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温泉美食倶楽部活動報告書

元・伊豆の海原雄山です

9・三内温泉

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施設全景

 

成分分析書

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概要

温泉といえば白い湯・・・というイメージを持つ方も多いでしょうが、白い硫黄泉というのは大体が人里離れた山奥の方にあって、なかなか市街地からはアクセスが難しいところにしかない・・・というのは温泉マニアの間でも定説でありますが、イチイチ泉質の優れた湯の湧く青森県では、なんと市内に白い湯の湧く温泉があります。

しかも新青森駅の近くで、三内丸山遺跡のすぐ傍。

その名も三内温泉である。

 

さんないヘルスセンターとかいう近代的な名前の割に酷く時の流れを感じさせる草臥れたこの温泉施設は、市内から車で約10分という立地でありながら、裏手に墓地が広がっている事もあってか、かなりのカルト感を醸し出しており、マニア向けの温泉である事はまず間違いない。

 

利用者の殆どはやはり地元民であったが、青森市民である私の友人はその存在すら知らなかった。

 

総評

建物に入る前からまず最初に感じるのが、この強い硫化水素臭である。

 

それもそのはずで、溶存硫化水素イオンで16.3mg/kg、ガス成分としても5.7mg/kgもの硫黄分が溶けており、これらの両者は併せて2mg/kg以上あれば硫黄泉を名乗れるのであるからして、実に基準値の20倍近い濃さの硫化水素が溶けている温泉なのである。

 

濃い硫黄泉に浸ったあと、数日は服や身体に温泉の匂いが残った経験をした事はないだろうか?硫化水素はそれくらい体内への浸透性が高く、温泉成分の中でも特に薬理効果が高い成分として知られている。

 

硫黄原子というのは細胞内外各所にそれ自身と同時に水分子を引き込む作用を持っているため、この湯の特徴としては高い保湿効果と同時に、細胞レベルでの強い身体的な負担がある湯である事は間違いない。

 

また、それに加えて成分総計は12628mg/kgと、三内温泉は非常に濃い温泉である。主にナトリウムイオンと塩素イオンがその大半を占める塩化物泉であるが、これだけ濃いと生理食塩水の約1.25倍の重さがあり、静水圧としても身体に強い圧がかかっていると同時に、硫黄の保湿効果以上に、浸透圧により体中から水分が抜ける方が優位になっている事を忘れてはならないだろう。

 

pHこそ7.5とほぼ中性であるが、泉温は46℃もあり、成分上は含硫黄の高張性・高温泉であり、簡単に言えばこの三内温泉は、「強く・重く・熱い湯」でなのである。

 

さて、浴場の評価であるが、泉温も非常に高く、加水する必要がない事から、ドバドバと掛け流しされているのは大変すばらしいものの、成分の濃すぎる湯ほどメンテナンスには大変苦労するものであり、ここもその維持には大変苦労されているようである。

 

浴室の壁はその濃い硫黄分が作り出した大量の白い湯の花や、硫化鉄?なのか黒く染まっている部分もあり、浴槽内には草津の湯畑で見たような感じの謎の藻が生えていたりと、お世辞にも綺麗な浴場とは言い難い雰囲気を醸し出していた。

 

正直な話、衛生面的にちょっと不安の残る印象の浴場であったが、おおよそ微生物が快適に増殖できるような泉質ではないのだろうし、毎日湯の交換はして掃除もしているのだろうから、ま、多少はね?といった所なのだろう。

 

少なくとも、上級者向けの温泉である事は間違いない。

 

美食

三内丸山遺跡付近はとりわけ飲食街があるような所ではないのだが、近くにある新青森駅の1階フロアは土産売り場として非常に大規模で積極的な展開をしており、一人の旅人として、買い物が楽しくなるような、非常に好感が持てる空間となっている。

 

お土産の他にも飲食をする場もしっかりとあるため、駅弁を買って電車内で食うもよし、電車が来るまで海鮮丼や寿司を食うのもよし、旅の終わりにも有意義な時間を過ごす事ができるだろう。

 

せっかくの開通記念日にクッソ小規模の土産屋と弁当屋しか用意できなかった新函館北斗駅は悔い改めて、どうぞ。

 

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