3・蒲田黒湯温泉
温泉
浴場は広くなく、内湯のみ。
成分分析書
JR蒲田駅前にあるビジネスホテル・ホテル末広の大浴場である。
昼は日帰り入浴も可能。
総評
成分総計3127mg/kg、源泉温度17.4℃の冷鉱泉である。
主な成分は陽イオンでナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンという、いわゆる重層泉である。
珍しく成分分析書に記載があるが、黒湯温泉の名の通り化石植物と思われる有機物(腐植質)を含んでおり、浸かれば身体全体が見えなくなってしまう程の真っ黒い湯が特徴。
お湯もモール泉特有の有機物臭(化学的な匂い)があり、さらに重層のクレンジング効果でツルツルとした肌触りがあるのが特徴。pHは8.3と弱アルカリだが、pHだけなら熱海界隈の温泉と大して差はないので、やはりこのツルツルとした感触は重層泉故の特徴と思われます。
ビジネスホテルのお風呂ゆえ、温かい浴槽が1つのみというシンプルな構造となっている。昼間は利用客も少ないので、蒲田周辺でちょっとした用事があり、その合間にサッと入るにはうってつけの施設であろう。
美食
蒲田といえば中華料理屋ばっかりあるイメージなのだが、実は南口より少し西に歩いた先にちょっと面白いレストランがある。
西洋料理SUZUKIというのだが、ここはトロトロに煮込んだビーフシチューが非常においしいので、蒲田で洋食を考えている方は一度利用してみるといいかもしれない。
ただし、店舗は非常に狭く大人数には向かないので、あくまで個人か2人程度で行くことをお勧めします。
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2・下香貫温泉(月の湯温泉)
温泉
右が白湯・左が加温源泉
成分分析書
伊豆長岡から山一つ隔てた西側の沼津市内にある温泉で、翠泉閣というホテルのお風呂です。
源泉名はずばり月の湯。素敵な名前です。
総評
成分総計3379㎎/㎏の低張泉で、源泉温度は8℃の冷鉱泉です。
特筆すべきはpH3.2という伊豆にしては非常に珍しい酸性泉で、ナトリウムよりもカルシウムとマグネシウムが主な陽イオンの硫酸塩泉となっています。
鉄分も豊富に含んでおり、見た目は茶色く濁っています。
若干量の炭酸とメタ珪酸も含んでいるようだ。
冷鉱泉ゆえに加温しての配湯である。また、湧出量が非常に少なく、降水量によっては湯が枯渇してしまうこともあるそうで、加温循環という形で提供されている。
枯渇の事態も想定してあるためか、浴場には白湯と並んで提供されている。
加温に関しては白湯は熱めで、温泉はぬるめの設定となっているが、この温泉の発汗作用は素晴らしく、もしも入りに行くならば、是非とも白湯と入り比べてその効果を確認してみるとよいだろう。
低張性であるが、溶けている成分からしてなかなかに強い湯である。
こういうシブイ温泉、好きですね。
美食
近隣には徒歩圏だと五味八珍というコスパの高いファミレスがあるが、車を出すならば是非とも沼津港に行っていただきたい。
沼津港は駿河湾の深海魚から伊豆近海の金目鯛や伊勢海老など、珍しくて美味しいものが何でも食べられるスポットとなっている。
お勧めは魚河岸丸天。名物のかき揚げ天以外にも美味しいものが沢山あります。
1・三原山温泉
温泉
成分分析書
伊豆大島にある大島温泉ホテルの温泉です。
源泉名は三原山温泉5号井。
総評
成分総計752㎎/㎏の単純泉ながら、熱海や伊東などの温泉と違って濁りのあるお湯です。
成分所見としては洋上にある島の湯として、また火山性の温泉にしてはナトリウムなどの塩類が少ないという特徴を持ち、その結果として炭酸水素イオン(重層)の割合が高い単純泉であり、液性は中性ながら写真にある露天風呂では足元がツルツルとして転びそうになるほどであった。
源泉温度は高く、夏場などは加水も考慮されるであろう。
源泉を堪能するならば冬場の入湯が適切か。
露天風呂からの景色は絶景そのもので、秘湯感にあふれ、転地効果も高い。
美食
当然のことながら伊豆大島では海産物などは何処の旅館や民宿でも築地を通してない新鮮な魚介類が食べられる。
酒のみでないならば魚介類を中心にべっこう寿司、酒のみならばムロアジのくさやと島焼酎を食べましょう。くさやは変な先入観を捨て、発酵食品として非常に優れた栄養価を持つ食べ物なので、是非お勧めします。