92・花園温泉
温泉
湯の川温泉が観光客向けの温泉だとするなら、ここは函館市内に燦然と輝くもう一つの大衆温泉。浴場は銭湯につき撮影せず。
成分分析書
二号井。The・等張泉。
パワーストーンの湯・・・?こちらも等張泉。
名称はともかく、この大衆浴場は二つの源泉と二つの浴場を持つ異色の温泉である。
概要
花園温泉は函館市内の産業道路沿いにある温泉で、湯の川温泉と目と鼻の先にある温泉だが、泉質に於いては見た目からして湯の川温泉とは異なる。
この温泉は早朝の風呂から始まり、夜は深夜まで営業するという超絶庶民スタイルの経営をしている。しかも源泉を二つ持っており、二つの浴場を持つハイブリッドスタイル。
早朝はパワーストーンの湯、昼からは二号井が御開帳され、400円少々の金で自由に二つの浴場を自由に堪能する事が出来るのだ!何と太っ腹な・・・。
館内には昔ながらのカフェパーラーがあって、地元の爺さん婆さん達の交流の場ともなっている。しかも野菜や総菜の販売の他、牛乳も山川牧場と鈴木牧場の両銘柄の低温殺菌牛乳が置いてあるのだ。まさに完璧な庶民の温泉銭湯。
湯の川温泉だけ行ってこの温泉を知らずして帰るのは非常に惜しいね。
余談ですがここの温泉、冬季は敷地内の池の凍結防止に温泉(恐らく加水の)を流しているのだが、この鯉はまさにその温泉を頭から浴びに来ているの図。
はぇ~すっごい気持ちよさそう。
総評
ここは二つの浴場と二つの源泉を持つ施設である。
写真はないが、実際に両方入ってみるとどちらもかなり広い。
いずれも同じつくりをしており、入口から奥に向けて整然と並んだカラン道を抜けると、中温湯、高温湯、ジャグジーなどの浴槽がある。
中温湯と言っても侮るなかれ。函館の庶民風呂たるこの花園温泉は中温でもしっかり44℃近くある。温泉慣れしていない普通の人からしたら充分熱いレベルである。
露天風呂に向かう途中に水風呂とサウナ室があり、サウナ室の前には氷が用意されていて、これを口に含みながらサウナに入る事が出来る。達人向けですね・・・。
水風呂は流しっぱなしの井戸水。キンキンに冷えたこの水風呂はかなりハイレベルのサウナ―達にも好評で、恐らく本州のサウナ―達もきっと満足できるクオリティだろう。
さて、肝心の温泉の評価に戻る。
ここは二つの源泉を持つが成分的にかなり似通っていて、体感的にもほぼ差がない。
湯の色は若干濁りのある緑色で、これは恐らく揚水停止してしばらく間をおけば徐々に濃くなり、茶色い色に変わっていくものと思われる。昭和温泉や富岡温泉と非常に近い泉質のように感じた。
ファーストインプレッションでピーナッツだったらクリっと握ってタップタイム。
まず最初…第一印象はとても熱いと云う事だ。
ガツンと芯まで響き渡るこの熱さは、等張泉だからこそ入浴が可能になっているといっても過言ではないだろう。中温浴槽でも44℃近い温度に設定されているため、高温浴槽は46℃前後、場合によっては47℃に達する日もある。
普通に考えれば人間の入れる温度の限界点に近い熱さなのだが、どういう訳かこの風呂は入れてしまう。これは人間の血液とほぼ同じ塩分濃度を持つ等張泉だからこその事だと、私は考えている。浸透圧に差があればそれだけ皮膚には刺激になるからね・・・。
この花園温泉はバランスという点において、濃すぎず薄すぎず、塩化物泉として本来の熱い湯を楽しむ為には完璧な温泉だと思われる。泉質面ではこの近辺界隈の温泉とそれほど差は無いのだが、二つの浴場を持っていて飽きない設備となっている点や、間口の広さなどを評価した。個人的にはコンパクトにまとまった北美原温泉が好きだが、時にはあれもこれも試したい日もあるし、特にガッツリ熱い湯に入りたい日にはやはりここは北美原温泉の一歩先を行く温泉なのである。
美食
カロリーの暴力を喰らえ!!
ヒャッハー!ラッキーピエロのチーズオムライスだぁー!
これ一つに卵4個くらい使ってるらしいぜぇ~!?