29・有馬温泉(金泉・銀泉)
温泉
云わずと知れた関西の名湯・有馬温泉。今回入浴したのはこの天神源泉。
金泉は他にもいくつかの源泉があり、上の写真は御所源泉という。施設によって異なる源泉を使っていたり、混合泉だったりすると思われる。
歴史が古いが故に、枯れてしまった源泉もちらほら。
あ、でもこの源泉は直ぐ近くで再度掘り♂当てられたようです。
そしてこれが唯一確認できた炭酸泉・銀泉であるが・・・。銀泉はもう殆ど枯れてしまっており、恐らく浸かれるレベルの湧出量はない模様。
成分分析書
すいません。なにぶん昔の事なので写真が残ってないです。
あまりに有名な源泉につき、ググればいくらでも出てきますのでそちらを参考にしてください。
概要
写真が残ってないので、ほぼ文章での紹介となります。
もうだいぶん昔の話ですが、この時泊まったのは上大坊という由緒ある古宿です。
天神源泉からお湯を自然冷却で直に浴槽まで引いているので、有馬温泉を知る上でガチの温泉が味わえる稀有な旅館となります。
天神源泉のスペックとしては・・・
高温・含鉄・ナトリウム‐塩化物強塩泉。成分総計62.1g/kg。
これは体液の実に約8倍近い濃さで、恐らく開かれた公衆浴場としては世界一の濃度を誇る源泉かと思われます。
それもその筈で、有馬温泉の金泉は日本国内のあらゆる温泉の中でも特異な立ち位置にいる温泉なのです。
日本の温泉の大半は単純泉か塩化物泉です。
水源の大半は海水か河川・湖水に依存し、熱は火山脈による地熱・・・即ち、火山型温泉に属します。
ところが、有馬温泉に限って言えば水源が海水や湖沼によるものではなく、地下深くマントルに近い部分の、プレート内に沈み込んだ石の中にある僅かな水分子であると云われています。
超高圧の地盤の中の、極僅かな水分が水源である事から、この温泉の濃度は海水の二倍近い強烈な濃さとなっているのです。
このタイプの温泉は有馬型温泉と呼ばれ、他に発見された例が非常に少ないのです。
この有馬温泉が如何に珍しい存在なのかを物語っていますね。
総評
上大坊の浴場には通常の白湯と源泉を直に引き込んだ温泉浴槽の二つが用意されています。
前述の通り、源泉は近くにある天神源泉から直に引き込まれています。
源泉は浴場に辿り着くと竹筒の上を少しずつ垂らす形で空冷給湯されているわけですが、源泉温度が98.2℃もあるため、浴槽はものすごく熱いです。
モノ凄く熱い上に体液の8倍近い重さを持つお湯であるからして、入浴しているだけで息苦しくなってくるような・・・そんな強烈な温泉であります。明らかにお年寄り向きじゃありません。虚弱児も入浴は避けた方が良いでしょう。
成分の大半は塩ですが、鉄やら他のミネラルも他のどの温泉とも比較にならないほど多く溶けているため、濃すぎてこれもう解んねぇな・・・って感じの泉質です。
味はとにかくしょっぱい。
その湯の恩恵を得るには相当な忍耐力と体力が必要という諸刃の湯なので、まぁDBで例えるなら超神水のようなお湯だと思ってもらえると良いかも。
そういえば温泉街の少し外れに温泉病院がありましたね・・・あっ(察し)
(頑張って長湯しても)ご褒美(仙豆)は無いんだぞぉ?
あーあと、銀泉なんですが・・・。
有馬温泉街には「銀の湯」という日帰り入浴施設がありまして、こちらに入った感想を一つ。
ジャグジーやんけ・・・。
違うだろぉ!
※炭酸泉の主成分である炭酸ガスは、湯の撹拌や加温でサクッと抜けてしまいます。
潤沢な銀泉をそのまま提供する施設はもう・・・ないんやな・・・。
美食
明石焼き・・・ではなく、有馬焼です。
明石焼きみたいなもんですが、中にはタコと山椒の実が入っており、ピリリとした後味が魅力的。
温泉街の目立つところで売っており、湯上りにも最適!
有馬サイダーと一緒に頂きましょう。
本当は旅館の晩飯で神戸牛のすき焼きフルコースを食べたんですが、写真を取り忘れていたので割愛しました。すいません!許してください!何でもしますから!(何でもするとは言っていない)