引っ越し旅行記・2日目~3日目
2日目の夜~3日目
1日目の夜中に小樽港を出たフェリーは、2日目の21:45分辺りに舞鶴港へ到着した。本来ならば到着した舞鶴で一泊して体調を整えてから動くべきなのだろうが、GOTOトラベルも中止になっているので、寝る為だけの一泊はやはりもったいない。
むしろ交通量の減る夜間を移動時間に費やした方が良いのではないか?高速代もケチれるし。・・・という事で、徹夜での移動を断行する。
フェリーから降りる直前の気温は5℃となっており、なんだ、北海道に比べたら暖かいじゃん?などと余裕をかましていたのですが・・・。
ルートとしてはこのような経路を想定。
ノンストップで行けば3時間だが、休みながら行くのでその倍くらいの時間を想定して移動する。
今年の大寒波はちょっと尋常ではなかったですね。
京都府内は雪こそなかったものの、綾部市の時点で気温マイナス7℃。
小樽より寒いってどういう事なの・・・。
それでも太平洋側に行けば気温は上がるかと思ったのですが、姫路を目前にしたこの辺りでの気温はマイナス9℃にまで到達。この辺りでは水道管が壊れた家庭も多かったのではないでしょうか。
そしてこの辺りで流石に体力の限界が来た。
激しい揺れのためにフェリーであまり深く寝れなかったというのもあるが、ずっと揺れる環境に身体を晒していたという事もあり、この時の私はというと、車から降りて歩くと足元がフワフワと揺れる、頭位回転性眩暈が発生していた。揺れの為に三半規管がぶっ壊れたんですね・・・。運転中はさほど気にならないんですが、歩くとフワフワする為、流石に危ないと判断して、24時間営業のマクドナルドで朝マックが始まるまで休憩。
そしてその後、近隣の朝風呂をやっている銭湯を狙って回転ダッシュで湯に浸かる事を決行。コロナ禍の中、体調悪そうな余所者は妙に警戒されているようだったので、早々に退散。
安心して眠れる場所として、姫路城前の地下駐車場をチョイス。
外よりも気温が高く、暖気した車の中で毛布をかぶればそれなりに眠る事が出来た。
到着したのが朝7時だったが、朝9時までここで眠る事にした。
毛布を持ってきておいて正解だった。まさか本州がこんなに寒いとは思わなかった。
そして冬晴れの姫路城である。とても珍しい減少らしいが、お堀が結氷している。
城を見学する前に動物園を散策。
唾吐いて来そうで怖かったが、アラジンチャンスゲット。コッカカ!
そういえば、舞鶴から姫路に来る途中で野生のホンドギツネにも遭遇。
北海道では野生のキタキツネは自宅付近でも見ていましたが、よく考えたらホンドギツネってキタキツネよりも警戒心が強いからほぼ見る事ないですよね。ある意味レアキャラです。
それから姫路城を観光です。この日は本当に天気が良くて、空気が澄んでいて最高の観光日和でした。政府もGOTOは一人旅に限りOKにすりゃいいのになぁ。団体で移動するからあかんのよ。一人だとほぼ会話ゼロやぞ。
姫路城は結構見所が多く、じっくり見て回るとマジで一日仕事になります。
詳細は割愛しますが、壁が白い間は見ときたいですね。
いやぁ、圧巻ですなぁ。
姫路城には日本最怖怪談の一つ、播州皿屋敷(江戸版では番町皿屋敷)のお菊さんの井戸があります。1まーい、2まーい...っていうアレです。多分ここがルーツなんじゃないかと思うのですが、
いざ実際にのぞき込むと結構ゾクッとするものがありますね。
まだ時折フェリー酔いのめまいがしていたので、危ない危ない。
その後、千姫に所縁の化粧櫓などを見学して城探索は終了。
この時点で時刻は正午を回っていたので、昼飯を摂る事にする。
昼は好古園内にある活水軒の姫御膳にしました。
アナゴ飯など地元の名産も摂れるし、少量ずつ品数が多いのはありがたいですな。
なにより店内のロケーションが素晴らしい。殆ど客もいなかったため、独り占めのような形で贅沢な空間を楽しむ事が出来た。
好古園は姫路城の入場券とセットで買えばかなり安く入れるので、利用しない手はないだろう。
昼食後と食後の散歩が出来たので、時刻は14時。流石に疲れているからもう寝たいといえば寝たかったのだが、ホテルのチェックインが15時なので、市内で服の補給に向かう。(旅の途中で古くなった肌着などを着捨てていくスタイルのため)
あとついでに市内のスーパー銭湯で軽く汗を流してくる。(本日2回目の風呂)
15時30分。
姫路市内のアパレルショップでいくつかの肌着を購入し、ホテルにチェキラ。
引き続き着る服や肌着をコインランドリーにかけ、しばし部屋で休憩。
17時位が死ぬほど眠かったが、洗濯物の回収まではまだ寝れない。あと晩飯もまだである。
18時、晩飯を取りに姫路駅周辺へ繰り出す。
兵庫といえば明石焼きやろ・・・。
と思って駅地下のフードコートで明石焼き(たこ焼き)を頼んだのだが、これ2人前も頼んだのはちょっと失敗だった。駅地下のフードコートなんて学生が腹を満たせればいいだけの代物しか出ないので、味はしょぼいが安くて腹が一杯になるという商品だったのである。まぁ2人前完食しましたけど。
いやいや、せっかく姫路に来たんだし、居酒屋くらいは寄らないと!と、既に割と腹一杯だったんだけど、仕切り直し。猥雑な飲み屋街の中にある粋な小料理屋で、鳥もつ煮込みと・・・
あん肝、漬物、姫路レンコンの天婦羅、だし巻き卵など、気合で注文。
どう考えても食い過ぎだが、炭水化物が無きゃセーフでしょ理論。
あん肝はやはり北海道など寒い海域の品と比べるとやや臭みがあったが、熱燗と併せる事で化けましたね。磯臭いのと日本酒は実は相性がいい。地物のレンコンはシャキシャキとして歯応えが良く、塩まぶすと味が濃くなり過ぎるので、漬物と一緒に食べると丁度良い塩梅であった。だし巻き卵も出汁文化らしさが出ていて非常に美味しかった。関西圏はやっぱ出汁が美味しいよね。実はこの他にも冷奴と1杯ほど焼酎の水割も飲んでいるのだが、これで3600円位だったので、安くてよい店であった。
そんなわけで、2日目~3日目はここで終了。
夜8時にはホテルに戻り、早々に就寝。
今回は温泉は無かったが、朝と夕で2ヶ所の銭湯に入った。
朝風呂のゆったりハウス。
夕風呂の花の湯。
ついでに言えば寝る前にもホテルの大浴場に入ったので、計3回の風呂。
徹夜でこれって、流石に身体に堪えますね・・・。
4日目に続きます。