温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

126・富良野・島の下鉱泉~旭川・龍乃湯温泉~21世紀の森の湯温泉

温泉

今回は趣向を変えて旅程を入れながら入った温泉を紹介します。

f:id:sticknumber31:20190630225707j:plain

まずは旅程の関係から島の下鉱泉を紹介。

ハイランドふらのという公共施設内にある温泉です。

人がいたため、浴室写真は無し。

中はサウナあり水風呂あり露天アリの可もなく不可もないシンプルな構成の公共浴場。

 

f:id:sticknumber31:20190630230325j:plain

次に龍乃湯温泉。素人でも一目で判る鉄泉。

成分等については後述。

源泉自体は冷たいのだがここの高温浴槽はかなり攻めの姿勢を堅持している。夕方時点で44℃はあり、朝風呂の段階では50℃近くあって入れなかった。

その代わり、水風呂はかなり優しい。

f:id:sticknumber31:20190630230803j:plain

最後に21世紀森の湯温泉。旭川市が抱える野外活動施設みたいなところで、なんと無料。その代わり、シャンプーやせっけんなどは使用禁止。

 

成分分析書

f:id:sticknumber31:20190630231033j:plain

まずは島の下鉱泉。一応分析書は掲示してあるけども、法律上はただの湧き水・・・つまり鉱泉に属する非温泉です。ここで特徴的だったのが硫化水素の量です。液中のイオン型の硫化水素とガス型の硫化水素を足しても2mgを超えないため、硫黄泉という名称を名乗れない不憫な温泉であるものの、浴室やお湯からは微かに硫化水素の匂いがしました。

f:id:sticknumber31:20190630231409j:plain

次に龍乃湯温泉。ここも源泉が13℃しかなく厳密には鉱泉に属するべきだった筈だが、鉄の含有量が10mg/kgを超えており、療養泉の基準を満たすので温泉を標榜しています。単純鉄冷鉱泉という極めて稀有な温泉として存在感を表している。

f:id:sticknumber31:20190630231739j:plain

最後に森の湯。比較的新しい温泉だが、今回の旅では唯一の42℃以上ある温泉らしい温泉だった。後述するが、成分分析書と入った所感が最も不一致だったのがこの温泉。

 

概要

f:id:sticknumber31:20190630233742j:plain
今回の旅程はざっくり云うと札幌から国道12号を北上し、下道で江別~岩見沢を抜けて三笠に向かい、そこから桂沢湖を経由して富良野に抜けるという学生時代からおなじみのショートカットを使って移動しております。

 

面白いのが、21世紀の森の辺りはキッチリ温泉なのに対して、国道237号から西側は冷鉱泉しか出てないって点よね。桂沢湖の湯ノ沢鉱泉も含硫黄の冷鉱泉だったので、このエリアは地熱の少ないエリアなのかもしれません。

逆に国道12号線沿いまで西に出ると北村温泉だの所々高温泉が点在してきますが、江部乙も奈井江の温泉も冷鉱泉だったので、旭川近郊はそれほど地熱が無いエリアなのかもしれません。

 

この旅程の良いところは、旭川に行くには遠回りなんですが富良野経由で美瑛も通過して北上する為、まぁなんやかんや北海道らしい景色を見ながら移動を楽しむ事が出来るという点です。

f:id:sticknumber31:20190630233945j:plain

ハイランドふらののラベンダー畑です。

もう7月になろうかという時期ですが、まーだちょっと早かったかもしれませんね。

f:id:sticknumber31:20190630234046j:plain

でも近くで見ると充分きれいに咲いてますね。

f:id:sticknumber31:20190630234212j:plain

美瑛は何度も来た事あるし、移動ですっ飛ばしたのでパパパっと宿に到着!

東旭川駅の直ぐ近くにあるので、ビジホ兼の公共浴場という感じです。

中はリニューアル後らしく思った以上にシンプルでキレイ。

しかし布団はせんべい布団でした。

 

総評

f:id:sticknumber31:20190630235039j:plain

良い意味で期待を裏切ってくれたのが富良野の島の下鉱泉です。桂沢湖の峠越えの後の休憩所としてはうってつけの場所にあり、値段もそこそこにお得、ボディソープとリンスインシャンプーのアメニティが揃っているので、タオル1枚あれば入浴可能。

 

厳密には温泉でないにもかかわらず、浴室に入るなり微かではあるが硫黄の香りがしたので、「あぁ、意外に温泉してるじゃん。」と思えた。

 

ラベンダー畑も目の前にあるし、そもそも殆ど癖のない泉質をしているので、案外観光途中の休憩に使いやすい施設なのかもしれない。

f:id:sticknumber31:20190630230520j:plain

次にこの龍乃湯温泉だが、単純鉄冷鉱泉という泉質自体がかなりレアリティが高いので、そこは評価点としてまず上がる。香りは殆どないが、微かだが土のような匂いがする。肌触りは弱酸性よりなため普通で、ツルツル感は無かった。

鉄泉はどれも強い湯のイメージだが、塩分は殆どないため他の鉄泉よりは入りやすいかもしれない。ただ、高温浴槽はかなり熱めにしてあったので、水風呂と交代浴をやった後は疲労感がドッと押し寄せてきた。

 

f:id:sticknumber31:20190630235905j:plain

最後にこの森の湯。今回の旅では唯一ちゃんと温泉している湯であったのだが、ここも微かな硫黄の香りと同時に肌に微細な泡が発生した事が印象に残った。

しかし成分分析書では硫化水素はイオン型が微かにあるものの、ガス型は全く検出されておらず、また身体に気泡を発しうるような炭酸ガスの成分も見受けられなかった。微かに炭酸イオンも含んでいるのでそれが原因なのかとも思われたが、果たしてこの程度の量であれほどの気泡が立つだろうか・・・?

 

まぁ温泉は毎日状態が違うので、もしかするとたまたま検査日には検出されていなかっただけで、炭酸ガス硫化水素は実はもっと含まれているのではないかと勘繰ってしまうような浴感だった。浴感と成分分析表の内容が不一致を起こすのは温泉ソムリエとしては気になるところですね。

 

ここはボイラーなどもなく、源泉が43℃、浴槽温度が39℃だったので源泉掛け流しでまず間違いないでしょう。

 

なにより、無料なのは素晴らしい!!じゃけんきれいに使いましょうねー。

 

美食

残念ながら今回もラーメンの旅でした。

f:id:sticknumber31:20190701000854j:plain

まず札幌を出た直後、北海道から絶滅したと思われていたらーめん初代一国堂を江別で発見してしまい、思わずイン。

f:id:sticknumber31:20190701001042j:plain

醤油チャーシュー麺と角煮飯。

記憶が薄れたのか、前とスープの色と味が若干異なっているような・・・。

f:id:sticknumber31:20190701001353j:plain

二日目、旭川ではラーメン村に行きました。

f:id:sticknumber31:20190701001530j:plain

今回は梯子をするので最初にいってつ庵の醤油ラーメンを食す。

面は正統派の旭川かとう系の麺で、スープは少し苦みを感じる位の香ばしい醤油。

これはかなり好みの味でした。自分は元々道民じゃないから、豚骨と醤油ラーメンが好きなんですよ。

f:id:sticknumber31:20190701001825j:plain

2軒目は最上の烏骨鶏塩ラーメン。

麺がやはり旭川ラーメンらしい歯応えのあるちぢれ麺。

この塩ラーメンは先程の醤油ラーメンと比べるとあっさりでインパクトは薄いが普通に旨い。ショウガを溶くと薬味が効いて薬膳っぽい風味になる。

この麺の相性だとやっぱりもっとコッテリしてた方がいいのかもなー。

 

今回は美食というか完全にラーメンブログと化してしまいましたが、次はもうちょっと違うものを食べに来てみたいですね。旭川は意外にジンギスカン旨そうなので気になります。