118・ルルラン温泉
温泉
大浴場の様子。一見して湯が黒いのが分かる。
成分分析書
源泉49℃、動力揚湯であるが毎分400Lと湯量は豊富。
ふんだんに掛け流しされている。
概要
ルルラン温泉を有しているのはホテル・テレーノ気仙というビジホで、場所はちょうど標茶の市街地にあるホテルです。
旅館としての歴史は相当古いらしいのですが、恐らく温泉を後から掘りあてて温泉ホテルとして細々と経営を続けているようです。
風呂は日帰り入浴で地元の方にも公開しており、住宅街の中にある事もあってか、地元の人も結構入りに来ているようだ。朝風呂もやっており、早朝から地元客でにぎわう。
なお、深夜からは宿泊客専用の風呂として夜通し使えるようになる。
ちなみに標茶ってどんなところ?と聞かれたら、近隣にはこんな感じで野良タンチョウヅルがウロウロしているようなエリアです。独特の鳴き声を聞いた時に、あぁそういえばゴールデンカムイのアニメでアシリパさんが釧路湿原で歌ってたやつっぽい・・・仄かに特徴を捉えた歌がアイヌに伝承されている模様。
こればっかりは実際に行ってみないとわかんないよね。
総評
底知れぬこの黒さがこの標茶界隈に湧くモール泉の特徴。
が此処の姉妹温泉にあたるわけだが、あちらは自噴である事から、温泉の「格」という点ではやはり標茶温泉の方に軍配が上がる。あれは本当に素晴らしい。
とはいえ、このルルラン温泉も泉質的にはほぼ標茶温泉とは変わりないスペックのモール泉であり、こちらも標茶温泉同様に浴槽に座ると尻がツルっと滑って転びそうなほどのツルツル感のある良泉である。
これは露天風呂の入口付近の写真であるが、湯出口が過ぎ近くにある為、湯が泡立っているのが見受けられる。この泡立ちこそが湯の粘度を象徴していて、液中に有機物が含まれているモール泉の特徴と言ってもいいだろう。
標茶温泉に比べて敢えて利点を上げるとするならば、ルルラン温泉にはこの露天風呂があると云う点か。
この時期は夜になると外の気温はマイナス10℃を下回り、露天風呂は最高の温冷交代浴となる。濡らしたタオルを振ればあっという間にカッチンコッチン♂に凍り、遮蔽物のない平原に佇むこの施設から見る空は、まさしくプラネタリウム。敢えて照明を控え目にしてあるのもポイントが高い。
さて、浴感という意味ではやはりアルカリ性モール泉特有のツルツル感が最も印象的であり、美肌効果と浴後のコーティング効果が見込めるのが最大の利点と言えるでしょう。浴後は塩類泉程の火照りはないが、じっくり入れば芯まで温まる事の出来る温泉だ。
美食
素泊まりだったのでなし!