食感や甘みの印象ががらりと変わってくる。
しかし、同じ活海老でも海老の疲れ方や状態によってその色に差異は出るようで、
最高級の活ボタン海老になると、この透明度になるわけです。
意外にまじまじと見比べる機会がないので何度も行く度に写真を撮ってて気づいたのだが、結構違いますよね、この透明度。何が原因なんだろう・・・気温?
2枚目と3枚目の写真は同じお店で、それぞれ違う季節で食べた活ボタン海老ですので、旬の食材というのはやはり食べる時期と鮮度が重要になってくるという事がよく解りますね。
確かに東京行けば金さえ出せば活ボタン海老も食べれるでしょうが、3枚目のような状態の海老は恐らく東京のお店で見つけるのはなかなか難しいのではないかと思うのです。ましてや、身崩れのしやすいウニになると尚更です。
まー私が言いたいのは、こんな風に美味い物っていうのは極力現地で食ってみないと本当に美味いかどうかが分かんないって事です。今まで最高だと思っていた食べ物の、さらにその上が現地食いだと発見できる可能性があるからです。
今は大インバウンド時代で、海外から日本食目当てで来る外人さんが多数いるわけですが、そんなブームも長くは続きまへん。
輸出やチェーン店の出店で同じ水準のものが海外でも食べれると思われてしまえば、わざわざ日本に足しげく通う人もいなくなってしまう事でしょう。
今回は後半・伊豆の温泉と無関係な記事になってしまいましたが、現地で体験するってのは何事にも代えがたい経験なんでっせ!というお話でした。
131・岩内温泉
温泉
今回泊まったお宿・岩内温泉「おかえりなさい」という宿。
日帰り温泉もやっています。
成分分析書
メインカメラが故障しているので自撮りカメラによる斜め撮り。
溶存物質はそこそこありますが、濁りもなく透明な温泉。王道を行く感じの塩化物泉ですが、硫酸イオンも炭酸水素イオンもぼちぼち含まれている点を忘れてはならない。
概要
札幌からの位置としてはこのようになりますが、札樽道から分かれる後志道が余市まで開通してくれたおかげで、あとは交通量の少ない国道5号線をのんびりドライブするだけであっという間に着いてしまいます。自宅から大体2時間弱で、かなり近くなりましたね。
実は昨今、積丹方面にやってくる観光客が増えた事もあって、小樽で渋滞、余市で渋滞と結構行きにくいイメージが多かったのですが、後志道の開通は小樽&余市の市街地をスルーできるので非常にありがたい。
また、地形からも解るように、岩内は山一つ越えるとニセコもあるので、岩内で宿泊し、ニセコ・留寿都経由で帰りにひとっ風呂浴びて定山渓から札幌に戻るという選択肢が出来たのもありがたい。
総評
北海道は道央部を中心にモール泉や濁り湯が多いので、時々こういった透明な温泉がとても恋しくなるものです。基本は塩類泉なので無味無臭ですが、微かな大地の香り、そして芯に伝わる温泉の良さは申し分なし。
塩分はそこそこあるが低張泉であり、舐めてもしょっぱさを感じる程ではない。故に重すぎず丁度良い感じの熱の湯であり、近くにスキー場もあるので、こうした優しい熱の湯はスキー上がりの冷え切った客にも大変良い効果をもたらすものと思われます。
この他にもサウナと水風呂、半露天岩風呂などが完備。
この旅館は夏と冬にそれぞれ1回ずつ利用しましたが、館内もきれいで部屋にもWi-Fiあるし、後述する晩御飯も美味しくて大変コスパが良いのでまた利用したい所存。
美食
晩飯は標準的な内容だが、お造りはイカ刺しオンリー。一見量が少ないように感じるが、このイカが結構美味いし食べでがあるのと、山ワサビでの提供がナイスよね。山ワサビはイカによく合う。
それと別にホッケもつきます。岩内~寿都は良質なホッケの産地としても有名なので、そらもうご満悦先輩よ。
こいつを地ビールで腹に流し込み・・・
夏はウニも別途予約で頼めます。(ムラサキウニのみ)
バフンウニではないが、積丹界隈のウニは非常に美味であるため、是非注文してもらいたい。ちなみに冬場は地元産のアワビを注文しました。1個1500円は安いっ!!
ちなみに行きは余市町内を通過するため、季節が合えば道中でこんな物も買って行けます。食後に部屋でつまんだのですが、もう夏に入りかけていてシーズン終わりだったので、少し傷んではいたが1パック300円。
温暖化の影響もあるのか、最近の北海道は結構なフルーツ王国です。
やっぱ美味いもん食うなら北海道ですわな!がはは!