20・君田温泉
温泉
突 然 の 広 島 県
「含二酸化炭素‐ナトリウム・カルシウム・マグネシウム‐炭酸水素・塩化物泉」
少し変わり種の泉質を誇る君田温泉。
成分分析書
中国地方らしく、源泉は冷たい。
概要
ぶっちゃけ最近できたと思われる中国山地の新興温泉に付き、地元民以外はあまり知られてないんじゃないかと思う温泉です。
ひとたび中国地方を離れれば、君田温泉と聞いて場所が思い浮かぶ方はまずいないでしょう。
場所は広島県の山奥、三次と庄原の境の方にある道の駅「ふぉれすと君田」になります。道の駅併設型の温泉施設です。
なんでこんな辺鄙な場所の温泉に行ったのかと言われれば、まぁ紆余曲折あるわけですが、広島産なんですよ私。地元の友人の提案でドライブを兼ねて行ってきました。
総評
中国地方は冷鉱泉、なかでも放射能泉(しかも薄い)が多く、山陰地方を除けばあまり温泉地として有名なところではありませんでした。
ここも「まぁーどーせ沸かした薄い放射能泉でしょ?」位にしか考えてなかったのですが、成分分析書を見てみてあらびっくり。
結構炭酸が多いお湯なんですね。
炭酸ガスとして1000mg/kgって含量は定義としてはギリギリ高濃度炭酸泉に分類される濃度であります。
とはいえ、源泉19℃の冷泉につき加温、まぁこのピカピカの設備上、塩素消毒と循環はしているのでしょうから、実際にどの程度の生きた炭酸が浴槽に届いているのかは不明でしたが、成分としては炭酸ガスとは別に溶存成分としての重曹も多く、弱酸性(pH6.4)の割にツルツルとした肌触りがあるなど、なかなか入っただけではその正体がつかみにくい風呂だったのを覚えています。
成分総計も地味に4500mg/kg程度あるんですね。
なかなか良い濃さです。
平日の昼間に行ったので、人がほとんどおらずガラガラで、のんびりとその湯を堪能する事が出来たわけですが、まぁ風呂上りに感じたあの心地よい火照りとけだるさは、やはり炭酸泉としてのポテンシャルをある程度発揮できているといっても過言ではないでしょう。
道の駅につき、狙って入りに行くような感じの温泉ではないでしょうが、設備も近代的でキレイですし、興味がある方はその炭酸泉特有のゆるーい浴感を確かめに行ってみては如何だろうか?
美食
(三次では何も食べなかったし、紹介できるような写真は)ないです。
もう広島を離れて随分長いですが、三次はワインが名産ですね・・・。
場所的にも辺鄙な山の中ですからね、蕎麦を喰うか、アユやヤマメを喰うかって所ですが、まぁこの辺は行った人々に開拓をお任せするって事で・・・。