温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

127・びふか温泉(道北食道楽の旅1日目)

温泉

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施設外観。町民向けの保養センターとキャンプ場が合体したような施設でしたね。

今回は目的地がちと遠い旅なので、初日の温泉は1ヶ所のみと控えめ。

 

成分分析書

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ほぼ湧き水じゃん・・・と思いきや、メタケイ酸の量がギリ温泉法に適合するそうで、一応温泉というくくりになっていました。

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成分上、若干の重曹があったが加温と循環消毒でほぼ浴感は無し。

普通の風呂という感じだった。色もほぼほぼ透明だったような。

 

旅の概要

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今回は少し路線を変えて二泊三日で移動した旅方式での紹介になります。

旅の目的地は利尻島で、そこにある温泉を攻略する事を念頭に置きました。

 

びふか温泉は道中で立ち寄った温泉で、今回の旅程は上記のようになりました。移動時間に5時間46分とか書いてありますが、実際には色々と立ち寄った事から、稚内につくまでに実に8時間近くかかってます。

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旅の始まりは名寄からです。2019年現在、士別インターが日本の高速道路の北限になるため、ここから下道での北上になります。士別の次に通過するのがこの名寄で、この近辺は特に蕎麦が美味い事から、昼ごはんの為に立ち寄っております。

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食後に国道沿いを北上して程なくして辿り着くのがこのびふか温泉。

こちらは通常の道の駅とは別に森あり川ありの自然一体型の保養施設で、前述の通りキャンプ場も併設しています。(有料)

要するに、風呂は施設で入って寝泊まりはテントや車中でやってね?的な場所なのでしょう。

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周囲はこんな感じで、下流であれば川釣りもOKらしい。

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びふかのフカと掛けてんのか知らんが、何故かびふか温泉はチョウザメの飼育施設があるらしい。そういや道東標津にも似たような施設があったな・・・。

ここでの食事に関しては後述。

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今回は旅程も載せたので、美深を抜けた後に敢えて遠回りして立ち寄った道の駅の写真も載せておく。この施設だけ何故か超ご立派ぁ!

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ピカピカの道の駅と対照的な浜頓別の地元のスーパー。相当年季が入ってます。

それにしても浜頓別、エライ遠い。地図上で見てる以上に遠く感じます。

まさに最果て。最果てなら物価調査とか要るよな・・・。

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やすぅい!!巷では高級品の羅臼産ホッケがこの値段ですよプロデューサーさん!

安いけど遠いなぁ浜頓別!

 

価格調査も終わったところでオホーツク海沿いに北上。

このあとは宗谷岬を経由して稚内入りを目指しましたが、これまた遠い遠い。

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マミさんオッスオッス!!

16年ぶりくらいに会いましたね・・・。

 

以前来た時と変わっていたのは、宗谷岬近辺の家が結構真新しいのが建っていた事と、カニとウニの値段が跳ね上がっちゃったって事くらいかなー。

 

このあと稚内に入り、1日目の旅程は終了。安宿に泊まって飲みに出て終了!!

 

総評

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温泉の評価としては心苦しい所だが、成分が殆ど湧き水に近い事から浴感の印象も薄かった。加水はしてないようだが匂いは確かに温泉のような感じはするも、土臭くもなくこちらも印象が薄かった。

また、露天風呂は無いがサウナはあり、湧き水がある為か水源が豊富らしく水風呂は良く冷えた鮮度の良い水がドバドバ掛け流しで好印象でした。

 

この他、館内はとても広くて休憩室も開放されているので居心地は結構いい。

ホテルとしての営業もしているようなので、僕はキャンプじゃなくてホテルでいいですね・・・キャビアも食えるし。

 

美食

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道の駅なよろの敷地内にある、五大農園直売所の蕎麦屋さんの冷やし海老天蕎麦。

旭川から北部エリアは幌加内を始めとした蕎麦の一大名産地で、ここ名寄の蕎麦も例外なく美味い。時期的に新蕎麦ではなく昨年の物でしたが、五大農園の十割蕎麦は冷蔵保存で保管されており、低温で寝かせた蕎麦が此処まで美味いのか感動する必至。

歯触りはツルツルしながらも歯応えはしっかり、そして食べた後は口の中にあの風味が拡がっていく。十割蕎麦らしく麺は少し崩れやすいが、蕎麦の味が非常に濃いので是非旅の途中でちゅるりと腹に入れて戴きたいお勧めの一品だ。

 

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そして名寄と云えばもち米を使った豊富な大福が有名。

王道のこしあんの他にもチョコやクリーム、豆大福などバリエーションが豊富なので、贈り物にも是非。しかし生地がガッツリ生餅なので、1個で結構腹一杯になるので道中食う場合は食べ過ぎに注意が必要だ。

 

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びふか温泉で限定で食べれるチョウザメの料理。

今回はラーメンが売り切れていたので、オーソドックスにチョウザメの刺身を食した。

フカとは思えない程に身の食感が滑らかで、脂もコッテリ。まるで脂の乗ったカンパチ食べているような旨さで、これは今回の旅の初日で最も感動した一品だった。

温泉は微妙だったけど、これがあるならまた食べに来たいものですね・・・。

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チョウザメがあるんだから当然キャビアもある。

卵黄だけで作った濃厚なスクランブルエッグにキャビアが添えてある一品。これも限定品。刺身との相性も抜群で、醤油を付けた後にこの卵黄に浸して食っても最高であった。酒が飲めれば云う事なかったんだけどなー。

 

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今回は2泊3日の美食の旅でもあるので、まだまだ食います。

時期も時期なんで、宗谷岬まで来たらこいつは食べたいですよね?

エゾムラサキウニを使った白うに丼。バフンウニのような濃厚さはないが、これも充分美味い。岬の近辺には飲食店が何店舗かあるので、夏の間だけの美食やね。

 

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宗谷岬の白うに丼?アレはオヤツだよバカ野郎!

夜は夜で居酒屋で飲み食いするに決まってるじゃないですか。

 

ムチムチ民である私は本格的ムチムチ居酒屋「大ちゃん」で入店直後から大ちゃんに珍味を注文し、差し出されたナマコの酢漬け(ぶつ切り)を食した。駅で云うと南稚内周辺の方が飲み屋が充実していて、ホテルの選択肢としては正解でしたね。にしてもいくらなんでもこのナマコ、一口がデカすぎません?

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追加の珍味を頼んだらタラコの塩漬けが提供された。

あぁ^~日本酒に合う合う・・・。

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焼きを頼んだら八角の炙りが出てきた。

八角は醤油を弾くほど脂が多いので、敢えてタラコの塩漬けの塩味でこの身を堪能する事にした。うんめぇ^~(うまい)

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別店の写真だけど日本酒もキッチリ記録。

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地方経済を回せ!!高級魚キンキの炙りを食った所で店を変え、〆に寿司食ってこの日は爆睡。

 

なんぼなんでも食べ過ぎな気はしましたが、北海道のローカルを旅をする上で最も重要な事は、「いつでも食えるコンディションを作っておけ!」という事ですからね。

美食・・・とりわけ地方での美味しい食事というのは一期一会にも近いモノがあるので、極力その機会は沢山ほしいというのは美食家としての心情やね。

 

初日から危険な食道楽展開となった道北温泉旅は、激動の二日目・利尻島編へと続くのであった・・・。