温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

171・塚野鉱泉

温泉

f:id:sticknumber31:20210406214838j:plain

施設外観。相当歴史のある鉱泉らしく、湯屋にも趣がある。

 

成分分析表

f:id:sticknumber31:20210406215242j:plain

高濃度の炭酸ガス重曹成分を含むなど、泉質は申し分ないのだが、いかんせん湧出量が毎分4.7Lと少なく、加温によってかなり飛んでしまっているのが実体。

本来は温泉というよりは炭酸湧水のカテゴリに入るのかもしれないが、浴用で運用しているのは流石といいたい。

 

概要

f:id:sticknumber31:20210406215651j:plain

 大雑把な位置はこの辺。

大分市内から国道442号線沿いに南下すると、左手側に塚野鉱泉の看板があるので、そこを左折して程なく進むとある。近隣に大型ショッピングモールがあったり、国道210号付近までは普通に住宅街であるが、ちょっと入っただけで秘境の様な雰囲気になるのが面白い。

f:id:sticknumber31:20210406220032j:plain

駐車場からの景色はこんな感じ。登山口といった雰囲気だが、ぶっちゃけこの辺に何があるのかはよく知らない。温泉以外に興味がないので・・・。

f:id:sticknumber31:20210406220143j:plain

塚野鉱泉は山水荘という旅館が一軒だけ運営・管理している。

一見かなり古い旅館に見えるが、本館(左手前)、新館(左奥)、更に新しい新館(右手奥)と立て増しで徐々に近代化した旅館になっており、最初期の本館はおそらく今は使用されてないのではなかろうかと。

もっとも新しい建物に入湯料を払う場所があるので、そこにお金を入れて外来入浴となる。湯屋は中央の道の最奥にある。

 

総評

f:id:sticknumber31:20210406220608j:plain

浴場の様子。浴槽左の給水口から加温した源泉が出る仕組みだが、一度張った湯は基本そのまま。レバーをひねるとかなり熱々のお湯が注がれてくるので、裏手で加温して溜めてあるものと思われる。一応シャワーやボディソープ・シャンプー位まではある。

 

f:id:sticknumber31:20210406220828j:plain

お湯の色はこの通り微かに白く濁っている。これは硫黄系の成分由来の濁りではなく、加温された事で重曹炭酸ガスなどから生じた微細な泡ではなかろうかと推測する。成分分析表を見る限り重曹成分の主張が強そうに感じるが、入ってみるとそれほどツルツルした感じはなく、むしろ芯まで熱が通る塩類泉の特徴が勝る。お湯の匂いには鉄臭さを含んだ独特の金気臭があり、複数のミネラル成分が含まれている事を感じさせる。

 

浴後は身体から結構な発汗があり、塩類泉としてはかなり優秀な印象を受けた。

加温湯ではあるが、霊泉と呼ばれるだけの事はある。

 

余談ではあるが、入って来るなり身体を洗わずにいきなり浴槽にドボンしておいて、そのままお湯の熱さに驚いて半かがみ状態で硬直するという間抜けなジジイに遭遇するなどしたので、利用者のマナー向上が求められる。

かけ湯くらいしろよアホ!

 

美食

近隣の複合商業施設(わさだタウン)で銀だこ食おうとしたけど無茶苦茶混んでたので何も食べれず。今回は掲載無し。