107・定山渓温泉
温泉
ここにきてまさかの王道。
定山渓温泉屈指の高級ホテル、第一ホテル翠山亭です。
メイン浴場。まったく人のいない時間にチェックインしたので、このように貸切状態でした。やったぜ。
露天には超ぬるめに設定されたジャグジー。極楽過ぎていつまででも入っていられるね。
ちなみに高級ホテルなので、部屋にも温泉が引かれています。
一人静かに源泉そのものを味わうならここでも良いかもしれない。
今回このホテルを選んだのには一つの理由があって、泉質ガチ勢としては泉質ガチの温泉に入らないと気が済まない。
定山渓は利用者が多い分加水の温泉が多いわけですが、この第一ホテル翠山亭に泊まると、離れにある森乃湯という源泉かけ流しの小浴場が利用できるわけです。
森の湯には露天風呂もあって、ここも内湯同様完全加水無しの源泉掛け流し。
透明なように見えますが、少し黄色っぽく濁ってるんです。
足元の十字にクロスした給湯口から極少量、足元給湯されています。
森の湯は洗い場僅か4席の小規模浴槽。
ウエルカムドリンクもつくので、早めにチェックインして堪能しよう。
成分分析書
攻守ともにバランスの取れた成分。重曹を含んでいる辺りがやはり北海道らしい。
概要
定山渓って実は札幌市内なんですよね。
北海道内外にも有名なこの定山渓温泉ですが、関東圏で例えると云わば箱根・・・札幌の奥座敷的な温泉地の様相を呈しています。
いずれも高級志向の温泉旅館が数多く軒を連ねており、しかしそれ故に登別のように源泉をドバドバ流しっぱなしているホテルは殆どありません。
定山渓最古と呼ばれる鹿の湯ホテルも一般大浴場ではその設備の広さから加水無しの供給は難しいようで、以前と印象が大きく変わっていたのを覚えています。
まぁ温泉は浸かる以外にも色々と使い道がありますからね・・・。
幻想的な公園や足湯は外国人観光客にも人気でした。
総評
泉質ガチ勢という意味での評価をすると、定山渓温泉の源泉はそれほど個性の強い湯ではないので、基本的には宿泊施設の提供するサービスを如何に堪能するかがその楽しみの分かれ道となるでしょう。
云わば都会の人向けの温泉であり、細い源泉をわざわざ少量フローして手間のかかる源泉掛け流しを提供しているこの高級ホテルは、それ自体が付加価値であると言える。
泉質ガチ勢としての真っ直ぐな評価としては、やはり混合泉での提供であるが故、それが源泉掛け流しであったとしても湯のこなれ感、草臥れ感を感じてしまう。
直ぐ奥にある豊平峡温泉とは似て非なる泉質で、水脈の問題なのか定山渓温泉は総じて薄い印象を受ける。泉質としては留寿都温泉に近いイメージであるが、あちらほど黄色くない辺りはやはり川の渓谷沿いに湧く温泉だからだろうか?言い方にもよるだろうが、薄いというよりも上品と評した方が良いかもしれない。
ロケーションなどは申し分なしだが、箱根同様に国道が近くを走る関係で、静かかどうかといわれると別段そうでもないような気がした。
施設そのものはマジで申し分なし。
複数の浴場にサウナ、水風呂、露天ジャグジー、総合的に浴場として極楽でした。
美食
高級ホテルの晩飯という事で、ワクワクしながら晩飯に臨む。
そして前菜に蕎麦が出るという変化球。おっとぉ?
小物ではあるが、つぶ貝を出すのは北海道らしい。これは青つぶかな。
刺身。しかし道南で散々活ボタン海老とか食って来たからなー。
鍋物。これはポイント高かった。やっぱ鍋はいいもんですねー。
焼き物。鶏肉を塩とワサビで提供する辺りが渋い。ジャガイモはインカでしたな。
このあとご飯ものが提供され、鍋がおじやに変化します。
そして〆のプリンへとつながる。
流石に高級ホテルというだけあって、エレガントな時間を堪能する事が出来た。
メニュー一覧。
いかがでしょうかね?
温泉旅行といえばやはりこういうのが醍醐味かもしれません。
札幌民は定山渓温泉ってあまり泊まりに行かないので、たまにはこういうのも良いですね。