43・川湯温泉
温泉
公共浴場の施設外観。ボロ湯好きのマニアの心を揺さぶるようなオーラを放っている。
利用者がいたので内部の写真は無し。カランも古いため、設備に拘る人は近隣のホテルなどを使うとよいだろう。
設備に拘る人はここのお風呂を使うとよいだろう。
露天、水風呂、サウナなど一通りの設備が揃っています。泉質は同じ。
成分分析書
源泉44.2℃!自噴!pH1.8!
素敵なスペックです。この辺は水を掘るよりも温泉の方が先に出る地質なのです。
概要
川湯温泉・・・道東では阿寒湖温泉と並んで最大規模の温泉となります。
硫黄山を中心としたこの特異な地形は、北海道の中でも有珠山~樽前山と並んで最も活発な火山帯であると云えます。川湯温泉は1mも土を掘れば温泉が出るという特殊な地形らしく、開拓時代から温泉地として栄えていたようです。
参考文献。
川湯エコミュージアムセンターはなかなか面白いので見学しよう。
温泉はあったけど、土が酸性で作物が育たず、開拓民の人々も苦労したようです。
pHと釘の細り具合をみれば一目瞭然ですね。
硫黄山周辺でもこれだけ泉質が違うので、屈斜路湖周辺は温泉のデパートみたいな土地なんですよ。
街の中心部には温泉神社もある。アイヌの人々とよく習合したもんだよなぁ。
手水も温泉。
神社の境内にSUMOの土俵があるのが最大の特徴。
北海道は数多くの横綱を輩出しており、川湯温泉は昭和の大横綱・大鵬が幼少期を過ごした町だという事で、神社にも土俵が整備されたんですな。
日本のSUMOは度々こうした各地の神事とも絡むので、海外勢の横綱もそういった側面をもっと理解をしてほしいよね。いや、むしろ海外にも横綱出身地には土俵を作ったらいいんじゃないでしょうかね?
川湯温泉ではその名の通り、川が湯で白く濁っています。
町の中心にある川には、各ホテルなどから排出された温泉が流れ込んでいるのです。
幽玄の街って感じね。
公園内には足湯もあり、雰囲気を醸し出しています。
冬は素敵だろうね。
湯と共に生きてきた川湯らしい石碑。
総評
温泉のスペックとして、先に乗せた写真にもある通り、この川湯温泉は周囲の摩周や阿寒湖温泉と比べ、酸性度と硫黄分で突出した含有量を含んでおり、最も強力な湯である事がわかります。
pH1台の湯は秋田の玉川温泉や草津の源泉と並んで国内トップクラスの酸性度で、源泉温度も44℃と適温であるため、掛流しの湯が何処のホテルでも堪能する事が出来ます。
ただこの温泉は酸性が強すぎる為か、あまり沢山掘りすぎると環境面で負荷が大きいのでしょう、源泉自体は集中管理のようです。負荷が強い湯であるため、ホテルによっては50%に薄めた浴槽も用意してあるようですね。
浴感はピリピリとした強い酸性で、とにかく熱い!(特に公共浴場)
私が入った時は若い観光客の兄ちゃんが来ていましたが、熱すぎる為に源泉浴槽への入浴は断念したようです。
あぁん?だらしねぇな?
美食
川湯・味楽寿司の寿司です。
厚岸の牡蠣酢に・・・
予約して毛ガニなども頂きました。
海からは結構離れてるんですが、温泉街がある為か海産物の流通はしっかりしているようですね。
温泉街は阿寒と違って割とひっそりしているので、もっと活気が出ればいいなと思いますな。