温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

230・嬉野温泉・SAGA遠征の旅1日目

温泉

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施設外観その1。清流源泉。

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施設外観その2。元湯源泉。

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施設外観その3。今回の宿泊地。加水無しの完全掛け流し。

 

今回の旅の目的地は嬉野温泉

人生初の佐賀県上陸であるが、久々に電車で旅をしたので、その経緯を含めて概要欄にてねっとりと紹介していく。

 

成分分析表

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元湯源泉。

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清流源泉。

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ホテルの源泉。混合泉か。

 

概要

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皆様明けましておめでとうございます。

温泉神の啓示により、2022年の目標は大分県より西の温泉を開拓する事に決定いたしました。最終的には雲仙なども含めて長崎県を制覇したいところですが、まず手始めに佐賀県から侵略を始めていく事にします。

今回目指すのは嬉野温泉。美人の湯として有名な所ですね。

上の地図上では右手に有明海、左手に大村湾が見えております。

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てなわけで、旅の始まりは大分方面から久大本線より・・・。

久留米で乗り換えて、鳥栖で更に長崎本線へと接続。

そして辿り着いたるは・・・

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肥前鹿島。アントラーズはいないのかな?

何気に佐賀県初上陸ですよ。そもそも行くって発想が起きなかったよ、佐賀。

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肥前鹿島からは祐徳バスにて嬉野温泉を目指します。

佐賀県久光製薬のお膝元らしいですが、祐徳製薬ってのもあるんだよなぁ。

モーラステープの水色っぽい方。GSプラスター。

肥前鹿島には祐徳神社ってのがあるらしいんですが、今回は時間の都合でスルー。

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そういえばこの時点では見た事なかったんですが、ゾンビランドサガってご当地アニメがあるらしい。へー。

ここから嬉野温泉へはそう遠くはありません。バスで約30分ほど。

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途中、不思議な名前のバス停を色々と見つけます。万才(まんざい)とかもそうですが、イチイバルとはたまげたなぁ。これはクリス派の私にとってはフォニックゲインが溜まりそうな地名です。

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ちなみに肥前鹿島、遠景はこんな感じ。まー何もないですね。でもここには映ってないですが、コンビニはありましたよ。電車の車窓からだとわかりにくいんですが、ここ結構海に近いんですね。有明海に面した佐賀の海の玄関口。

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バスで程なく走ると嬉野温泉が近付いてきたんですが、途中で医療センター前と称して近々開業する予定の西九州新幹線嬉野温泉駅前に一旦停車します。

駅前にはクソデカイピカピカな病院と、付属の看護学校と、あと寮らしき建物ができてました。は?お土産物売り場は?

観光客が新幹線から降りて即目にするのが病院ってどういう事だよ・・・。

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目的地に到着しました。ここはバスや自動車が通過する嬉野温泉のメインストリートで、ファミレスなんかも建ってる通りです。こうしてみるとあんまり温泉地っぽくないですが、まずはとりあえず正面に見える百年の湯というのを目指しました。

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百年の湯の隣にある湯けむり広場。ようやく温泉地らしい看板を発見。

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あっ!これは別府ひょうたん温泉でも見た高温源泉の自然空冷装置・・・。という事は、やはりここの温泉は極力加水をしないという方針なのでしょう。

てなわけで、まずは一湯目として百年の湯・元湯源泉を堪能。詳細は総評にて記載。

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百年の湯でひとっ風呂キメてから目の前の道路を渡ると、なんか神社がありました。

豊玉姫神社というらしく、初詣代わりに私もイッチョ参拝していく事に。

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なんか美肌の神様らしく、ナマズ様が祀られておりました。確かに元湯温泉は美肌の湯らしく、かなりタュルタュルした浴感ではありましたが、このナマズ様にかけてるのは普通の水だった模様。

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由緒が掲示されている。これは女子必見やなーなどと思いながら温泉街へと足を運ぶ。

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温泉街方面から豊玉姫神社を見ると、なかなか雰囲気があってよい。

いいね、温泉旅行らしくなってきた。

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ほどなく歩くと足蒸し湯や、

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足湯エリアを発見。気持ちよさそうですが、さっき風呂入ったばかりなので、此処はスルー。

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そういえばさっきも肥前鹿島駅でポスター見たが、ここってアニメ聖地だったんですね。この時点でゾンビランドサガ、帰ったら見てみようと決意。

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ロマサガのパネルも発見。佐賀県、やたらとコラボに力入れてますな。でもそういう攻めの姿勢、嫌いじゃないよ。

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次にシーボルトの湯にトライ。この橋の脇に例の建物が建ってます。

お風呂の評価は総評にて記載する。

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シーボルトって位なので、歴史は相当に古い。公共浴場の前には旧旅館の跡地の掲示がしてありました。

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なお、館内にもロマサガのポスターを発見。さっきのゾンビランドサガといい、どうやらここ嬉野温泉と武雄温泉は佐賀県の顔ともいうべき温泉地らしい。

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シーボルトの湯からは少し歩きますが、足湯もある模様。

まぁお風呂(2回目)入った後だからここも華麗にスルーしました。

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浴場は撮影できないので、一応足湯の写真を撮影。

あまりいい写真じゃないですが、まぁ透明っちゃ透明ね。

ここから一旦旅館にチェキラする為、温泉街を西側へ向けて歩きます。

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大正屋旅館の近くにこのような石碑と看板を発見。かつてはこんな感じで豆腐が湯に晒してあったんだろうと思われます。嬉野温泉重曹泉なので、豆腐がいい塩梅で崩れておぼろ豆腐になるみたいやね。詳細は美食項にて書きます。

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ホテルにチェックインした後は晩飯が食えるところを求めて今度は川沿いを散策しました。温泉地に来たらやはり歩いてなんぼ。嬉野温泉もちゃんとその辺考えられていて、歩けるような遊歩道が整備してあります。

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渡り石の上から見た温泉街。この日は天気も穏やかでいい塩梅でしたな。

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続いて嬉野温泉公園に侵入。これ桜の木ですかね。

イベント会場にも出来そうな舞台なんかもありました。

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ここでも発見、ロマンシング佐賀。僕はロマサガは2派です。

\アリだ―!!/

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続いて湯っつら広場でも足湯を発見。ちなみにここにもロマサガパネルがあった。すげー前面に出してるなー。

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湯っつら広場には嬉野温泉の由来が書いてありました。

さて、この時点で大分空腹になってきたので、飯屋を求めてさらに街を歩く事に。

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道中、マジモンのソープがあってビビる。嬉野温泉、こんなに堂々とソープあんのかよぉ!?今は伊豆の伊東温泉にだってないんだぞ!?ちらっと写ってますが、看板の横には店番(客引き?)らしき座り込んだ爺さんが映っていますね。これはヤバい匂いがプンプンです。きっと中では佐賀のガバい(意味深)婆ちゃんが待ち受けているに違いありません。こういうモノのレポートはスプラッシュ桑田さんのお仕事なので、華麗にスルー。

今は腹が減っていてそれどころではない。

ちなみに、このソープ街のすぐ裏に地元向けの飲み屋を発見したので、この日の晩はそこでありつく事にしました。詳細は美食の項で記載。

 

酒も入り腹も膨らみ、ホテルに戻ってこの日3回目の温泉に浸かって1日目は終了となりました。

 

総評

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シーボルトの湯、百年の湯は撮影が出来ない為、ビジホの湯を掲載。

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このようにまったく無色透明な温泉ですが、百年の湯だけは少し濁りっぽさがありました。利用客が多い為かもしれませんが、自然空冷しているようなので、冷却行程による影響もあるかもしれませんな。

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嬉野温泉は源泉がいずれも80℃以上の超高温泉なので、源泉掛け流しは基本的に難しい温円になります。実際、シーボルトの湯は加水提供である為、浴感は百年の湯やこのグローバルイン山水と比べてもかなりツルツル感に落ちる印象を受けました。あそこは地域住民の為の公共浴場としての側面も強いみたいなので、致し方ない気もします。

成分に目を向けてみると、いずれも1000mg/kg前後の炭酸水素イオンを含んでいる事が判ります。嬉野温泉が美人湯として名を馳せている原因はこの炭酸水素イオンにあり、豆腐を崩すのと同じように、重曹成分が皮脂を洗浄する事でツルツル感を出しているのだと思われます。pHはそれほど高くなくても、キッチリ溶存した炭酸水素イオンがあれば、それなりにツルツル浴感作用は担保できるって話ですね。

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成分面ではこの他、百年の湯に限って明確に硫化水素イオンの存在も掲示されています。その為か、グローバルイン山水では感じ取れなかった微かな硫化水素臭が百年の湯では感じる事が出来ます。その為、泉質面では元湯温泉が一番良い気がしますが、提供環境では少量フローによる掛け流しを可能としているグローバルイン山水の方も優れていたので、甲乙つけ難い高いレベルでの評価となりました。

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グローバルイン山水は少量フローでぬる湯環境を作っていたのも評価を押し上げた。

 

いずれにせよ湯のツルツル感はどの温泉でも担保されていたので、嬉野温泉は全体的に美人の湯としては優れた温泉が多いと思われます。恐らくどこの旅館に泊まってもほぼハズレはないと思います。スバラ!

 

美食

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うんk・・・ではなく、ムツゴロウの甘露煮というらしい。

今回は例のソープ街のすぐ裏の通りにある、いかにも地元民向けの飲み屋にIN。年始という事でメニューがあまりないかと思われたが、ちゃんとご当地料理は抑えてあって良かった。

このムツゴロウは珍味という事で注文しましたが、骨はかなり固く、頭部には独特の苦みがあって、泥臭さを感じる。そこまで美味いかな・・・と言う印象。同じ甘露煮なら江差のニシンがいいですね・・・。(暴論)

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続いてワラスボの干物。これも佐賀のご当地料理らしい。

こちらは炙れば骨も噛み切れるため、頭から齧っていける。チーズのようなアミノ酸の旨味が口に拡がり、焦げ目のついた皮は海苔のような味がして中々に美味でありました。こっちは好みだなー。

 

うーむ、ムツゴロウにワラスボ、干潟由来の食材かのぅ。

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そして温泉水で煮た嬉野温泉名物の温泉豆腐。重曹で溶けてトロトロになっている。

ゴマダレやポン酢を入れて食べるのが通常らしい。これ重曹買って来れば水道水でも出来そうなので、今度自宅でもやって見ようかな。おぼろ豆腐は個人的に好き。

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最後に薩摩地鶏のムネ焼き。ガス焼きではあるが、パリッパリで歯応えがあって非常に美味。しかし香川名物の親鳥の如くかなり歯ごたえがあるので、まぁまぁ食べるのに顎がつかれる。あと量を見誤ったため、この量一人で食ったら腹が炸裂してしまった。

 

余談

帰宅後にゾンビランドサガ見ました。

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!?

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!!?

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!?!?

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???

撮った写真と構図がモロ被ってて草。

まさかの無知識のまま意図せず聖地巡礼していた模様。

 

同じ事があったなーと過去を思い出すと、北海道に引っ越す時に大洗に寄った時、大洗港ガルパンのパネルとか見つけて、そのあと札幌のパチ屋でCRガルパンを打って、それがきっかけで劇場版を見に行ってからすっかりガルパンおじさんになってしまったという経緯があり、今回もそんな感じで旅がきっかけでゾンビランドサガという作品に引き込まれて行ってしまいました。

 

出オチアニメかと思ったけど、面白いじゃん!!

今後劇場版もやるらしいので、楽しみがまた一つ増えたわ。ご当地アニメって色々あるけど、この作品は花咲くいろはと並んで稀有な成功例になったと思いますね。

 

クオリティは良かったのに何故か叩かれてしまった輪廻のラグランジェはともかく、フランチェスカ夏色キセキはもっと頑張って、どうぞ。