温泉
施設外観。立派な総ヒノキ造りの秀逸な湯屋で、浴場も含めて趣がある。
成分分析表
源泉31.2℃ということで、加温湯らしい。
直近の分析表。上の表とあまり変化は無いようであるが、どちらも相当成分は薄い。
微かに鉄イオンも出ているが、お湯の感じからはほぼその気配はない。
概要
大野温泉は芦北町の末端に位置し、芦北ICから人吉方面に向かう抜け道のような県道27号線沿いにある。
そもそも九州南部は北海道とはまた違った意味で道の開発が遅れており、例えそれが国道であったとしても、まったく油断ができない。以前に京町温泉
204・えびの 京町温泉 - 温泉美食倶楽部活動報告書 (hatenablog.com)
に行った時にサラッと書いたが、熊本と宮崎の山間部の道の険しさは異常。
関東圏で例えると、国道299号線の上野村~佐久の間みたいな感じだが、路肩があちこち朽ちてる辺り、九州の酷道はよりヤバさを感じる。
県道27号を抜けたあとは豪雨災害の影響で八代方面には抜けられなくなっており、現状では人吉方面に抜けるしかない。
施設前の風景はこんな感じで、露天風呂からもこの山々を見ながら入る感じになる。
大野温泉を抜けて国道219号に入ると件の豪雨災害で氾濫した球磨川沿いに人吉に向かうことになる。
普段から割と流れが速い球磨川。
それにしてもこの色よ。山々から豊富なミネラル分が注ぎ込まれていることが分かる。
さて本題に入って大野温泉、館内は道の駅と併設の温泉施設であり、土産売り場の他、食堂も併設されていた。
入り口には大野先輩が鎮座。うーん、でかい。(再確認)
総評
浴場はこんな感じ。逆光で見えないが奥には露天風呂もある。手前にはサウナがあり、黒く見えているのは水風呂になる。
水風呂はかなり優しい感じの温度で、20℃以上はありそうな気配。
浴感は単純泉らしくツルツルもヌルヌルもしないサラッとしたお湯であり、まぁ泉質らしいといえばらしいかもしれない。匂いもほぼないに等しいのだが、微かに粘土質っぽい匂いがするかなー?といった感じである。
成分分析表を見る限り、陰イオン中の炭酸水素イオンの割合が高いため、ベースの地質としては金気臭があってもおかしくない重曹土類なのだろう。
施設構造はこんな感じ。
総評としては、透明度も高く湯の鮮度も良かったのと、ぬるめの露天風呂と優しい系水風呂が実にいい塩梅で癒し効果を発揮していたように思う。
泉質も雰囲気も含めて、大野先輩のイメージに近い温泉なんじゃないでしょうかね・・・。
美食
なんか聞いた事あるので、もしかして有名店だったりする?
この年季の入った看板、惹かれるぅ^~。
チャーシュー麵を頼んだら麵が見えなかった。(歓喜)
味は確かに九州っぽい豚骨系なんだけど、やっぱ長浜や久留米とはまた違った味なのね。長浜系は薄いスープにトッピングで味をつけていく感じのラーメンだが、どちらかというとこのラーメンは久留米に近く、豚骨スープの味がかなり濃い。白飯に合いそう。麺は博多方面のと比べるとやや太さがあり、茹で加減も少し柔らかめである。
恐らくこれと味千ラーメンが熊本のスタンダードなラーメンなんだろうけど、家系や札幌ラーメンの味も知ってしまった今の自分では、正直毎回これ系だと飽きるような気がしなくもない。
ともあれ、The王道系の熊本ラーメンを食べれたので、これはこれで満足でした。