95・見市温泉
温泉
施設外観。かなり年季の入った旅館だ。
内湯は浴槽一つ。御覧の通り、秘湯感のあるにごり湯。
見市川を望む露天風呂はロケーション抜群。
湯に浮遊しているのは埃ではなく明らかな湯の花。散り散りではあるが、膜のように湯の表面を覆っている。池田ラジウム鉱泉の湯溜めでも見たな、これ・・・。
カルシウム塩かな?
成分分析書
濃い目の塩化物泉であるが、炭酸水素イオンと400mg程度の炭酸ガスが含まれている。
概要
前回の熊石ひらたない温泉の近く。少し山に入った先にある温泉だが、恐らく相当なモノ好きじゃないと入りに来る事は無いだろう。
この川は見市(けんいち)川というらしい。
北海道らしく、森の中を緩やかに浅く流れているのが特徴。
水がキレイなんだな、これが。
総評
秘湯としてのレベルは非常に高い。というのも、そもそも「え?ここにあんの?」みたいな場所にあるので、狙って来ないとまず来ないような温泉。要するに秘湯。
浴槽は完全に源泉かけ流し。この日は完全に貸切だったためか、60℃の源泉が掛け流されている内湯はモノスゴイ温度に。気合を入れて加水せずどうにか入れたが、適宜水で埋めないと無理だねこれ・・・。
露天は空気で冷めていてまぁ入れる温度だったが、それでもかなり熱い。
塩分としては等張泉とまではいかないが、湯中に溜まった塩分が濃縮してスペック以上に高濃度の塩類泉のように感じた。これは上の湯温泉でも同じような現象が起きていた。ほったらかしの温泉ほど空気で冷やされて塩類が結晶化し、沈殿し、上澄みは流れて徐々に浴槽は濃くなっていく。
これだからほったらかしの源泉温泉は面白いんだよね。
浴後は思った以上に火照りが強い。やはり塩類泉としてはスペック以上の効果を持っている模様。微弱ではあるが炭酸泉であるという事も相まって、浴後は発汗が強く表れます。水風呂が無いので水シャワーを浴びて出たわけだが、しばらく川の景色を眺めながら何もしたくなくなった。
設備は内湯&露天というシンプルな構成で、まぁ風呂としては標準なのだが、施設が古いのと虫が多い場所なので、浴場周りの清掃はもうちょっと頑張ってもらいたかったかな・・・。
美食
せっかくこの辺に来たのだから、海のものを食べましょう。
海沿いを北上するとせたな町に入る。
フェリー乗り場を超えてしばらく北上すると、海岸沿いにこんな店があるのですが・・・ここでは海女さんが採ってきた貝類を直売している。
この店には食堂があって、なんと売り物の貝はその場で食える。
故に・・・
このようなものをその場で選んで食う事が出来るのだ。
せたなカレー(シーフード)もここで食う事が出来るわけだが、お勧めはこの写真のように、カレーと刺身を両方食う事である。左上がホタテ、右上が白つぶ。
貝類とカレーは異常に相性がいいので、刺身を食いながらシーフードカレー食うという一見アンバランスに見えるこのチョイスは実はベスト。
他にもウニ飯とかあるので、実際に見に来てみるとよいでしょう。
奥尻島と併せて観光するのがベスト。