温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

105・よもぎ温泉

温泉

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施設外観。ちょっとした道の駅っぽい雰囲気ある。

そこそこ利用者のいる浴場につき、浴場の写真は撮れず。

 

成分分析書

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ドストレートな強塩化物泉。スペック的にはほぼ海水かな。

 

概要

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青森温泉強化合宿を決めた時の初日3連湯目の温泉です。

青森市内から津軽半島を北上し、蓬田村って所に湧く地域住民向けの温泉。

国道沿いに走っていくと看板があるのでまぁ分かりやすいです。

冬はエライ吹雪いてそうな所ですけどね・・・。

 

総評

この日は単純泉単純泉と入って〆の強塩化物泉となったわけですが、お陰ですっかり風呂上りに強塩化物泉特有のぐったり感を味わう事が出来た温泉でした。

 

えー、浴場は標準的な装備で、ボロ系ではなくちゃんとした公共浴場です。

源泉は39℃で間違いなく若干の加温はあるでしょう。

公共浴場として循環も加水も塩素消毒もされているわけですが、ちゃんとそこはこだわりとして源泉100%の浴槽も用意されていました。

 

源泉浴槽は他の内湯と違って強い緑がかった湯で、強烈な塩味とアルカリ性泉とは違う不思議なとろみが特徴的でした。緑色っぽいのは若干のモール質があるからでしょうかね。それほど熱めにはされてなかったですが、風呂上りは恐ろしく汗が吹き出します。やはり強塩化物泉は熱の湯と称されるだけの事はありますね。

 

浴場は広めの内湯浴槽のほか、前述の源泉浴槽、サウナ、水風呂と一通りの設備が揃ってました。ただ、露天風呂は無かったようで、まぁ風雪の強い地域だからそこは仕方がないのかもしれない。

 

泉質が申し分ないのとちゃんと源泉浴槽を用意してあるという点で、個人的には総評価は高い。

 

美食

この時は直ぐに引き返してしまったので何も食べてないです。

104・登別カルルス温泉

温泉

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施設外観。この時お邪魔したのは鈴木旅館さん。

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有生温泉というのが旧名なのか?

何故か浴場の写真は残ってなかったのでここまで。

 

成分分析書

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少し見えづらいけど、正統派の高温単純泉

北海道にはこういうのが少ないんだよね。

 

概要

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位置的にはさながら奥登別温泉といったところか。

カルルスは泉質の強い登別に対してとても柔らかな湯であり、上がり湯にするにはうってつけであろう。

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由来。ラジウム含まれてたんすね。

縁起ものらしいです。縁起物って意味で象徴的なのが・・・

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この亀吉の存在。まぁ長寿な亀は縁起が良いと云いますからね・・・

 

総評

前述の通り非常に柔らかな泉質を持つカルルス温泉

単純泉でありながらその温度はいい具合の46℃であり、浴場では丁度入浴に適した44℃程度で配湯されている。

浴槽は温度別に分けられていて、44℃がきつい人でも入りやすい浴槽もある。

 

掛け流しであり、常時給湯型の温泉。

単純泉だがアルカリは強くなく、とろみは殆どない。

給湯に関しては詳細なルートを見たわけでないので何とも言えんが、少し湯がこなれた感じがあったので、源泉直ではなく一度何処かに貯めてから放流しているのではないかと思われる。

 

それでも常時かけ流しのこの温泉は充分な鮮度があり、ザンブと浸かれば「あぁこれだよこれ!」という単純泉の良さが十分に伝わってくるだろう。

 

美食

旅館食を頂いたんですが写真が無かった為今回は掲載無し。

103・天然温泉・緑の湯(札幌市)

温泉

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中は撮れなかったので風呂場の入り口だけ。少し緑がかった恐らくモール泉。

設備はやや古めかしいが、札幌にしては珍しい温泉銭湯。

地方と比べると少し料金は高いが、その分比較的空いていて安心できる。

 

成分分析書

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詳細な掲示が無かったんでこれのみ。詳細は不明。

恐らく元々薄いか、或いは加水で埋めているんだろうけども、塩味は殆どしない。

 

概要

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札幌市の住宅街の中にありながら、何故か湧出している天然温泉。

由来は不明なのだが、結構昔から地元民に親しまれてきたと思われる。意外に知らない人も多いようで、週末でもそれほど混雑していないのが個人的に気に入っている。

 

入浴料は確か800円位したような気がするのだが、時々イベントで安く入れたりする。館内は古めかしいゲームコーナーや野菜なんかが売られていて、まぁお年寄りの憩いの場という感じかな。食堂もあって休憩も取れるようになってます。

 

総評

間違いなく加水&加温と思われる温泉はその名の通り少し緑がかって見える。露天風呂は比較的源泉割合が高いか?お湯は若干土の匂いがして、確かに温泉ぽい雰囲気はある。

舐めても塩味はほとんど感じないが、微かに塩っぽさがあると云えばあるかも。

 

浴後の保温効果は普通の湯とそれほど差が出る様なものではないと思ったが、真湯に比べてアルカリ性泉なので肌への刺激はマイルドかな。

浴感は確かに普通の銭湯とは違うので、ある程度温泉に慣れてきた人ならなるほどな、と感じれる温泉かと思います。

 

美食

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最近ススキノに飲みに出ると「根室食堂でええか」となる事が増えました。

というのもチェーン店のため敬遠されているためか、はたまた従業員が外国人ばっかりなのが受けが悪いのか、ピーク時間をずらせばあんまり混んでないというのと、ほぼ朝まで営業しているのでいつでもフラッと飲みに入れるのです。

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それでいて仕入れはちゃんと道東の食材を一括購入しているので、下手に冒険して玄人的な店で食べるよりも相当安い値段で食う事が出来る。(厚岸の牡蠣酢)

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高級魚とされる八角の刺身も、かなりリーズナブルな値段で提供されていた。

脂が旨いのよこれ・・・。

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定番のサーモン刺しもこのデカさ。サイズの割に安い。

これには地元札幌の友人もご満悦。

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本州から観光に来た人は意外に北寄貝を食べた事が無い人が多いと思う訳だが、北寄貝だけは是非ともバター焼きで食べて戴きたいのよね。この貝殻に出た貝出汁とバターの旨味はマジで病みつきになる。

 

さぁそして飲んだ後ですが当然・・・

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ラーメンですよね。〆のラーメンはススキノの流儀。

しかし札幌ラーメンって何処の店もガッツリこってり系で結構胃にダメージがデカい。結構飲んだ後だと尚更ですよね。

そこで紹介したいのがこの意識高い系ラーメンあさつゆ。

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脂ゴッテゴテのラーメンが凌ぎを削るススキノに於いてまさかのシジミ系ラーメン。

盛り付け方も意識高い。

 

あっさり系のこの貝出汁スープはまさに飲んだ後の〆にうってつけの軽さで、コシのある麺との相性も抜群だ。チャーシューの代わりにカモ肉?のロースト的なのが使われていて、極限まで脂を削った仕様になっている。

 

こってり感が欲しい人の為に少量のバターを出してくれるところも意識が高く、この店は最近自分の中で評価が高いのである。

 

なんやかんやでススキノは楽しい所やで?

社畜の皆さんもぜひ仕事を放り投げて遊びにきんちゃい。

102・樹海温泉はくあ

温泉

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施設外観。何故か郵便局と一体化した日帰り温泉施設。

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内湯。ちょっと緑色というか、黄色がかってますね。

若干のモール質があるのではないかと思われる。

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露天風呂。やはり少し黄色く見えるが、結構虫が浮いてたのでちょっとアレ。

 

成分分析書

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成分的にはそこそこ濃い目の塩類泉なんだけども・・・

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加水の理由がイマイチ意味不明なんだが、配管に結晶ができるのを嫌ったため?

 

概要

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樹海温泉は石狩から十勝に抜ける石勝樹海ロードの中間地点にある温泉で、一応むかわ町の一部という事になっています。むかわと言っても殆ど夕張に近いので、夕張紅葉谷を抜けた先にある温泉だと思ってもらえれば差し支えないかと。

 

比較的走りやすい道路なので、バイクのテスト用に札幌から走って入りに来ました。

 

その名の通り深い森の先にある温泉なのですが、道路自体はきれいなのであんまり秘境感はないです。休憩する施設としては次の占冠へ着くまで他にあまりそういう施設が無いので、そういう意味でレアリティのある温泉と言えばそうかもしれません。

 

総評

内陸部にある温泉としては珍しい高張の塩類泉であるが、御覧の通りに加水と循環で回されているので、実際にはどの程度水が含まれているのかは不明。

少し舐めてみたが、確かに塩っぽさは感じるものの、スペック通りのしょっぱさには及ばない模様。倍以上には希釈してあるかな?

 

とはいえ、倍に薄めても等張泉並の濃さがある泉質であるので、風呂上りは確かに塩類泉らしい火照りはありました。香りも仄かに土の匂い。

 

設備はしっかりしているのだが、露天風呂がちょっと虫が多くてアレだったので、メンテ面はもうちょっと頑張ってもらいたいかな。

 

美食

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どちらかというと夕張なんで、道中の直売所あるいはメープルタウンで夕張メロンを食う事をお勧めします。あまーい!!

101・和(やわらぎ)温泉

温泉

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施設外観。館内は普通に銭湯。

浴場写真は撮れず。

なお、周囲は農場が広がっている模様。

 

成分分析書

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濃度的には海水のちょうど半分くらい。塩類泉としては結構強めの部類に含まれます。

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ここのポイントは成分云々というより、44.5℃という絶妙温度ね。

加水も加温も不要というスペックは非常にポイントが高い。

 

概要

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この地図だと普通に八雲市内にあるように見えますが、実は国道から少し離れた場所にあって、前述の通り周りには農地が広がっています。

北海道新幹線新八雲駅が近くに建造されるそうですが、一般車両の停車駅にはならないとの噂。

 

八雲は東西に渡って色々な温泉が湧いているのですが、海あり山ありとなかなかバラエティに富んだ地域だと思います。とはいえ、道南でも八雲は最も雪が降る地域としても有名なので、冬場に来る際は気合を入れないといけませんね。

 

総評

ここは道南らしい強力な塩類泉と、若干のモール質を含んだ温泉です。

浴場はそこまで広くは無いのだが、内湯と水風呂、そして露天風呂と一通りの設備は揃っています。

値段は440円と銭湯価格なため、アメニティなどは持ち込み式になります。

 

お湯の温度は44℃と掛け流しに適した温度で、浴槽では丁度入りやすい位の温度になっていました。露天は少しぬるめになっていて、牧草の香りが風に乗って漂ってきて何とも穏やかな気持ちになる事が出来た。

 

成分的には函館界隈の温泉の倍くらいはある濃い目の塩類泉で、単純泉のヌルヌル感とは違って、濃い塩類泉特有のとろみを感じる事が出来た。

お湯の色は美しい緑色で、函館の昭和温泉や北美原温泉と同じような方向性を感じる湯だった。恐らく濃くなれば茶色くなるものと思われる。

 

塩類泉としては強い部類に入るので、結構風呂上りに火照りと疲労感が全身に現れてきます。これで函館市内のように激熱だったらかなり疲労度の高い温泉になってる事だろう、それ故に内湯も熱すぎない設定にしてあるのは素晴らしいと思った。

 

水風呂もドバドバ放流式だったので、しっかり芯まで温まった後にザブンと浸かって出るとよいでしょう。

 

美食

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近くにスイス料理のレストランがありました。

チーズや野菜が自慢のようで、農業が盛んな北海道らしいお店とも言えます。

ちょっと料理の写真を撮り忘れたんですが、お風呂上りに行ってみてはどうでしょうか?ただ、店内には犬がいるので犬嫌いの人は注意。

100・蟠渓温泉

さぁ、記念すべき100湯目の紹介になります。

今回は北海道から、やや有名になり切れてない蟠渓温泉を紹介。

 

温泉

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施設外観。今回利用したのは旅館湯人屋。

北湯沢温泉から程なく南下した先にあります。

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見てください、この鏡のような美しさ。

ここまで透明度が高い源泉は北海道ではなかなかお目にかかる事が出来ません。

最初だけ温度調整の為に加水しているようですが、その後は源泉が少量フローされ続けています。それ故に、時間が経過した後と思われる右側の浴槽は激熱だった。

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露天風呂も良い。

外は白樺の木々が生い茂り、風の音を聴きながら浸かる露天風呂は最&高。

 

成分分析書

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蟠渓温泉は同地区で混合泉として利用されている模様。

1204mg/kgの塩類泉だが、ナトリウム塩分の割合はかなり少ない。

ほぼ単純泉の延長線上にある湯ですね・・・。

 

概要

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洞爺湖の東にある温泉だが、ここはリゾートホテルで有名な北湯沢温泉の直ぐとなりだと云う事に注目。

 

この北湯沢温泉は非常に有名な温泉地で、札幌近郊のファミリー層は漏れなく森のソラニワとか緑の風・リゾートきたゆざわとかに泊まるわけですが、蟠渓温泉はそうした喧騒を避けた孤独な旅人を受け入れるために存在しているといっても過言ではないでしょう。

 

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この辺りは白絹の床と呼ばれる渓流の景勝地で、そりゃリゾートホテルも建つわな・・・って程度には美しい景色が広がる。

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蟠渓温泉もこの渓流の下流に湧く温泉です。自然豊かなところで、のんびりと過ごすのにはうってつけですね。

 

総評

北海道は濁り湯が多く、透明な単純泉が少ない事に少々辟易としていた訳だが、思えばこの蟠渓温泉という素晴らしい温泉がある事を失念していました。

 

厳密には単純泉ではないので、ヌルツル系の肌触りこそないものの、スッキリとクリアな見た目の薄い塩類泉は浴感としてもほぼ単純泉と変わりありません。

 

しかも源泉を少量フローし続けているので、午後イチ辺りに行くと程よく源泉割合が増えて写真のような素敵な透明度を呈しているという訳です。

 

お湯そのものにほぼ癖が無く、単純に温かい湯を楽しむ事が出来る。

薄い湯である事から他の塩類泉のように保熱効果はないが、81℃もある源泉が掛け流しされている高温浴槽はかなり良い感じの温度を呈していて、長湯せずとも身体はしっかりと温まった。

 

水風呂とサウナは無いが、露天風呂のロケーションは自然豊かで大変心地よいため、ちょうど今くらいの時期、秋の入りの頃に入りに来るのがベストな温泉だと思われます。

 

成分的な特徴を言えば、塩化物泉であるが陽イオンの割合は少なく、メタケイ酸の割合が多いのも一つの特徴かもしれない。

メタケイ酸は謎の多い成分だが、保湿効果があると云われている。云われてみれば、真湯に比べると極わずかに皮膚に張り付く感じはあるかもしれない・・・。

 

美食

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ちょっと蟠渓からは離れますが、道の駅真狩で食べた百合♀根天丼。

あらぁ^~芋みたいで美味でしたわ^~

99・日景温泉

温泉

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施設外観。日景温泉はこの数年閉鎖されておりましたが、最近リニューアルしてこのように立派な旅館として運営再開しています。

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なかなかの歴史を持つ名湯。

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浴場内は撮れなかったのでここまで。

強力な硫黄泉であり、全面木造の浴室です。

 

成分分析書

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三つの源泉があるらしい。高温の2号泉は炭酸ガスがやべー量含まれている。

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1・3号泉の混合泉。こっちが内湯らしい。

それにしては結構熱かったので、もしかしたら温度調整の為に2号泉と混ぜているのかもしれない。

 

概要

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日景温泉は秋田県の端っこ。ギリギリ青森県との県境に位置する秘湯です。

右手にある湖は十和田湖です。東北道から来ればそれ程遠いわけではないが、かなりマニアックな場所にあります。

 

実はこの日景温泉、個人的にちょっとだけ所縁(ゆかり)があったりします。

この温泉の先代のオーナーはその名も日景さんといい、恐らく温泉の側に湧く日景神社の守り人であり、この温泉を守ってきた湯守でもあった方だと思うのだが、大女将であった日景氏が床に臥せった辺りから不景気も重なり、操業が困難な状態になった模様。

 

今となっては昔の話ですが、この日景さんは私の働いていた某病院で息を引き取り、自分はこの人の薬を毎週病棟に上げるという日々を繰り返していました。

最後はデスカンファにも参加させていただいたのですが、主治医によるとこの大女将は若い頃からこの温泉を守るために大変な苦労をされた方のようで、そういった縁もあって日景一族が守り続けてきたこの温泉がどんな温泉なのか、ずっと気になっていたのであります。

 

その後この旅館は別オーナーに引き渡され、近年リニューアルという形で再開したというわけですな。

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現在のパンフレット。小規模旅館なので、お値段はそこそこします。

色々と物事の価値が解る大人向け。

 

館内を歩くと、なるほど当時の雪に埋もれた旅館の写真などが残されていて、輓馬で木材を切り出しながら開拓し、旅館として立ち上げたようです。

 

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今では整備され、のどかな風景が広がっている。

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クッソ可愛い益獣が放し飼いされている。

 

この貴重な温泉を残してくれただけでもありがたいと思います。

 

総評

木造の浴室、恐らく天井は昔からの物をそのまま使っているようです。

酸性度はそうでもないのだが、強力な硫化水素ガスが溶けているのが特徴。

脱衣所に入った時点で強烈な硫黄の匂いが鼻にツンと来ました。

 

設備は内湯・寝湯と外に露天。

他にも家族湯や宿泊客専用の風呂などがある模様。

宿泊しようとしたが予約は数週間前から埋まっており、日帰り入浴につき一般浴場のみの利用でした。

 

前述の通り、温めの1・3号泉の混合泉と、高温の2号泉があるらしいのだが、使用部位ではキッチリ42℃に合わせてあるため、もしかしたら混ぜて提供になっているのかもしれない。

 

成分分析書の通り、見た目の感じでもイオン型の硫化水素ではなく、ガス型の硫化水素泉である事が判る。白い粒がコロイド状に湯の中を浮遊しており、お湯の色は少し灰色がかった白。肌の刺激は強くないが、浴後は特有の強いけだるさを感じる。内湯は硫化水素ガスも濃いため、浴室にいるだけで湯あたりしそうになる。

 

炭酸ガスの濃度が濃いため、露天風呂は2号泉がメインらしい。湧出管からはゴボゴボと湯が噴き出続けており、匂いが超強烈。湯も噴口で触るとかなり熱かった。露天風呂は山の水を引いて薄めて適温にしているようだ。

 

率直な評価としては文句なしのハイレベルな硫化水素泉。Sランク以上。

加水等での調整もあるだろうが、2号泉は炭酸ガスもやべー量含まれているので、元の源泉は強すぎると考えてもらうとよいかもしれない。この泉質は八甲田温泉にも玉川温泉にも負けてないですね・・・。

 

特に素晴らしかったのはこの旅館がリニューアル直後であるため、館内もきれいで心地よく宿泊が出来ると云う事。自分はこの日、更に強烈な玉川温泉とハシゴしたため、帰りの運転でマジ眠りそうになっちゃいましたよ。

是非宿泊で利用をお勧めしたい。

 

美食

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近くの道の駅で食べた稲庭うどん

ちゅるちゅると食べれて胃に優しいのが特徴だが、比内地鶏のつけ汁の出汁が異様に美味かった。うどんというか比内地鶏の温蕎麦とかも美味いかもしれんなー。

キノコも入っててうまうまよ。